シリンダーヘッドの手直しを古賀自動車にお願いしたので周辺機器の手入れをすることにしました。
何処から手をつけてでも良かったのですが最初に引っ張り出したのがウォータポンプ、運転時間は少ないのですが前回交換してから2年以上経っているのでインペラーを交換をしておくことにしました。
インペラーの他にももう一つ気になるのがパッキン部分から白い結晶が成長してきていること。写真を撮っておけば良かったのですが手の方が先に動いてしまい裏蓋を外してしまいました。
きっと裏蓋パッキン面の平滑度が悪くって海水が滲んでるに違いないと思いちょっとだけ砥石で擦ってみました。
それがこの写真でねじ穴部分が高くなっています。中央部の色が違う部分は海水で真鍮の成分である亜鉛が先に腐食して銅だけになったものでおまけにインペラーで擦れた円形の摩耗も見られます。
じゃ平らに均しましょうということで荒砥石、中砥石、仕上げ砥石と研磨してみました。
砥石をかけながら薄くなったら弱くなるかもとも思いましたが厚さは2.5mmくらいありますので0.2mmくらい削っても「ま、いいか」の世界でしょう。
余談ですがここで面白い現象を発見、荒砥石、中砥石を掛けたところまでは表面はきらきら光る真鍮の色と銅の色だったんですが仕上げ砥石を掛けたとたんにくすんでしまいました。
きっと仕上げ砥石に含まれる成分が銅と反応してこんな現象が起きたんだと思います。
裏蓋だけではなく本体の方も砥石で平らにしておいたのでBefor(中砥石)、After(仕上げ砥石)の写真を撮ってみましたが写真では分かりづらいですね。左がBefor右がAfterです。
ポンプ本体の内側も少し塩の塊のようなもので凸凹してるので#600のサンドペーパーで磨いておきました。指が入らないので割り箸の先ににサンドペーパーをくっつけて磨きましたがやり辛いことこの上なし、何かいい方法がないものですかね?
本体側も裏蓋も綺麗になったところで内側にシリコングリースを塗って新しいインペラを押し込みます。このグリース何時まで残っているかは疑問ですが少なくとも最初に回すときにはスムーズに動いてくれると思います。
パッキンを合わせて置いて、
後は裏蓋をねじ止めして終了。
実は私のところに来た時には2本のねじが破断していたためステンレス製で代用、電蝕が気になっていましたが特に問題は起きていないようです。
最後の仕上げでヤンマーカラーでの塗装が残っていますがこれは他のパーツと合わせて後日ということにします。