SB2 油圧ポンプパーツ組み付けとアイドリング調整(エンジン音から回転数算出)

旅行から戻ったら注文していたオイルポンプのカバーが届いていました。 
 すぐにでも組み付けしたいところですが新しいパーツは塗装がされていなくって金属の地が出ています。
取り付け前に防錆塗料を塗り、その上に耐熱塗料を塗っておきました。
塗装が乾いたので早速組み付け、オイルポンプのローターを合マークを合わせて組み込みカバーを取り付けました。
パーツクリーナーで洗浄していたオイルフィルターも取り付け新しいオイルを注入して早速試運転。油圧警告灯はちゃんと消えるようになりました。 これで油圧の問題は解決、一安心。

試運転ついでにアイドリング調整。
実は前回船を出した時にアイドリングが低すぎるのかスロットルを戻すとエンストしてしまう事態が発生、アイドリング調整の必要に迫られていました。
 ただ、アイドリング調整をしようにもアイドリング調整スクリューの調整しろが全く無く、仕方なく調整スクリューが使える位置まスロットルワイヤーの取り付け位置を動かしました。
ワイヤーを動かしたとばっちりで芋づる式にガバナーリンクも再調整しなきゃいけなくなってしまいすべて一から再調整。
最後はアイドリング調整スクリューを回してアイドリング調整、耳で聞いてこんなもんかなという回転数にセットしてしまいました。
ここで回転数を確認したいところですが回転計は有りません、何かいい方法が無いかなと考えて思いついたのが音響解析、爆発音の間隔からエンジン回転数を算出する作戦です。
スマホのボイスレコーダーでエンジン音を録音して家に持ち帰りました。

 持ち帰ったエンジン音をオーデイオエディターで開いて見てみます。
波形だけでは見づらいので周波数スペクトログラムを表示すると同じようなパターンの繰り返しが見やすくなります。
下側がスペクトログラムで白く立っているところが爆発した部分です。
横方向は時間軸ですからカーソルを動かして爆発間隔を測ります。 平均値を出すために爆発10回程度の時間を使いました。
爆発数n、時間をtとすると回転数RPMは
RPM=60x2xn÷tで求められます。
x2の意味は4サイクルエンジンですから1回爆発する間に2回転するので2を掛けています。
このスペクトログラムから拾ったデーターで計算してみたら713回転と出ました。
YCの定格アイドリング数は700回転ですからほとんどドンピシャ、 我ながらすごい!

気を良くして今度は無負荷での最高回転数も測ってみましたが2,700回転程度。 整備マニュアルでは無負荷での最大回転数は3,150にセットするようになっていますのでこれでは回転数不足。
ガバナーリンクを再度調整して回転数を上げようと試してみましたがいくら動かしても2,900回転以上には上がってくれません。
その場合には今度はアイドリングが高すぎてアイドリング調整ネジを抜けるまで緩めても700回転まで落ちてくれなくなってしまいます。

両方とも規定値に出来ないかいろいろと試してみましたが 結局、両立は無理と判りました。 どうやらスロットルワイヤーとガバナーを結んでいるスプリングが肝のようです。
新しいスプリングをヤンマーに問い合わせてみましたが製造中止になっていて在庫も無いとのこと。
仕方が無いので、高回転の方は諦めアイドリングを重視して最後の調整を行いました。 どっちみち高回転側は黒煙もくもくでハーフスロットル程度しか使えませんからね。
最終調整が終わって結果を音響データーで解析するとアイドリング714回転、無負荷フルスロットルで2,700回転となっていました。

船を出して確認の必要は有りますがこれでエンジン回りの不具合は一通り解消したはず、エンジン隔離作業に移れそうです。

ということで今日は気持ちよく乾杯。

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