オイルは回るようになったしフルフラッシングの前段階としてオイルは抜いてしまいました。で、この段階で水漏れの原因と思われるシリンダーヘッドガスケットの交換を行うことにしました。
シリンダーヘッドにはいろんなものがくっついているのでこれらの取外しが必要ですが その前にエンジンウォータージャケットの水を抜く作業から始めます。
冷却水のドレンコックを緩めるとジャケット内の水が落ちてくるはずなんですが出て来ません。
ま、これは想定内 シリンダーヘッド内の錆などがドレンコック部分を塞いでしまい出てこなくなっってしまうんです。 いつもだったらコックを取り外して下から割りばしなどで突くと錆と一緒に冷却水が出てくるんですが出てくる気配なし。
突っ込んだ割りばしは昨日抜いたエンジンオイルのようなもので真っ黒けになってしまいました。 え~オイル?と思って指先に伸ばしてみましたがオイルでは無く水で練ったようなカーボンみたいでした。 写真撮ったつもりでしたが無いんです分かり辛くってごめんなさい。
ドレンコックからジャケットの水を抜くのは諦めて最初にウォーターポンプと配管を取り外して水を抜きますが配管の位置の関係で半分くらいは残ってしまいますけど仕方ないですね。
その後は吸気管、排気管、オイル配管などなどを取外してしまいます。
排気管を取り外した時に気になったのが取り付けボルト、ガスケットの位置が煤らしきもので黒くなっています。 どうやら排気口のガスケットのシールが完全ではなく排気の漏れが在ったようです。
回りをすべて外して、シリンダーヘッドの取り付けナットを外すと、
このナットの取外しが大変なんです、まだ右腕はリハビリ中なので足でレンチを蹴とばして外しました。
はいやっとシリンダーヘッドが外れてくれました。
6月に取り付けたばかりなのにこんなにすぐにまた取り外す羽目になるとはおもいもしませんでした。
取り外したところで気になるのがこの部分、なんだかガスケットの接触が悪くってシリンダーライナー近くまで水が行ってるような感じがします。急排気バルブの下側あたりも濡れていますがシリンダーの中に水が入ってたのかウォータージャケットの中に水が入ってる状態で取り外したのでその時に濡れたのかは定かではありません。
バルブの下側に付いている横一文字の傷のようなものは取外しの際にスタッドボルトで擦った跡で今回のトラブルとは無関係です。
上の写真左下にある四角い穴は冷却水のドレンコックが付いている冷却水通路なんですがここは錆びの塊が落ちて来て完全に塞がっています。
この四角い穴とシリンダ内が繋がっているとすると停止時にはここから海水が浸入し、運転時には高圧の燃焼ガスが冷却水側に漏れることになります。
こう考えるとドレンコック内がカーボンのようなもので真っ黒けだったのも説明がつくような気がします。
シリンダーヘッドを取り外した後はスタッドボルトの取外し、これもまた力仕事で足のお世話になりました。
4本のスタッドボルトを抜いたところで本日終了、疲れました。
ちなみにこれが作業環境、エンジンルームが大きく開けれるので助かっていますが座っての作業なので力が入れづらいです。
取り外したパーツから落ちるオイルなどで回りを汚さないように新聞紙などで養生しています。
さて、家に帰って1杯やることにしましょう。