船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2020/04/02

SB2 我が家での作業その2 バウ・バルクヘッド扉作り直しました

event_note4月 02, 2020 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
バウ・バルクヘッド補強の際にここに取り付けられていた扉を外して持ち帰りました。
写真を取ってなかったのでどの扉か判りやすい写真がないか探してみて見つけたのがこの写真。

ごちゃぎちゃと放り込まれた物の一番奥に見えるのがバウ・バルクヘッドと扉です。
我が家に来た直後の写真ですが可哀そうな状態ですね。
この扉、長年ほったらかしにされた間にバウスプリットの止めねじ部分からの雨漏れによる湿気でやられたのか裏側はご覧のようにベニヤ板の積層が剥がれています。
一番上側はペロンと剥がれてしまいその下もこの状態、さらにそのまた下も剥がれそうです。
扉を閉めれば目立たない部分なんですが「ま、いいか」のレベルを超えているので手直しをしておくことにします。
それにしてもこの剥がれてしまった部分をどう処理するのが良いんでしょうね。
何かいい方法がないか思案しましたが 結局、丸ごと作り直しが一番簡単なのかもという結論に達しました。

で、手持ちの材料の中から引っ張り出したのが25mm厚みの集成材と古いエンジンルームからの廃材。
木口をあまり見せたくないのでこのエンジンルームからの廃材を木口に張っておくことにします。
先ずは1本を木口にねじ止め、
この上に古い扉をパタンと合わせて周囲の線を引きます。

反対側はこの罫書いた線の内側に木口に張る板の厚み分内側に線を引きなおします。
これで切り出し準備完了。

先ずは反対側の切り出しからなんですが手持ちで真っ直ぐに切る自信が無いのでガイドの板を当てて切り出します。
ここを切り出したらこちら側にも板をねじ止め
後は左右を同じようにガイドの板を使って切り出してしまいます。
重ねてみるとぴったり。はいうまく行きました。
この木口に当てる木は仮止めだったので一旦取り外し接着剤とねじでしっかり固定しました。
接着剤が固まったところで鉋で寸法の微調整など整形を済ませます。

ここでちょっと悩んだのが丁番(ヒンジ)、何を使おうかなと思いましたが今まで使われていたピアノヒンジを使うことにしました。
余談ですがオリジナルの扉は上側にヒンジが取り付けられていて開けても勝手に扉が落ちて来て使い辛いったら有りませんでした。
なので今回は横にヒンジを取り付けることにします。
普通の短い丁番であればヒンジ厚みの逃げを鑿で削るところですが今回は長いのでトリマーで削ります。
(ヒンジが扉と同じ長さであればその厚み分扉自体を狭く作ればよかったんですがーー)

ヒンジの厚みが4mmでしたのガイドの板を当てて3mmほど削りました、これで枠との間に1mmの隙間ができることになります。
ヒンジを当ててみるとなかなかいい感じです。

後は電動サンドペーパーを使って表面をきれいに均して塗装の段階になりました。
(いつもここまではうまく行っても塗装で失敗してしまうんですよね。)
手持ちの塗料を見てみるとエンジンルームに使ったチークのオイルステインとチークの着色ニスが有りました。
ラベルに表示されている色は印刷の差は有るのかもしれませんがほとんど同じ。

集成材にオイルステインを塗ると使われている材料のばらつきで着色の程度が変わるのは分かっていますのでどちらを使うか悩むところです。
集成材の残材に両方を塗って比較してみるとオイルステインの方が色違いは出ますが平均的な色合いは他の調度に近いのでこちらを使うことに決定。
先ずは表側にオイルステインを塗布、材料の吸い込みが多いところは濃く吸い込みが少ないところは薄く着色されています。
このまま表に透明ニスを塗って裏側はそのままにしておこうかとも思いましたが防水と実験の意味合いも兼ねて裏側には着色ニスを塗ってみることにしました。
せっかく綺麗に塗った表側を汚すのは嫌なので裏側からニスを塗ります。
2度塗りが終わったのがこちら、写真では良く判らないかもしれませんが刷毛目で色の濃淡が出ています。
着色ニスの難しいところは均一な色に塗るのが難しいところです。

今度は表面に透明ニスを2度塗り、最初の着色時の材料のばらつきによる色むらは残りますが刷毛目はこちらの方が目立ちません。
こちらの方が寄せ木細工的な趣も有って自然に見えますよね。

刷毛さばきがへたな私にはステイン+透明ニスの方が無難な結果が得られるようです。

これで扉の準備は出来ましたが取り付けは前部キャビンに物入を作ってからにします。
バルクヘッドに支えを付けなきゃいけないので邪魔になりそうですからね。
取り付けは先送りしましたがこれで一つ要手直し部分が減りました。

それにしても塗装を含んだ作業は時間が掛かります、この扉だけでも1週間かかってしまいましたからメインキャビンの調度の作り直しはどれだけの時間が掛かるんでしょうね。
ま、予測も付かないのでとりあえず扉のラッチに何を使うか考えながら1杯。