船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/06/26

今日はプラハへ移動 旅は道連れ世は情けを実感

event_note6月 26, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments

昨日のドタバタが無ければ今日ウイーン空港到着後その足でプラハまで移動の予定だったんですけどね。 

ウィーンからプラハまでは鉄道の旅、最初からプラハが計画に入ってればミュンヘンから直接プラハへ空路で入ったんでしょうが航空券を手配してしまった後に計画に加えたのでちょっと非効率な移動になってしまいました。
ま、これも旅のうち、列車の旅を楽しむことにしましょう。
列車の時刻は午後2時10分なのでホテルでゆっくり過ごしてホテル近くの駅からウィーン中央駅まで向かいます。 自動券売機でチケットを購入しますが乗る時にも降りるときにも改札が無いのでただ乗りしようと思えば簡単にできそうです。案の定途中でホームレス風のおじさんが乗ってきて次の駅で降りていきました。

ウイーン中央駅でお昼ご飯を済ませます。 ここでは珍しくお供はコーラとコーヒーです。


お腹の準備はできましたがこれから乗る列車の出発プラットホームが分かりません。
発車案内のデイスプレイを見ても1時間後くらいまでの列車しか表示してないので待合室で発車案内とにらめっこ。

やっと我々の乗る列車番号とプラットホームナンバーが出てきたのでそのプラットホームに向かいます。我々のチケットは座席指定なしの自由席なんですがしっかり自由席と書かれた箱が見当たりません。 とりあえず適当なところに乗車、そこにいたおじさんに「自由席ってどこあるんですかね?」と聞くと「俺も探してるんだけど」との返事、あれ。
とりあえずこの箱の中を見てみようとスーツケースを押しながら移動しますが日本の列車と違って個室に分かれているコンパートメント式、狭い通路で向こうからこっちからと大きな荷物とか乳母車まで来て離合もままなりません。道を譲るにもスーツケースが邪魔するのでとりあえずごめんなさいということでコンパートメント入り口にスーツケースを押し込ませてもらいました。
そこにいた乗客は若いカップルと先ほど話をしたおじさん、「いったいどこに座りゃいいのか分からない」というと若いカップルから「どうせ1時間くらいで乗り換えだし僕らも座席の予約持ってないよ、ここに座ったら」とのこと。ここで先ほどのおじさん、「スーツケースが邪魔だろうから棚に上げてあげる」といって大きくて重たいてスーツケースを高い棚に上げてくれました。 棚はかなり高い位置にあるのでちび助の私には到底無理。

入り口近くで待っていた嫁さんを迎えに行ってやっと落ち着きました。
これが同じコンパートメントの面々、



この左端のおじさんが荷物を棚に上げてくれた方です。 どこまで行くんだと聞かれてプラハまでと答えると俺もそうだとのことスマホで何やら調べて次の乗り継ぎ列車は同じプラットホームの反対側と教えてくれました。
約1時間ちょいでで乗り継ぎ駅のチェコBreclav駅に到着、ここでの乗り換え時も荷物を棚から下ろしてくれたり列車からプラットホームに降りるときとか乗り継ぎ列車に乗り込むときなどにも荷物の上げ下ろしの手伝いをしてくれました。
この列車、プラットホームから列車までの段差が大きくて荷物の上げ下ろしが大変なんですよね。

乗り継ぎ列車には降りたところから一番近い乗車口から乗り込みましたがやはり自由席なんて表示はありません、ただこの箱はコンパートメントが一部でコンパートメントの仕切りがないオープンシートが12席ほど、さらにドアで区切られた自転車の積み込みスペースとトイレが設置されています。
とりあえずオープンシートのところまで荷物を運びましたが空いてる席は在りませんでした。 先ほどのおじさんは「俺はこの列車は席の予約を取ってるのでそっちに行くけどあなたたちはここに居たらいいよ」と言って別の箱に移動していきました。
このオープンスペースシートには若い中国人と思われる女の子が二人座ってもう一人は立っていましたが立っていた一人が近くのコンパートメントに潜り込んだ後残る二人もあっちに行くからと言って席を譲ってくれました。
そうこうしてるまに列車は駅を離れて走り始まましたが自由席のようなところがないのかちょっと探検、

