スイッチON, ファンがゆっくり回り始めました。最初は予熱段階でまだポンプは動作せずコントローラーの画面にはグロープラグの動作を示す赤いシンボルが表示されます。
1分半ほどすると燃料ポンプが動き始め排気管から白煙が出てきた後暫くすると燃焼音が聞こえ始めます。 この時点ではちょいと臭いです。
燃焼が安定するに従いファンの回転数が早くなりしっかり温風が出てきました。
3分ほどして燃焼が安定した頃にグロープラグはOFFになります。
「よしよし、動き出したぞ」ということで温度設定をしようと上下の矢印ボタンを押してみますが「P-x.xHz」なんて表示が出てこの数値が上がったり下がったりするだけ。
温度設定はどうすりゃいいのか判らないのでまたしてもネットで調べました。
判ったのは設定押し釦(歯車マーク ⚙)と上矢印ボタンを同時に押すとそのたびに「P x.x
Hz」表示と「○○℃」表示が切り替わること。
「P x.xHz」表示は燃料ポンプの動作速度を表していて燃料供給量を変えることで強弱を調整するモードのようです。 温度設定は出来ません。
「○○℃」モードの時は室温の設定モードで室温が設定値になるまで燃焼強度は自動的に調整されるようです。
ちなみにOKボタンを押すと設定温度ではなく現在の温度(コントローラ内にセンサーが有るようです)が表示されます。この場合℃の○が点・表示になっています。
温度計と比べてみましたが両方とも11度で表示は正確なようです。
温度設定方法は判りましたが最強モードで運転して各部の温度を測ろうとの目的でHz表示で上矢印ボタンを上がるところまで上げてみると「P 3.3Hz」でこれ以上上がらなくなりました。
ポンプはカタカタと大急ぎで動いています。
暫くしたら、あらら、エラーコード「E08」を表示して止まってしまいました。
E08??、オーバーヒート?? まだ動き始めたばかりだし温度が上がりすぎてるようには思えないし何なんでしょうね?
またしてもネットのお世話になりYou Tubeでエラーコードについて説明してる動画を見つけました。 興味ある方はこちら
この中で「まともな説明書が無いからーー」なんて言ってましたからやはり英文でもまともなマニュアルは無さそうですね。
せっかく調べたのでエラーコードについて記載すると
E01:電源電圧不足
E02:電源電圧過大
E02:電源電圧過大
E03:グロープラグ異常
E04:燃料ポンプ異常
E05:オーバーヒート
E06:ファン異常
E06:ファン異常
E07:コントローラー異常
E08:燃料システム異常
E09:温度センサー異常
E10:燃焼室異常
E08でしたから燃料システム異常ということで止まったんですね。
燃料ホースにまだ空気が多く残っていて燃料の供給が途切れたのが原因かもしれません。
燃料ホースにまだ空気が多く残っていて燃料の供給が途切れたのが原因かもしれません。
電源ボタンを押してOFFにしてもエラーコードは表示されたままで消えてくれません。
ならばと再度ONにしたらエラーコードも消えて再び動作を始めました。
また止まってくれても困るので今度は温度設定モードにして24℃に設定、車庫の中で扉を開けてのテストなので絶対にこの温度までは上がらないでしょうから強運転を続けてくれるはず。
暫く運転を続けて排気管の温度がどの程度なのか計測してみました。
使ったのはテスターに付属していた熱電対、マスキングテープで張り付けました。
燃焼室出口の排気パイプの温度は255℃、さすがにマスキングテープは焦げてしまっています。
排気管出口に付けたマフラーの出口側でも150℃になりました。。
船にしろキャンピングカーにしろFRP部分に排気管を通す時には何か耐熱処置をしておかないといけないようです。(FRP製品の耐熱温度は100度~140度程度とのこと)
さて温度の次は気になる消費電流、バッテリーの持ちに影響しますからね。
待機時、起動時、運転時など各モードでの電流を測ってみました。
電源を入れない待機時は電流が小さくクランプ式の電流計では正確な値が出ないので直接接続で計測、液晶パネルのバックライトがOFFの時とONの時の値です。
バックランプOFFの時 |
バックライトONの時 |
暫く操作しないとバックランプはOFFになるので待機時の電流としてはOFFの時を使って計算しておけばいいと思います。
待機電流が52mAですからバッテリーにつなぎっぱなしだと100Ahのバッテリーで50%放電まで許容するとしたら40日で限界に達してしまいます。
キャンピングカーなどで使わない時間が多い場合はコントローラーからのON/OFFではなく元電源も切れるようにしておいた方が良さそうです。
さて運転時はどうでしょう、こちらはクランプメーターを使って計測してみました。
一番大きな電流が流れるのは起動時と停止時にグロープラグを加熱するときで10A以上流れます。 各モードでの運転電流をまとめたものが下記
待機時:約50mA バックライト点灯時は70mA
起動時:約10A 時間は3分程度
運転時:約2A(強)、0.5A(弱)
起動時:約10A 時間は3分程度
運転時:約2A(強)、0.5A(弱)
停止時:約10A 時間は3分程度
運転時の2Aは今キャンピングトレーラーに取り付けられているプロパンガスFFヒーターの5Aに比べると半分以下です。
運転時の2Aは今キャンピングトレーラーに取り付けられているプロパンガスFFヒーターの5Aに比べると半分以下です。
さて最後にテストしてみたいのは温度が設定温度に達した時のふるまい、燃焼が停止してしまうのか継続するのか見てみます。
設定温度を無理やり室温より低くセット、ファンの回転スピードと燃料ポンプの動きが低くなりましたが停止はしないようです。
これは今のトレーラーのON/OFF制御に比べるとGoodなポイントです。 ON/OFFでの温度変化も小さくなるでしょうし騒音も平均化されそうです。
今のトレーラーのFFヒーターはブイーン、シーンの繰り返しで寝てる時には結構気になります。 (しっかり酔っぱらってれば別ですけどね)
今のトレーラーのFFヒーターはブイーン、シーンの繰り返しで寝てる時には結構気になります。 (しっかり酔っぱらってれば別ですけどね)
一連のテストを終わって気になるのは燃料ポンプの音、カタカタカタと結構大きな音がするので寝てる時には耳障りになりそうです。
実際、you Tubeでもポンプ静音化の投稿が山ほどありました。
今回のテストでべバストもどき中国製FFヒーターも一応使い物になることは判りました、いろんなブランド名で売られていますが基本的にはどれも同じ製品、発送時の梱包とか説明書とかアフターサービスが違うくらいのようです。
さてさて、お遊び半分で買ったこのべバストもどき中国製FFヒーターどうしましょうかね。
キャンピングトレーラーに取り付けるか船(SB2)に取り付けるか、酒でも飲みながらゆっくり考えることにしましょう。
キャンピングトレーラーに取り付けるか船(SB2)に取り付けるか、酒でも飲みながらゆっくり考えることにしましょう。
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