エンジンの試運転が落ち着いたところでちょっとやってみたかった実験を行いました。
やってみたかった実験というのはこちらのパーツ。
冷却水フィルターと逆止弁です。
フィルターはエンジンを分解した時にサーモスタットに麦藁のようなイネ科の雑草の茎が詰まっていたのを発見したことから必要性を感じてネオネットマリンさんから¥1,231+送料で購入。
ただ想像していたものよりかなり小ぶりな作りでした。ま、安かったからですね。
大きいやつは値段が10倍ほどするのでちょいと躊躇してしまいました。
逆止弁はSB2の喫水がちょうどシリンダーの中心辺りにあってエンジンを停止した後に冷却水がポンプを経由して海に戻ってしまい、ウォータージャケット内部の防蝕亜鉛は冷却水に浸からなくなってしまいます。
水に浸からなきゃ防蝕効果は無くなってしまいそうですからなんとか停止時でも水を残せないか考えてみました。
一番簡単確実なのはキングストンバルブをエンジンを止めるのと同時に閉めてしまうこと。ただこの場合の問題は次回運転するときの開け忘れ、実際何度か港の出口でハッとして慌てて開けた経験があります。
何とかキングストンバルブを触らずに済む方法はないかということで思いついたのが一方通行の逆止弁、これを取水側に入れてしまえば冷却水はエンジンの中にとどまったままになるはず。
最初は水道用で何か使えるものがないか探していましたがこれもネオネットマリンで発見して発見して¥2,360で購入しました。
この二つを買ってはみたものの気になるのが逆止弁での圧力損失、バルブが開くのは0.1気圧と書いてあります。
冷却水ポンプの吐き出し側に入れれば問題ないんでしょうが吸い込み側に入れた時にちゃんと吸い上げてくれるのか心配ということで実験して確認することにしました。
いつものように前書きが長くなってしまいましたが実際にやったのは実験と呼ぶにはちょっと恥ずかしいような内容。
エンジン試運転時の取水ホースの中間にこの二つを取り付けて何も付けない時と取水量がどう変わるかを見るだけですが、その方法は塗料容器の中に水を入れてこれを吸い上げてしまう時間をストップウォッチで測るだけ。
この写真の水を何秒で吸い上げるのか測ってみると
1、何も付けない時:23秒
2、逆止弁とストレーナーを取り付けた時:25秒
ということで取水量が92%になるだけでほとんど影響しないことが判りました。
これだったら心配せずに取水側(キングストンバルブとウォータポンプの間)に取り付け出来そうです。
プラスアルファでいいのはフィルターのカバーが透明なので冷却水の流れが確認できること。何かと役に立つでしょう。
こんどエンジンを船に戻したときにはこの二つを取り付けてみたいと思っていますがフィルターサイズが小さくてすぐに目詰まりを起こさないかが少し気がかりです。
ま、その時は大きめのやつに交換すればいいだけですがしばらくはしっかり見張っておく必要がありそうです。
と、時間にして準備まで入れても15分ほどの実験でした、長い文章の割にはあまり中身のない話でごめんなさい。