昨夜は早めの焚火店じまいのあとブログでもと思ってパソコンを膝の上に置いたとたんに爆睡状態、3時頃に目が覚めたんでそのまま起きておいて一つ早い6:15発の利尻行きに乗ることにしました。(いつもならまた寝なおすところですが2度寝したら絶対に起きれないこと請け合いなんで)
早めにフェリー乗り場に着いて車は駐車場に(頭だけで来ました)、1日料金が1,000円なので礼文島観光の間今日一日ここに置いておきます。
礼文島、利尻島へのフェリー料金が高いのと、島での宿泊費も高いのでここに車を置いて人間だけ日帰り、現地ではレンタバイクを借りる作戦です。
トレッキングとか登山をしない観光だけであればこれで十分見て回れます。
乗船券を買って待合室の椅子に座っていましたが出港までまだ1時間近くもあるのに改札口に立って並んでる人達がいます。座れないこともないだろうにせっかちな人たちだなと思ってのんびりしてて気が付いたら乗船時間近くには長蛇の列、何組もの団体ツアーの客が小型のスーツケースを手に立っています。
結局最後の方に船に乗ったんですが乗ってみて理由が分かりました。
この船2等船室は全て和式の座敷になっていて先に乗り込んだ連中は魚市でセリにかけられる冷凍マグロみたいに床に転がってしまいます。
船内アナウンスでは込み合っているときは座るようにと言っていますが聞く耳無し。
あぶれた客は後部オープンデッキの椅子に座るしかありません。われわれも結局ここに座りました。私は椅子が好きなんでここでもいいんですが気温が低いと寒い思いをしなきゃいけません。
ということでこのことを良く知ってる人達が並んでいたんですね。
2時間ほどで礼文島に到着港には団体さん出迎えの観光バスが列を作っていました。
ここでターミナル前に店を出しているレンタルバイク屋さんで二人乗りのスクーターを借用、島内観光に出発です。
嫁さんのプランでは一番北側にあるスコトン岬にいってぶらぶら港方向に帰ってくることになってるのでまずはこちらに向かいます。
道路は信号もなく空いているので順調に岬に到着、で、とりあえず記念撮影。
ここから沖の方にアザラシが見えると観光バスのガイドさんが言ってるので目を凝らしてみますが見えませんでした。双眼鏡がないと無理みたいです。
岬を後にして近くの丘の上の小道を極低速で「気持ちいいね」なんて話しながら走っていたんですが下り坂でブーレーキを舐めさせながら下っていたところ突然前輪がロック、前につんのめるような格好になって嫁さんは後ろの座席から前の方に滑って私の背中にドカン。 途中カーブなどで減速するときに前ブレーキからの音が気にはなっていたんですがブレーキパッドが摩耗して金属の台が噛み込んだに違いありません。
超低速運転の時だから良かったもののこれが60km/hくらいで走っているときだったら大怪我するか下手したら命を落とすところでした。
ロックしたら少し後退させるとロック状態は解けますが少しでもブレーキをかけるとまたロックしてしまいますのでこれでは走れません。代車を持ってきてもらうか迎えに来てもらうしかないのでレンタバイク屋に電話をかけますがなかなか通じません。
困っていたら通りがかった車の人がすぐ近くに江戸屋というバス停があることを教えてくれたのでとりあえずバイクを押してそこまで歩き、ここからもう一度電話を入れてやっとレンタバイク屋と話が出来ました。
代わりのバイクを持ってきてくれと言いましたが生憎出払っていて準備できないとのこと、迎えに来るので待ってて欲しいと言われてバス停近くで時間潰しです。
ここにコンブ漁をする船が有ったのでので近くまで行って覗いてみました。
船型は細長く船首が上がっていて沖縄のサバニのような感じもします、中にはコンブを絡め採る細長い「さすまた」のような道具が入れてありました。
この広い砂利を敷詰めた場所は採ったコンブを干しておく干場です。
40分以上待たされてやっと迎えが到着、港へ戻ります。
レンタバイク屋さんはここで代金を返却してくれましたが足がないと困るので隣にあった日産レンタカーで軽自動車をレンタル。
今考えればレンタバイク屋の落ち度だからそちらで契約した時間分レンタカーを準備しろとゴネても良かったんですけど料金返却をすんなり受け入れてしまいました。人が良いんですね~。
レンタルの軽自動車に乗り換えて向かったのが地元の漁協がやっているウニの殻剥き体験、既に昼近くだったんでここでウニ飯でも食べれるかと期待して行ったんですけどーーー 中に入ってみると小さな売店とステンレス製の台が並んだ広い工場のような部屋があるだけで食堂らしきものは見当たりません。
入り口に暇を持て余しているようなおじさんが一人、ウニ剥きの体験をしたいと告げると使うウニの種類で料金が異なり紫ウニ800円バフンウニ1200円とのこと。
こちらは嫁さんと二人なので各1個をお願いしたら紫ウニは少し小さいので2個にしてくれました。
実習開始、先生(受付のおじさんです)がバフンウニを使って手本を見せてくれます。
私もそれに倣っての作業。
頭から専用工具を叩きこんでレバーを握って二つ割、小さなスプーンで殻から身をほじくり出して(正直,身を壊さないようにとここが一番気を使います)海水で洗いながらピンセットで余分な臓物を取り除き、最後に不織布の様なもので水分を吸い取って出来上がり。
先生が手本を見せるために割ったバフンウニの身も合わせてくれてバフンウニ2個紫ウニ2個の身がこれ、色が濃いほうがバフンウニです。
このまま試食しましたが紫ウニはやや淡泊、バフンウニは濃厚な味がしました。
これだけではお腹いっぱいにはならないので先生に何処かいい食堂はないか尋ねたら同じく漁協がやっている金田の岬にある「あとい食堂」を教えてくれました。
早速そこまで一走り、メニューを見たら決して安くはありません、ウニだけ丼は4,500円とのことだったので懐具合を考えて海鮮丼2,800円を注文。
で、出てきたのがこれ、ドンブリと言いながらご飯と具材は別皿、バフンウニ、ホタテ、大きめの甘えび、いくら、おまけにタコが乗っかっています。
どれも新鮮でウニの量もたっぷり、美味しく頂いて大満足。
ちなみに使ってるウニの量を聞いてみたら約25gほどでウニ5~6個分は有るらしいです。
お腹が膨れたところで観光再開、
澄海岬(スカイ岬)
桃岩
桃岩展望台付近にはこの近くで見られる花の紹介がしてあり 嫁さん「これが何、それが何」と結構楽しんでいました。
ただ、残念ながら礼文島のシンボル「レブンウスユキソウ」には出会わず帰り際にボランティアをしてる方に見れませんでしたと言ったら「上の方が多いけど下にも2本咲いてるから案内してあげる」とのこと、わざわざ一緒に歩いてこれだよと教えてくださいました。なんとも小さな可憐な花でよほど群生してないと見つけるのは難しそうです。
ここでのんびりしてたらレンタカーの時間切れ、もう一カ所「北のカナリア公園」が残っていましたがこの映画も見たことないし「ま、見なくてもいいか」ということで礼文での観光は終了です。
港に戻り船の改札までは少し時間が在りましたが来るときに懲りたので早めに並んでいい席を取りました。
稚内に戻ってその足で「緑の湯」へ。
今日は冷や汗と岬巡りでの熱い汗をかきましたからね。
あとはお決まりの1杯でお休みなさいとなりました。