ヤンマー純正のミキシングエルボーだったら問題無いだろうということで購入したんですがテストの結果は期待に反してエンジン停止の過程で冷却水の吸い込みが確認されてしまいました。 排気口がびしょびしょになるほどの量ではありませんがこの量でも悪さするから今回のトラブルにつながったんでしょうね。
さて何とか吸い込みを無くしたいんですがこれといった手も思いつかず、唯一思い付くのはミキシングエルボーの隔壁の延長のみ、ということで前回中途半端な改造に終わっていたステンレス製のミキシングエルボーの改造をやり直してみることにしました。
と言っても自分では手が出ないので機械加工の業者さんにお願いすることになりますけど。
で、出来上がって来たのがこれ、と言っても外形だけでは判りませんよね。
この写真でピカピカ光っている部分は一旦カットして再度つないだ部分なんです。
改造内容を説明するために写真に線を入れてみました。
黄色い線が内部で冷却水と排気ガスを隔てている隔壁、茶色い線が以前追加した延長隔壁、残念ながら前回の改造では奥の方は溶接出来ないとのことでスカスカの状態、赤い線が今回切り取って再溶接した部分。
赤い線で示した部分を切り取って追加隔壁の奥の方もきちんと溶接したうえで溶接でくっ付け直したというものです。
排気ホース接続口から中を覗いて見ると今度は奥の方もしっかり溶接されています。 よしよし。
純正のミキシングエルボーを取り外して改造したステンレス製のミキシングエルボーを取り付け数回起動停止を繰り返して排気ポートを見るという同じテストをやってみました。
途中経過は省略して水滴ゼロを期待しながら排気ポートを覗いて見ると、残念、やはり水滴が。
再確認のためにこの水滴を綺麗に拭きとってもう一度排気管を取り付けてテストしてみましたが結果はほぼ同じ量の水が残っていました。
量的には純正ミキシングエルボーの時よりは少なくなっていて感覚的には1/4~1/3くらいの感じでしょうか。
さてこうなると純正と改造版とどちらを使うかちょっと悩んでしまいます。
水の量だけ見れば改造版に軍配が上がるんですが改造版はミキシングエルボーの出口直前まで高温の排気ガスが来ることになるのでこれで耐熱温度100℃の排気ホースがやられてしまうのではないかとの懸念も。
悩んだ結果エンジンをフル稼働させたときの温度を観察することにして今日の所は改造版をそのまま使うことにしました。
結論が出た所でテストに使っていた厚紙製の仮ガスケットに換えて正規のガスケットを使って排気管を取り付け、とりあえず修理完了です。
完了と言いながらも気持ち的にはまだモヤモヤが残っていて吸い込みゼロにするにはどうしたらいいのか考えていますがミキシングポイントをうんと先の方にしたミキシングエルボーを特注するしかないんでしょうね。
ボケ封じで酒でもなめながらゆっくり考えてみることにしましょう。