船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/05/09

指宿でキャンプ 3日目 山川港と鰻温泉ついでに焼酎工場に寄り道

event_note5月 09, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
いつもより長いです、辛抱してお読みください。

嫁さんが立てた計画では今日は観光で明日が開聞岳登山、観光と言ってもツアーでの観光みたいに駆け足であちこち回るようなものでは無いので朝はゆっくりです。

朝食が終わったところでこのところはまっている蒸しパン作り、今回はホットケーキミックスを使って作ってみることにしました。 これに合わせる混ぜ物はCostcoで買ってなかなか減らない干しプルーン、何せ一袋1.5kgですから大量に有ります。
作業は先ずはプルーンを刻むところから、干しプルーンとはいうもののベタベタしているので切ってもまたくっついてしまうのでホットケーキミックスをまぶしながら切りました。

刻んだプルーンとホットケーキミックスをビニール袋に入れて水を少しづつ加えながらもみもみ、こうやれば手がべとべとになることはありません。 はい、嫁さんの指導です。
程よい固さになったところでビニール袋の端っこをハサミで切ってここから練り上がった材料を前もって沸騰させた蒸し器(ダッチオーブンを使いました)に絞り出します。

嫁さんの指導のおかげで今回は手がべとべとになる事態は避けることが出来ました。
こねるのにボウルも使わないので洗い物も少なく楽ちんです。

蓋をして蒸すこと15分ほど、ちゃんと膨れて出来上がりです。


この蒸しパン、明日の開聞岳登山の弁当となる予定です。

今日の予定は観光と言いながら蒸しパン作りの説明に力が入ってしまいましたね。根が技術屋なんでどうしても説明が細かくなってしまいます。

蒸しパンが出来たところで観光に出発、先ずは開聞岳の裾野を一回りと言うことでキャンプ場の脇を通っている環状道路を反時計回りに走ります。

この道路沿いにはほとんど民家は無く走り始めた頃に数軒あったくらいです。
農地も少しありますが指宿近辺はそら豆が特産らしく収穫を終えたそら豆畑が目につきます。 なんでも収穫期は1~2月だとか。

このあと少し走ると農地も少なくなり東シナ海が見えてきて少しかすんでいますが何島か判りませんが島影が望めます。 一瞬、屋久島と種子島と思ったんですが方向からすると違ったようです。


さらに走ると最後は開聞山麓自然公園の中を抜けることになっていますがこの道の狭いこと、「え、通れるの?」と引き返したくなってしまいます。
大半は道路を守るためなのか公園を守るためなのか判りませんが軽自動車でも離合できないような狭い半トンネルのような道路が続きます。 運転しながら対向車が来ないように祈るだけです。



この狭くて長い距離をバックしなきゃいけない羽目になったことを考えるだけでもぞっとします。自動でバックしてくれる支援装置が欲しいですね。
幸いなことに対向車とは鉢合わせすることも無く抜けることが出来ました。

ここを抜けたら次に目指すのが道の駅山川港「活お海道」、ここで美味しいものを食べようとの計画らしいです。
さほど交通量も多くない道を走って山川港近くまで来ると道路わきになにやら薪を作っているらしき工場が、「なんでこんなところで薪?」なんて思いながら走ると山川港に到着です。 港の荷捌き所の前にはトロ箱が沢山並べられていて近づいて見ると中は鰹節、天日干しの為なのか何の覆いもありませんが猫もこんな硬いもの盗らないんでしょうね。


この港から歩いてすぐの所に鰹節を作っている工場を発見、この工場の前にはトロ箱に入った鰹節とならんで大量の薪が積み上げられていました。


これで薪の疑問が解けました、この薪って鰹節をいぶすためのものでした。でも沢山使うんですね。

ちょっと港で道草をしましたがすぐ近くに目的の「活お海道」はありました。

店の前にはこんなのぼりも掲げられています。

中のレストランに入って私はのぼりに釣られて「いぶからと鰹のたたきセット」嫁さんは「山川刺身定食」を注文、


仲良く半分こして食べましたがから揚げに鰹節が乗ってるのは初めてでした。
どれも美味しかったんですがカツオのたたきは特に美味しくその勢いで他の刺身もカツオのたたきのたれで食べてしまいました。
から揚げも黒さつま鶏使用と言うことで美味しかったです。
お腹が満たされたところで特産品売り場を物色、鰹節、山川付け、指宿産芋焼酎「赤利右衛門」を購入、焼酎は今晩のお供になること請け合い。

