ビルジ溜まりの掃除までで終わっていたビルジポンプ、港に戻ってから続きをやろうと思っていましたが思いがけないエンジントラブルでボートステーションに戻ってしまいました。
エンジンの修理は終わりましたがお天気が悪くって港まで回航する気になれません。
エンジントラブルのおかげで大量のビルジが溜まってしまったんで早く排出したいのも有り「雨でもポンプ取り付けは出来るよね」ということでポンプの取り付けをしておくことにしました。
本当はフロートスイッチ、ダッシュボードスイッチなども含めてきちんと配線したかったのですが取り敢えず配線で済ませることにしました。
ポンプをどこに付けようかちょっと悩みましたが腐って底が抜けたバッテリーボックスの中に取り付けることにしました。(バッテリーはキャビン側に置くことにしています。)
排水側の配管ですがビルジポンプセットに付属していたスルハルは今まで付いていたスルハルの穴には小さすぎるので古いものをそのまま使います。
こちらはホース径25mm用、ポンプからのホースは15mmなので異径ジョイントを使って接続しました。
スルハルが取り付けられているロッカーからポンプまではロッカー床板の隙間経由で以前の排気管が通っていた穴を通して引っ張ってきました。
結果的に一番近い吸水側はホースの先にストレーナーをくっ付けて深いビルジ溜まりのなかにドボン、本当は固定しろと指示されていますが手も届かないのでそれは無理。
ただ嬉しいことにストレーナーには重りが入れられているので放り込んだだけでも底から浮くことはなさそうです。
セットに付属していたホースは排水側が長くって使いきっちゃたのでホームセンターで新たに買ってきました。
給水側ホースを取り付ける前にコップでポンプに呼び水を垂らしておきました。
配線は付属の電線を直接バッテリーに接続し、押しボタンスイッチは取り敢えず床に転がしたままで終了です。
ちゃんとした配線は港に戻ってからにします。
これで排水の準備は整ったんですが気になっていたのがセットに付属していたスルハルの開口の大きさと今まで付いていたスルハルの開口の差。
ビルジ用と同じ予備のスルハルと比べてみるとこんなに違います。
左が予備、右がセット付属のスルハルです。
なんで小さいのかなと考えてみると単純に15mmのホースに合わせたから小さいだけと考えれないことも無いんですが汚れたビルジをなるべく遠くに飛ばして船体にだらだらと流れるのを避けたかったのかもしれません。
確かに開口がこれだけ大きいと流速が落ちて飛ばずに船体を伝って流れそうです。
で、何か開口を小さくするのに良いものはないかと物色してホースと一緒にこんなものを買いました。
これホースジョイントなんですがちょっと削ればスルハルの奥の穴に入ってくれそうです。
やすりを使って少しづつ削り、サイズを合わせて押し込んでしまいました。
これで排水準備完了、スイッチを押すとジュジュジューといった感じで排水が始まりました。
で急いで外に出て水の出方をチェック、作戦成功しっかり遠くまで飛んでくれてます。
それでも最後はジョロジョロといった感じになりますがこの分の水量はほんの少しでした。
これで取り敢えずのビルジ排水は上手く行きました。
スイッチを押して排水が始まるとポンプの負圧スイッチが負圧を検出してONになりスイッチから手を放しても勝手に回り続けくれるし、水が無くなれば空気を吸い込んで負圧が無くなるので自分でスイッチが切れてくれます。
「あら便利!」安物じゃなく日立にしていて良かった。と思った瞬間でした。
手動式ポンプから電動に変わったのでこの古いヨットも一つ近代化が出来ました。
電気配線が取り敢えずなのでダッシュボードへのスイッチ取り付けとかフロートスイッチの配線とかをやれば完璧になります。