記事後半に腕を切開した手術の写真が出て来ますので血を見るのが苦手な方は前半(手術内容説明前まで)だけにとどめておいてください。
5月12日に手術実施のお願いをして決まった日にちが6月26日入院、6月27日手術。
この後にに手術に耐えれるかどうかのいろんな検査を受けOKということで手術実施の本決まりとなりました。
「もっと早くしてくれ~」と言いたいところですが準備もいろいろあるようだし仕方ないですね。
この間はテニスは出来ないものの船は何とか動かせるので船のことばかりやっていたんですがYCエンジンの不調が出て修理をやっていたのは今までの記事のとおりです。
エンジンの修理も終わりやれやれ一安心といったタイミングで入院日が来ました。
入院当日、入院の窓口で事務手続きを終わり腕に名前とID番号、バーコードが記載されたリストバンドを付けてもらい病室へ、病室は4人部屋でした。
持ち込んだ荷物の整理が終わったところで嫁さんは帰宅、シャワーを浴びて院内着に着替えて夕食の時間です。 さすがにこの夕食にビールを付けるわけにもいかず晩酌無。
晩酌無しの夕飯なんてず~っと以前にサウジアラビアに行ったとき以来じゃないでしょうか。
手術日
朝9時からの手術ということで担当の先生と看護師が迎えに来て一緒に歩いて手術室へ、手術室受付でリストバンドの確認を終わった後に予定された手術室に向かいますが通路を歩くと病院というより工場と言った感じがします。手術室の数は19部屋もあるとか。
手術室に入るとスタッフの方々が準備を整えて待機中、すぐに手術台に載って上半身裸で電極を付けられて手術開始。
先ずは軽く麻酔を掛けて意識半分の状態で肩にブロック麻酔、術後の痛み止効果ありありとのこと。
この後は「これから意識が遠くなりますからね」の声とともに本格的に麻酔開始、意識が遠くなっていきました。
「終わりましたよ、聞こえますか?」の声でおぼろげながら意識が戻り何らかの返事をしたはずですがどう答えたのかはきおくにありません。
ストレッチャーの上に乗せられて病室へ、数人がかりでベッドに移されたようですがこの間の記憶も無し。
意識がやっとはっきりしだしたのは嫁さんが担当医から手術内容の説明を受けてベッドわきに来た時くらいから。 どうやら手術時間は4時間だったようです。
あまり格好良くないので載せまいかとも思ったんですが手術直後の写真がこれ、
腕は動かないようにシーネで固定されてぐるぐる巻きのうえ上に吊るされていますし、右手は点滴が繋がっています。
腱を取った足も包帯で巻かれているので身動きできない状態。
この時点ではまだ酸素マスクが着けられていますが血中酸素濃度を見ながら外してくれました。
この日は絶食ですが水は飲めるとのことただし看護師さんが聴診器でお腹の動きだしを確認した後ですけどね。
こんな状態なので当然自分で飲むことも出来ず嫁さんの手を借りました。
以下、術後に受けた手術内容の説明を。
先ずは肘内側の切開、出て来たのは腱断裂部に出来た大きな水泡状のもの、炎症が起きてたようです。
水泡を除去して出て来た腱断裂部、右側から伸びた腱(中央の白いやつ)が途中から急に細くなっているのが判ります。
この後腱を繋ぐ部分の骨を綺麗にして
腱を括り付けるための糸が付いたくさびを打ち込み
ここで足から取った腱の出番、こうやって見ると結構長い(25cm)くらいかな。
必要な分だけちょっとだけ取ってくるのかなと思ってたけど1本丸ごと撮ってくるんですね。ま、考えてみれば切り残しが残っても仕方ないですからね。
この腱を二つ折りにして折り曲げた部分を骨に結わえ付けてから残っていた腱と縫合。
この糸の強度を訊ねたら糸が切れる前に健の方が切れますとのこと、溶ける糸では無いので火葬場までのお付き合いとなります。
最後は残った糸を整理して腱の移植は完了
後は切開部分の縫合をして手術終了のはずですが頂いた写真はここまでです。
この手術後で聞くと腕の担当2名、足の担当2名、腱の縫合が得意な先生1名と最初から最後まででは無いにしろ5人の先生方が関与してくれたようです。 お世話になりました。
手術当日は結局水を飲んだだけで夜を迎えましたが寝る時も腕は吊るされたまま、寝れるかなと思う間もなく寝てしまいました。
吊革につかまって寝るのが得意になるかも。