吸気ポート内の水を見た時にこれはシリンダーヘッドを取り外さなきゃいけないこと確信。
再組付けに必要なパッキン類を手配しておきました。
シリンダー内に海水が入るとしたらガスケットが切れてシリンダー内に入るか、排気弁に冷却水が逆流してるかしかありません。 怪しいのは後者なので排気管を外し排気ポートを覗いて見てびっくり、これは井戸ポンプの排出口かというくらいに水浸しの赤さびだらけ。
これを見たらもうヘッドを外すしかありません、途中経過は省略してーーー、外しました。
横道にそれますがシリンダーヘッドを外したエンジンブロックを見てみると冷却水通路も白い付着物でかなり狭くなっています。 塩というより防触亜鉛による炭酸亜鉛と考えたほうがいいんでしょうね。折を見て冷却水通路の酸洗いをやったほうが良さそうです。
話を元に戻して、取り外したシリンダーヘッドは船の中ではこれ以上の作業が出来ないので家に持ち帰りです。
バルブの状況はバルブスプリングを外さないと見ることが出来ません。
末續さんに以前シリンダーヘッドの手直しを頼んだという会社について問い合わせたんですがこの時に「取外し工具作っているから持ってくれば簡単に取れるよ」と有難いことば。早速持って行って取り外してもらいました。
口径の大きい方が吸気口、小さい方が排気口ですがバルブシート、バルブともに排気側の傷みが凄いです。
吸気側のバルブシートはまだまともですが
排気側はこんな状態でバルブシートがぼろぼろ一部は完全に欠けています。
バルブの方は
吸気バルブはまだまとも
一方で排気バルブはこのありさま、
このバルブシートとバルブの組み合わせでは圧縮を保つなんて出来っこないですよね。逆に言えばよくこれで今まで動いていたもんだと思います。
この錆の具合から考えると今回急に錆びたとは考えづらく、毎回エンジン停止した時点で排気ポートに冷却水(海水です)が残り腐食が進んだ結果今回の事態に至ったと考えるしかなさそうです。
そうなると根本的な原因はミキシングエルボーから冷却水の逆流と言うことになるんですがこちらの究明は後にして先ずはシリンダーヘッドの修復からやることにします。
ヤンマーさんに排気バルブを手配してもらい、入手した時点でバルブシートの再建を末續さんに紹介してもらった佐賀ボーリングさんにお願いする予定。
ミキシングエルボーの究明はシリンダーヘッドを預けている間にやることにしました。
これで先も見えたし1杯やって寝ることにしましょう。