船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2020/01/17

SB2 船首ゴッツンコ後遺症発見 トホホです

event_note1月 17, 2020 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
ステアリングペデスタルのポリエステル樹脂塗装も終わり船を下ろす準備をしてるさ中にこんなものを発見。

この写真だけではどこの写真だか分かり辛いでしょうが船首部分を内側から撮ったものです。もう少し拡大したものがこれ。

白い筋が見えますがなんとなく楕円形。白い筋は海水が浸み込んで水分だけ蒸発した塩のように見えます。位置的にもぶつけたところの真後ろのようです。
ひょっとしたら3年前に船首を岸壁にぶっつけた時の後遺症かも。(その時の記事はこちら
でも指でちょっと払ってみるとその下にひび割れの様なものは見えないので白い筋の様なものはバウスプリットを取り付ける前に甲板にサンドペーパーを掛けた時にボルト穴から落ちた白い粉かもしれません。

傷の有無を確認するには表面に塗られているペイントを落とすしかないということでペンキ落としに取り掛かりましたが狭いとこなのでディスクグラインダーもモーター部分のおでこがぶつかって入ってくれません。結局頼れるのは自分の手だけ。

船首の狭いとこなので体は入らないし腹這いになって上半身を突っ込んで#40のサンドペーパーを手に持ってゴシゴシ。
もっと簡単に落ちると思ってたんですがさにあらず、ここまで落とすのに3時間以上かかってしまいました。
こうやって見てみると海水が浸み込みそうなクラックは見当たりません。最初に見つけた楕円に見える白い筋は上から落ちた粉が偶然楕円形に見えるように引っ掛かっただけかもしれません。
ただ他に比べて白っぽく見える部分が有ります。
写真ではちょっと周りとの差が判りずらいですが肉眼ではもっと良く分かります。
予想してたような楕円形ではなく丸い形ですがここが岸壁にぶっつけた時にぐしゃっと潰れてしまった部分に違いありません。

ま、クラックは無いのでここから海水が船内に浸み込むことは無さそうですがせっかく頑張ってFRPの樹脂面を出したのでここは追加でガラス繊維を貼り付けて補強しておいた方が良さそうです。
この時点で日も落ちてしまったので今日はここまで、残りの作業は明日やるしかありません。

とにかく今日は疲れました、肩は痛いし、腕はパンパン、サンドペーパーを押さえつけた人差し指の爪も痛いし散々です。
頑張った自分にお疲れ様の1杯、すぐに酔いが回りそうです。





SB2 ステアリングペデスタル台板

event_note1月 17, 2020 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
SB2の舵輪を支えてる部分、何て呼べばいいんでしょうね?
舵輪塔、ラットマスト、ラットポスト、ラットタワー、??船関連の名称に疎いので呼び名が浮かびません。
調べてみたら英語では「Steering Wheel Pedestal」と呼ばれるそうです。
和訳してみたら「ハンドル台」と出て来ましたが、なんとなく直訳すぎて馴染みづらい感じです。
もうちょっと調べたら「ステアリングペデスタル」って片仮名での呼び方が青木ヨットのページで出て来ました。どうやらこれが日本での一般的な呼び名なんでしょうね。

以前からどうにかしなきゃと気になっていたのがこのステアリングペデスタルの下に使ってある台板、風化と白化が進んでかなり浸食されています。
(以前から気になってたーーーの表現が多いんですが 何せ古い船なんであちこちボロボロ、気になる部分のてんこ盛りなんです。)
ベース部分とか止めねじの部分など紫外線と雨が当たらない部分は風化を免れて他より高くなっています。

朽ち果ててしまうんじゃないかと何とか手を入れようと思ってたんですが本格的に手入れをしようとするとステアリングペデスタルを取り外さなきゃいけないし、そうなるとラダーに繋がっているワイヤーなども外す羽目になってとっても大変です。
きっとそこまでやるんだったらコクピットを広く使うためにティラーに戻してしまうことになりそうです。
で、本格的な完治治療は諦めて現状維持の延命治療を施すことにしました。

いつものことでまたしても前置きが長くなってしまいましたがやることは至って簡単、ベースの板をFRPに使うポリエステル樹脂でコーティングしてしまうだけです。
本当はガラスマットも使ってFRPにしてしまうのが良いのでしょうがコートする部分の形状が複雑なんで樹脂だけにします。
ま、樹脂だけでもペイントに比べれば膜厚は格段に大きいので少しは延命の役に立ってくれるでしょう。

少しお天気が続いて木材が乾燥したところを見計らって先ずはサンドペーパーでゴシゴシしなきゃいけないんですが、ここで邪魔になるのがボロボロになったシリコンシーラントとか中途半端に残った過去のニス。
ワイヤーブラシ、鑿、はたまた彫刻刀などを総動員して落とします。
特にシリコンシーラントは滑り止めのための細かい凸凹に入り込んで簡単には取れてくれないので三つ目錐を使って地道に除去、時間が掛かりました。

これでやっとサンドペーパーを掛けることが出来ました。
新しい木地が出たところで防水塗料を塗って将来の水の浸み込みを防止。
これを塗っただけでかなり綺麗になったんでこの上にニスを塗ったら木目も見えて良いんじゃないかとの気持ちにもなります。
ただ耐久性はポリエステル樹脂の方が有りそうなのでこれは却下。
余勢をかってウインチの下に使ってある木製の台も同じように防水塗装まで済ませました。

ここんとこお天気はすっきりしないし夜露も怖いので木材を濡らさないようにデッキにタープを張りましたがちょっと見ると香港に浮かんでた水上生活者のジャンクの風情になってしまいました。
後は樹脂を塗るだけなんですが使う量がほんの少しなんでこれだけのために混合するのはもったいないということで 明日松尾さんが他の船の修理のために混合した時にちょこっと分けてもらうことにしてこの日は終了です。
雨除け露除けがあると安心して船を後に出来ます。

さて翌日、硬化剤を混合したポリエステル樹脂を分けてもらって塗布、刷毛で塗りました。
硬化の状況を確認しながら流れないくらいに硬化したとこれでマスキングテープを剥がします。完全に硬化してしまったらマスキングテープが剥がせなくなるので要注意です。

完全硬化まではまだ時間が有りますがこれが出来上がり、このまま透明のままでも良さそうだし、この上にペイントを施せば完璧でしょう。
ペイント完全硬化を待ってからということで後回しにします。
(あら、マスキングを剥がした後の写真が有りません。取り敢えず剥がす前の写真で代用します。塗装部の見た目はほとんど一緒ですから悪しからず。)
これで「以前から気になっていたーーーの項目が一つ減りました。
気分がすっきりしたところで今日も1杯。