船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/05/04

最初から最後までワンポイントリーフ(1段階縮帆)でのセイリング

event_note5月 04, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
 別件で港近くまで来たのでちょいと船を出してみることにしました。
ただ風が強めで風速計で測ってみたら3~5m/sと強くなったり弱くなったり、風向も今まで経験していない南西の風です。
5m/sの表示にちょっと躊躇しましたが何事も経験ということで港でジブをセットして出港、今日は風向きが違うので舫を外す順番も違います。風上側が最後ってお勉強しましたからね。

メインセイルのセットもいつもと違って赤灯台の外側、のんびりセイリングしたいので最初っからワンポイントリーフです。
メインセイルの前端は通常の位置より少し高めにあるハトメ、(リーフクリングルと呼ぶそうです、私も初めて知りました)をブーム付け根にあるフック(ホーンと呼ぶそうです)に引っ掛け

セイルの後端にあるリーフ用のハトメ(これもリーフクリングルって呼ぶんでしょうか?)にロープを通して縛ります。

これで通常より面積が小さくなったメインセイルの出来上がりです。

ジブの方もいつもの2枚ではなくインナーの1枚だけを上げて帆走開始。
いつも黒島方向へは向かい風なんですが今日はクローズリーチで斜め後ろから風を受けながら走ります。 途中でもう1枚のアウタージブも上げてみましたが追い風の時はあまり役に立っていないようであまり速度は変わりませんでした。
ま、セットが下手だからかもしれませんけど。
リーフして帆の面積は減っていますがそれでも速度は5.5ノット近辺で走ります。

ただ追い風だし波の進行方向と同じですから速度感はあまりありません。

黒島を横目に通り過ぎたところで二島の方にジャイブ(追い風での方向転換)、帆の位置を入れ替えて先ほどまでは左後ろからでしたが今度は右後ろから風を受けて走ります。
この辺でリーフを解消しようとも思いましたがいつかぜが強くなるか分からないのでこのままで我慢することにしました。

結構いい速度で二島に近づいたら何やら人影が、家族連れでもなさそうだし、釣りをしているふうでもないし、


不思議に思いながら二島の東端を回ったところで港の方に舳先を向けて二島の桟橋を見ましたが船もつながれていません。 ますます不思議?

ここからの帰港のコースは向かい風、かぜも強まってきました。
クローズホールドで右前から風を受けて長与方向に向かいます。 先ほどまでと違って風と波が前から来るので速度感はありますが実際の速度は3.5ノットちょい。
風が強まるにつれてヒールも大きくなってきてリーフしたまんまで良かったと思いながら走り、長与の沖まで来たところでタック(向かい風での方向転換)、帆を右舷に入れ替えて港の沖の方に向かいます。
この辺りで風はますます強まりヒールも大きくなって船を押さえるのに大わらわ。
一度は40度を超えたんじゃないかと思うほどの傾きとなりました。怖!
速度的には4.5ノット付近だったと思います。

港の沖の方でもう一度タックして真っすぐ赤灯台の内側まで順調に走りここで帆の片付け、港に戻っていつもと逆方向の風に緊張しながらも無事接岸、最初から最後までワンポイントリーフのセイリングとなりました。
港に戻った所でキャビンの中を覗くと左舷側の棚に入れていたコーヒー用のポットが右舷側のシートの上に転がっていました。 びっくり!
ここから

ここまで

40度ほど傾いた時に棚からキッチン天板、テーブル天板と経由して床に落ちることなくここまで転がったんでしょうね。
床にはひっくり返って中身をぶちまけてくれたごみ箱とかシート上に置いてたクッションなども転がって
後片付けが終わったところでエンジンルームの点検、水滴の飛散無し、セルモーター付近のオイル漏れなし、排気エルボー関連の緩み無し、完璧です。
やはり水滴飛散の原因はPSSスリップリングの押し圧が足りなかったのが原因だったようです。 これで一安心。

これが今回の航跡

毎回同じようなところを走っていますがそのたびに気象条件も違って対処方法も違うので退屈はしません。 普通のモーターボートだったらすぐに飽きちゃうでしょうね。

<追記>
二島でみた人影、不思議に思ってたんですが長与沖に向かう途中で島の方を見たら迎えと思われる船が桟橋に向かっているのが見えました。
でも何やってかはやはり??です。役場の関係者が何か調査してたのかなとも思いましたが今日は休日ですしそれはありえないでしょうね。