FRPは仕上がってお天気待ちでしたが日差しが戻ったところで塗装、
塗料はFRPとなじみが良いというニッペのFRPマリンを使いますが船体に塗られている白と合わないのは確実なので少しでも違和感が無いようにと船尾縁のRに合わせてマスキングを行いました。
刷毛目が残らないようにローラーで塗装、出来上がりに欲を言えばきりが有りませんが「ま、いいか」のレベルにはなりました。
最後に取り外していたフェアリーダーとテンダーハンガーの足をねじ止めして完了です。
フェアリーダーの穴は以前の位置にするためロッカールームの方から古い穴をガイドにして穴開けしました。
ただ狭くて深いところの穴あけなので通常のドリルは突っかかって入ってくれず、松尾さんからこんなものをお借りしました。これ、なかなか便利です。
ま、塗装前に穴が透けて見えてる間に上から穴あけしておけばなんてことなかったんですが手順を間違えました。
テンダーハンガーの足はチーク材を介して取り付けられていましたが傷みがひどいので今回はArt-Woodなるプラスティック樹脂と木粉を半々に煉り合せた合成木材を使いました。
これだったら腐ることは無いでしょうからね。
実はこれ我が家のベランダで使おうとサンプルでもらっていたもの、左右2種の色違いサンプルなのでバウスプリットの残りのペイントを塗っています。
こちらの方は少し取り付け方法を変えたので新たな位置に穴あけを行いました。
さて、問題はねじ止め。
ロッカー内と甲板側からの二人作業じゃないと不可能なので嫁さんに応援依頼。
ネジの位置が狭くって奥の方にあるし、おまけに上向きの取り付けなので狭いロッカーの中で上向きに寝てワッシャーを入れてナットを取り付けるのは想像以上に大変。
ワッシャーは落ちるはナットはなかなかネジ山に乗ってくれないし。
何個もワッシャーとナットがキールのビルジ溜まりに落ちていきました。
何とか取り付けが終わりましたがねじ10本締めるのに3時間以上かかってしまいました。
締め付けたねじの写真を撮りましたがなんとフェアリーダー取り付けねじの1本はワッシャーが有りません。ちゃんと付けたつもりだったんですがナットを取り付けようと四苦八苦しているうちに落ちちゃったようです。
シリコーンシーラントを併用してねじ止めしましたがねじ止め部からの雨漏れさえ無ければ船尾からの水漏れはもう無いでしょう。
このねじ2度と触りたくないんで「雨漏れしませんように」ってお祈りしなくっちゃ。
最後の最後にセイルブームサポートのねじ止め。
これは船を下ろした後でも取り付けは出来るんですがデッキの上で邪魔になるし 船尾からの落下防止のためにも早めに取り付けることにしました。
テンダーハンガーの足の位置が依然とずれているのは分っていたのでねじ穴が合うかなと心配はしてたんですがねじ穴どころかテンダーハンガーのフレームに差し込むスリットすら入ってくれません。片方は入りますがもう一方はずれてしまいます。
説明がへたなんでこれが以前撮った取り付け部スリットの写真です。
仕方がないので取り付け部の再加工、ブームサポート側のスリットを加工するかテンダーハンガー側の取り付けL金具の取り付け位置を変更するかの2択ですが船尾側から乗り降りでブームサポートの下をくぐり抜けるときにちょっと低く感じていたのでこの際ということでL金具の位置を上にずらすことにしました。
古い取り付け穴の上二つを再利用し上側はねじ1本だけで止めることにして加工作業節約、それでも厚いステンレスに穴を開けるのには手こずってしまいました。
やっと取り付いたのがこの写真、L金具の取り付けねじは3本に減ってしまいましたがブームサポートにぶら下がってみても問題は無さそうです。
見栄え的には宙に浮いたような感じで落ち着きませんがそのうちに見慣れてしまうでしょう。
(ブームサポートも塗装が傷んでいたのでバウスプリットと同じペイントで塗りなおししています。)
この船尾のFRPでの防水、始める前は簡単に終わると思ってたんですが予想に反してとんでもない時間が掛かかってしまいました。
でも出来上がりを見ると船尾に有ったつなぎ目が無くなり強度的にも見た目にもしっかりした感じになりました。
で、お祝い兼取り付けねじからの雨漏れが無いことを祈念して1杯。
<追記>
言い忘れていましたがマスト下のダガーボード上げ下げワイヤー穴とプーリ取り付け穴、稲毛造船が失敗して開けた穴もまとめてFRPで塞いでしまいました。塗装してないのでFRPは透明です。
これで全ての雨漏れが止まってくれれば嬉しいんですが。
もう1杯追加のお神酒。