船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2018/12/06

SB2 YCの排気管またしても取り外してバラバラにしてしまいました

event_note12月 06, 2018 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
一旦取り付けたYCの排気管気になることが有って取り外してしまいました。

気になるのは排気ガスと冷却水をミックスして排気管に流すためのミキシングエルボー。
写真の逆U字型の部品です。(これは取り付け前に撮った写真です)
この部品、海水(冷却水)と排気ガスで腐食するので消耗品として5年程度で交換したほうが良いとのこと。
ただ、外観は綺麗だし、運転時間は短そうだったのでそのまま使ってもいいかなと思ってたんですが YS12を整備されてる末續さんと話したら5年に1度交換されているとのこと。
ここが漏水すると排気バルブからシリンダーの中に流れ込んでエンジンを壊す重大事故になる可能性も大きいので交換しておいた方が良いよと交換を勧められました。
確かに私のYCは前回何時交換されたのかは不明だし、このお金をケチって今まで使ったパーツ代と労力を無駄にするのも嫌だし、この際交換しておくことに決定。

前置きが長くなってしまいましたが早速解体開始。
手持ちの65mmまで咥えることが出来るパイプレンチをを使って尻尾の方からばらしていきます。(この時点ではエンジンに取り付いた状態なんで落ちた錆が排気ポートに落ち込まないか気になります。)
一番尻尾のステンレスパイプと90度エルボーまでは外すことが出来ましたが後はびくともせず この工具では歯が立たず無理なようで諦め。

こんな時には困った時の神頼みとばかりにエンジンから取り外してボートステーションの松尾さんのところに駆け込みました。
でここで松尾さんが引っ張り出してきてくれたのがこの超でかいモンキーレンチとパイプレンチ。(この写真は作業後に撮ったものです順不同ご容赦ください)
先ずはミキシングエルボーの取り外し口幅150mmの万力でしっかりエルボーを咥えてニップルの6角ナットを超デカスパナで回します。

ただ手で押し引きするだけでは緩んでくれずモンキーレンチの頭を大きなハンマーでたたいてやっと緩んでくれました。

次は排気エルボーを咥えてニップルを回そうとしますが形状が複雑なんでしっかり咥えてくれず排気エルボー側が回ってしまいます。
作戦を変更してニップルの6角ナットを万力で咥えて排気エルボー側をパイプレンチで回すことにしました。最初は私の手持ちより大きなパイプレンチを使ったんですがこれでも歯が立ちませんでした。
でここで松尾さんがこの超デカパイプレンチを工場の奥の方から引っ張り出してきてくれました。
これですんなり外れてくれるだろうと思ったんですがさにあらずよっぽどしっかり固着しているのか万力を固定している台ごと動いてしまいます。
でここで掛矢(家の柱などを立てるときに使う大きな木槌)の登場、こいつで超デカパイプレンチの頭を叩いてやっと緩んでくれました。
この作業は松尾さんと二人作業だったので写真が有りません、ごめんなさい。
この分解 絶対船の中では不可能だったようです。松尾さんお世話になりました。
さて解体は出来ましたがミキシングエルボーの中からは解体のショックで剥がれた錆の塊が大量に落ちてきました。中を覗いてみるとかなり薄くなっていますがそれでも厚い錆の塊がくっついています。この錆が落ちたらもっと薄くなること請け合いです。
交換するぞとの決心は正解でした。

ここで予定外だったのは排気エルボーとミキシングエルボーの中間のニップル。
外したとたんに松尾さん「あ、これ薄くなっとる、新しかとに換え取った方がよかばい。」との忠告。
ま、そう言われれば確かに薄い気はします。やれやれまた出費です。
これミキシングエルボー側は逆ネジになっている特殊品なんでヤンマーさんから買うしかないんですよね。
家に持ち帰って厚みをノギスで測ってみました、結果は2.3mm程度。

比較のためにミキシングエルボの位置を少し高くするために買っていた市販のニップルを測ってみると
こちらは3.5mm程度、初期値は分かりませんが1mm以上薄くなっているようです。ま、交換やむなしです。
ばらばらになったパーツを並べて記念の集合写真を撮ってみました。
結局この中で再利用出来るのは排気エルボーだけなんで他の方々はこれが遺影です。
合掌、献杯。