船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/12/04

SB2 シリンダヘッド切削によるYCエンジン圧縮比変化についての考察

event_note12月 04, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
末續さんから頂いたシリンダーヘッドでやっと動くようになったエンジン、圧縮が良くなったためかセルモーターで起動するときにクーと言って回らないことも。
末續さん時代に0.1mm、頂いてから0.4mmシリンダーヘッドを削っていますから圧縮比が変わっているはずです。
佐賀ボーリングさんはディーゼルエンジンの場合はシリンダーヘッドが平らなので圧縮比はあまり変わらないとはおしゃったんですがアンチチャンバーからの火炎伝搬溝とか吸排気バルブの場所は凹んでいるので多少の影響はあるはず。
魚拓ならぬシリンダーヘッド拓を取っていたのでどの程度になっていそうかちょっと計算してみることにしました。
下記がシリンダーヘッド拓ですが丸い部分が吸排気バルブのリセス、ダチョウの足のような形の3つの溝が火炎伝搬溝です。

この写真と見比べると判りやすいかな。

このエンジンはボアxストローク=85x90mmですから
  シリンダー断面積 56.74㎠
  排気量      510.66㎤
また圧縮比は21となっていますから燃焼室の体積を求めると、体積をVとして
 (510.66+V)÷V=21 → V=510.66÷20=25.53㎤

ここで窪んだ部分の面積を求めると拓本から吸気バルブ部12.6㎠、排気バルブ部10.2㎠、火炎伝搬溝(升目を数えました)11㎠、合計すると
  12.6+10.2+11=33.8㎠、

ここを0.5mm削ったので減った体積は
  33.8x0.05=1.69㎤

と言うことで削った後の燃焼室体積は
  25.53-1.69=23.84㎤

で、圧縮比は
  (510.66+23.84)÷23.84=22.42

となりバルブの位置がオリジナルのままであれば圧縮比は22.4まで上昇します。
それでも同じシリーズの少し排気量が小さいYAエンジンの圧縮比は23ですからこれよりは低いことになります。

現実的にはバルブシートも削って修正していますのでここが仮に0.5mm深くなったとすればバルブ部分の体積変化は無視できることになり燃焼室の体積減少は火炎伝搬溝の分だけですから
  11x0.05=0.55㎤  
になります。
ここから同様に計算するとこの場合の圧縮比は21.4となりほとんど影響無い値になります。

と言うことで0.5mmヘッドを削っていますがいくら高くなってもYAよりは低い22.4、バルブシートの削り具合でも変わりますが0.5mm削ったとすれば21.4程度になるという結果でした。
ま、心配必要なほどには変化しtれないということで算数の時間は終了です。
私の頭の中の整理でしたがお付き合い有難うございました。