SB2のテーブルの手直しで思いついた木粉を混ぜたらどうなるかという穴埋め用のパテ、実験してみることにしました。
使うのは手元にあった木工用パテと液状のTitebond、これに混ぜ合わせるのは鋸屑とウッドフラワー(木粉)。
鋸屑は電動丸鋸で挽いた時に出たものを集めておいたもの、古いエンジンオイルなど液状のものを燃えるゴミとして捨てるときのために集めていました。
鋸屑には桧、バーチ合板、通常のコンパネ、2x4材などいろんなものが混じっています。
ウッドフラワーはSB1を作った時にエポキシ樹脂と混ぜたフィラーの残りでサンドペーパーを掛けた時に出るような細かい粉です。原料になっている木材の種類は不明。
実験に使う穴は構造用合板の切れ端に開けておきました。
さて実験開始
最初に作ったのはTitebondとウッドフラワーを混合したもの。
ウッドフラワーにTitebondを垂らしコネコネ、団子が出来る程度に混ぜ合わせてみました。
これを穴に詰めたら次はTitebond+鋸屑
これも団子が出来る程度に混ぜ合わせておきました、団子の写真は撮り忘れましたが鋸屑が多すぎるとばらばらになって団子が出来ません。
3番目は木工用パテ+ウッドフラワー
パテをこねて練った後にウッドフラワーを加えますがパテが固いので簡単には混ざってくれません。
時間を掛け過ぎるとパテが固まってしまうので手早く混ぜる必要が有ります。
どれだけ混ぜたかは判りませんが多すぎると団子状態になってくれないので混ぜては粉にまぶしを繰り返してこれ以上混ぜたら団子が出来ないよねというあたりで止めておきました。
このまま固まってしまうと困るのですぐに穴に詰め込みます。
4番目は木工用パテ+鋸屑
こうやって見るとお好み焼きの上にのせた鰹節みたいですね。
これも混ぜてはまぶしを団子の状態を保てる限度辺りまで繰り返します。
最後は比較のために木工用パテだけをこねて穴埋め。
4種類のパテと比較用の木工用パテでの穴埋めが出来ました。
ここまで出来たら後は乾燥待ち、Titebondの方水分を含んでいるため乾燥には少し時間が掛かります。
車庫は気温が低いので家に持ち込んで一晩、すべて乾燥硬化しましたがTitebondをベースにしたものは肉痩せが見られます、特にウッドフラワーと混ぜたものは肉痩せが大きいです。
上の写真と比べるとかなり凹んでいるのが判ると思います。
さて今度は塗装の実験、
先ずは鉋で出っ張りを削り落としサンドペーパで周囲と合わせます。
Titebond+鋸屑は一気に削ろうとすると木片がぽろっと欠け落ちるので切れのいい鉋でうすめに削るのが良さそうです。
加工性はTitebondと鋸屑を混ぜたもの以外は似たようなものでした。
削り落とした後は木工用パテをベースにしたものはどれもほとんど同じに見えます。やはり混ぜ込めるウッドフラワーや鋸屑の量が少ないんでしょうね。
Titebondと鋸屑を混ぜたものはコルクを詰めたように見えますがなんとなく期待が持てそう、ウッドフラワーと混ぜたものは最初から茶色が濃くこれだったらオイルステインで着色できなくても大丈夫かなとも思えます。
ま、ここまではオイルステインでの着色の差を見るための前準備、長~い前置きですね。
ここでやっとお待ちかねの着色テスト、SB2で使っているチークのオイルステインを塗ってみました。
以外にも着色できないだろうなと思っていた木工用パテにもある程度の着色ができ、一番いい結果を期待していたTitebondとウッドフラワーの混合はあまり色の変化がなく木工用パテと似たような色になってしまいました。
Titebondと鋸屑を混ぜたものは表面に凸凹があるためか色が濃い部分と薄い部分が出来ています。
テストの仕上げでこの上にニスを塗ってみました。
面白いことに正面から見るとこんな感じですが
角度を変えてみると
Titebondと鋸屑を混ぜたものはあまり目立たないのにくらべ他の4つは余計に目立つようになってきます。
きっとパテ表面の凸凹の有無が差を生んでいるんでしょうね。
ということで今回の実験で一番優秀だったのはTitebondと鋸屑を混ぜたもの、次点はTitebondとウッドフラワーただし肉痩せに注意、木工用パテは混ぜ物しても混ぜれる量が少ないのかどれも一緒となりました。
またしても道草してしまいましたがこう言う実験って好きなんですよね。
テーブルの穴埋めする前に思いつきゃもっと良かったんですが仕方が有りません、埋めた木工用パテをほじくって埋めなおすことにします。
ちょっぴり手順の逆転を反省しながらも結構楽しめたよねで1杯。