船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/02/11

SB2 仇討セイリングのつもりが返り討ちに遭いそうになりました。

event_note2月 11, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
今日も天気予報は晴れ、風は3~4mと出ています。
良し今日は前回の仇討ちが出来ると船を出すことにしました。
前回はほぼ空振りでしたから今日こそ二島、黒島8の字回りと意気込んで家を出たんですがーー。
港に行く道路わきに立てられている店先の旗はあまりなびいていません。 あれ、風が無い。
港に着いて風速を測ってみたら1.2m程度。 そらは天気予報に反して曇り空。

そのうちに風が出てくるだろうなということで港でセイルのセット、前回並みに揺られて大変だったジブもセットしました。
準備が終わったら沖に向かい赤灯台を過ぎて広いところに出た所で帆を上げました。
ただ帆は上げたものの少し吹いていた風も無くなってしまい全くの凪状態になってしまいました。 周りを見渡すと白くもやがかかっています、海面から湯気が立ってるんでしょうかね。 左側が黒島、右奥が二島です。

船は全く動かないし仕方が無いので早めのお弁当タイムにします。
今日嫁はさんが準備してくれたパストラミのホットサンドイッチ(冷えてホットじゃなくなってますけど)。

もぐもぐやりながら風を待ちますがなかなか吹いてくれません。空も曇りで日向ぼっこも出来ないし少し寒く感じます。
小1時間待ったくらいから海面に風の気配が見えてきてそのうちに船も走り始めました。
よしよし走ってくれるんだったらどっち向きでもいいやということで堂崎方面に舳先を向けます。
風も徐々に強まってきて速度もアップ、いいぞいいぞと思いながらクローズホールドで走っていたらいきなり強風、風にあおられて45度近くまでヒールして反対側に落っこちそうになりました。正直、ここでこけたらどうすればいいんだろうと一瞬考えてしまいました。 
こけてくれたら困るのでメインセイルをリリースしようとしますがメインシート(メインセイルを引っ張っているロープ)がカムクリートにしっかり噛みこんでいてなかなか外せません。 渾身の力を込めてやっとリリース出来ました。 
メインセイルはリリースしたものの強風にあおられて操船もままなりません。
ここで風速を測った見たら6m、なるほど6mってこんな感じなんですね。

このままフルセイルのままでは対処できそうにないのでリーフ(縮帆:帆を小さくすること)することにしました。
これ風の中でやるのは結構大変なんですよね、先ずガフ(上側帆桁)を緩めて下ろし、ワンポイントのハトメをグースネックの所にあるフックに引っ掛け、クリュー(セイル後端)側の2番目にあるアウトホール(ハトメです)にロープを通して固定、再度ガフを上げてやっとリーフ完了。 忘れてました、メインセイルのリーフに先立ちアウタージブは下ろしてしています。
スループ(通常の3角の帆)だったらリーフも簡単なんでしょうけど この船は操作が煩雑ったらありゃしません。 やれやれです。

おっとっとからリーフ完了までの航跡がこれ、迷走状態が良く判ります。

リーフした状態でどこ行こうかと思いましたが二島を回って帰ることにして二島と黒島の間に進路を取りました。
そのまま上って黒島脇でタック、進路を二島方向に、暫くリーフしたまま走っていましたが風が弱まってきたのでフルセイルに戻すことにしました。
またしても面倒くさい手順を繰り返してセイルを上げなおしてやっとコースに戻りました。
この間の航跡を見てみるとリーフ状態とフルセイルの上り性能の差が良く判りますね。
水色がリーフ、黄色がフルセイルです。

二島を過ぎた所で帰りのコースに入れたので追い風になり速度も落ちて退屈な走りになりました。
2ノットくらいでそろそろと走るだけ、やることも無いのでソーラーパネルがどれだけ電流を供給しているのか測ってみたりして暇つぶし。 実はこの電流計今日の朝配達されてきたばかりなんです。



日は傾き加減ですが3枚合わせて2Aくらいの電流を供給してくれているようです。

そうこうするうちに赤灯台の中まで戻りここで帆を下し、港に着岸して本日のセイリング終了。
本日の航跡はこれ、

仇討ちのつもりで出港したのに危うく突風で返り討ちに遭いそうになるなど苦労続きのセイリングとなりました。
正直今日は疲れました。急な突風もふんふんとこなせるようになるまではまだまだ先が長いようです。



2 comments:

  1. ひじゅんⅢ2022/02/12 21:48

    いいトレーニングしてらしゃる。それに相変わらず上り性能がいいですねー。うらやましいです。そのブローでのオーバーヒール、風だけで「コケる」ことはないでしょうけど放り出されないようにしないといけないですね。置いてけぼりになりますから。うねりのない大村湾、しがみついてさえいればフネはウェザーヘルムをとって風に切り上がって体勢立て直してくれますからお任せでもいいかも。ただ、ガフリグのリーフは大変そうです。それもTomiさんのことですから、もっと合理的なリグを考案されると思っています。ひじゅんⅢでした。

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    1. いや~上から横になったセイルを眺めてるような感じになった時にはちょっと怖かったですね。
      何処にしがみつきゃいいのよとか着替えが無いなんて一瞬考えました。 放り出されないでよかったです。
      焦らず冷静に対処できるようになるまでまだまだ場数を踏まなきゃいけないようです。

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