さて次の場所と言うことで「今度どこ行くのよ?」と聞くと「鰻温泉」と返ってきました。
へ、鰻温泉、まさか鰻が泳いでるとか? 池田湖の大鰻と関係あるのかと思いましたが全く関係ないとのこと。
と言うことで鰻温泉地区に到着、地区入り口にある公共駐車場に車を止め散策することとなりました。 この駐車場最近整備されたようで超綺麗なトイレが設置されています。
近くに買い物ができるような店はありませんが温泉もすぐ傍だし車中泊には良さそうです。
この駐車場からは鰻池全体が見渡せます。

ここからちょっと歩いたところに鰻地区の説明板が設置されていました。
興味ある方は拡大して読んでみてください。

嫁さんの後にくっついて歩くと観光客の方もどうぞと書かれた広場に公共利用の「スメ」がありました。
雲仙、小浜にも温泉蒸しの設備は有りますが有料、こちらは無料です。
ただざるなどは置いていないので持参しなきゃいけませんけど。


ちょこっと歩くと今度は西郷さんらしき像が見えます。
ここは個人の家のでその昔西郷隆盛が征韓論に敗れた後に籠ったところだとか、西郷隆盛が着ていたというシャツも残ってるそうです。
像は多分この家の人の自作と思われますがちょっと可哀そうな出来の西郷さんになっていました。目玉なんかははビー玉が使われていましたが右と左の色が違うんですよね。 
西郷さんのアップもどうぞ、犬も見えます。

最後は温泉、狭い地区なので駐車場を心配して地区入り口の駐車場に車を置いてきましたが温泉脇には数か所に分かれた細切れの駐車スペースですが合わせれば10数台駐車できそうなスペースがありました。これだったら駐車に困ることはあまり無さそうです。
我々も入浴セットは車の中に残したままだったので車を取りに戻り温泉前の駐車場に入れました。


入浴料は200円ですが石鹸シャンプーなどは置いていないので持参が必要です。
嫁さんと別れて入ったんですが(当たり前か)男湯の熱いこと、水を足したかったところですが他の客もいることだしと我慢して湯船に浸かったものの30秒でギブアップ、早々に退散しました。
嫁さんはかなり遅れて出て来ましたが女湯の方は水を大量に入れてくれる人がいたとのことで良い湯加減だったそうです。 なんか悔しい。

この鰻温泉で嫁さんが立てた計画は終了、後はキャンプ場に戻るだけということで車を走らせます。
走ってる最中に目に飛び込んできたのがこれ、
ちょっと寄ってみようということで入口から坂を上ると工場見学受付中と書かれていました。 ラッキー、工場見学できそうです。
事務所の中に入って工場見学を申し込むと「今は仕込みはやっていないけどそれでも良ければ」と案内してもらえることになりました。
若い事務員さんがガイドしてくれましたがツアーにくっついた工場見学と違い細かいとこまで見せてくれます。


中でも興味深かったのは蒸留して間もない原酒の香り、黒麹、白麴、常圧醸造、減圧醸造の差を大きなタンクの蓋を開けて匂いを嗅がせてくれました。
基本的には黒麹は芋の香りが強く出て白麹は柔らかい香りがするとのこと、常圧も蒸留温度が高い分原料の香り成分が強く減圧はより柔らかい香りになるそうです。
また蒸留したてのものは油成分の匂いが強いのでこの会社では少なくとも1年寝かせて出荷するとのことでした。
蒸留してあまり日が経っていないものも嗅がせてもらいましたが確かに雑味が多いかんじはしました。 臭い嗅ぐのに気をとられていてこの間の写真は有りません。

工場見学の後は試飲が準備されていましたが運転手なので飲めず嫁さんが一人だけ遠慮がちにのんでいました。
最後に黒白麹のみ比べと言うことで2本を購入、帰宅した後の写真ですがこれ。

焼酎2本を追加でゲットしてちょっとルンルン気分でキャンプ場に戻り先ずはビールから始まり道の駅で買った赤利右衛門の登場となりました。
 
え、外がまだ明るいって、良いんですよキャンプでは時間無視、美味しく飲み続けて夜も更けたところでお休みとなりました。
当然今日もお湯割り片手に焚火も楽しみましたよ。