我々が座って居るオープンスペースの隣は自t連射スペース、我々の大きなスーツケースは通路においていましたが車内販売などのカートが通れなくなるのでここに引越ししました。
ここは広いので床に座って寝ちゃってる人も、その奥に女性が立ってるところがトイレです。
この先に進むとオープンスペースの箱になっていましたがこちらは冷房がなく暑いこと、でもここも自由席ということではないようです。
とりえず座った席に戻る途中で列車職員と思われる二人連れに出会いましたが「リザーブ無しはどこに座ればいいの?」と聞いてら「どこでもいいよ」の返事?
きっと席を予約した人がいなくって空いてりゃ何処でもいいってことなんでしょうね。

1駅目か2駅目くらいにそこ私の席と言って乗ってきたご婦人がいて席を譲りましたが幸いここで降りるカップルがいて席を立ったのでそちらに移動、できました。
こんな風に途中で席を変わりたくない人が席をよやくするんでしょうね。

ここが落ち着いた後のシート、パソコンが置いてある席が私のシートです。

いろいろ面倒を見てくれたおじさんが食堂車に行くのか我々に声をかけて通っていきましたがしばらくしての帰り道に我々にこんなプレゼントを持ってきてくれました。
白ワインとおつまみのアーモンド、グラスまで準備してくれていました。 見ず知らずの我々にこんなことまでしてくれるなんてありがたいことです。

私たちの前のシートに座っていたおじさんは最初っから最後までず~っとビールを飲んでぶつぶつ独り言を言ってみたり隣の人に声かけてみたりしていましたがこのワインを見て「俺もワインを持ってるんだ」と言って自分のクーラーバッグの中から引っ張り出して見せてくれて「これうまいんだよと」と言いながらまた元に戻していました。この辺の会話は言葉が分からないんで雰囲気です。 カメラを向けたらポーズをとってくれました。

と、まあこんな感じで退屈することもなくプラハ到着。
列車を降りるときにも先ほどのおじさんが気を聞かせてやってきて荷物をホームに下ろす手伝いをしてくれ、「いい旅を」と言い残して去っていきました。
何処のどなたか分かりませんが本当にお世話になりました。

乗車時と乗り換え時はあまり時間にも余裕が無くって列車の写真を撮っていなかったのでやっとここで撮影、チケットはOBB発行でしたが運行列車ははチェコ国鉄(CD)のものでした。 表示を見るとブダペストからプラハまでの列車だったようです。



プラハ本駅に到着したのでここから今日の宿まで移動しなきゃいけません。
宿のオーナーが事前にトラム(路面電車)の乗り方など注意点と宿の入り口写真を送ってきていましたがトラムでも歩きでも3分程度の差なのでGooglemapを頼りに歩くことにしました。

宿の近くまで来たところで番地表示と送ってもらった写真を探すとすぐに入り口が見つかりました。 玄関わきの押しボタンを押すとオーナー(Andrew)が出てきて部屋に案内してくれました。今日の宿はアパートを利用した民宿、古い部屋ですが手入れは行き届いているようです。
間取りは2LDK洗濯機も準備されているので長期旅行者には助かります。
リビング

バスルーム

寝室1

寝室2

ダイニングキッチン

玄関ホール
民泊でアパートに泊まるいいところは料金のわりに広い部屋も魅力ですが一番いいところは地元の人の暮らしぶりが垣間見えることでしょうね。

荷物を片付けて落ち着いたところでAndrewお勧めのお店、すぐ近くです、に行ってワインとイカリング、鶏肉での夕食となりました。

今日は言葉があまり通じない、文字も読めない土地で列車での移動で少し不安も感じる旅でしたが結果オーライ、旅は道連れ世は情けを実感した1日となりました。