船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/05/31

YCエンジン オイル交換

event_note5月 31, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
オイル交換の記事、何度も書いたような気がしていましたが過去ログを見ると意外なことに1度も書いていませんでした。
こんなことならもっと沢山写真を撮っておけば良かったと思いながらのレポートです。

五島クルーズでは順調に回ってくれたYCエンジン、その後も掛かりは良く1回のクランキングで起動してくれます。 ただ気になるのが油圧警告灯が起動後すぐには消えてくれないこと。
ご機嫌伺いの起動時になかなか油圧警告灯が消えてくれず一旦エンジンを停止してオイルフィルターのハンドルを何度も回して再起動してやっと消えたこともありました。
オイルフィルターのハンドルって何よと思う方も多いと思うのでちょっとだけYCエンジンのオイルフィルター紹介
YCエンジンのオイルフィルターは現在一般的な濾紙式のカートリッジと違い薄い鉄板を何枚も重ねてその隙間にオイルを通すことで異物を除去する仕組みになっています。写真が無いので分かり辛いですがこんな形でエンジンに取り付けられています。

現物のハンドルはこんな位置に在ってハンドルを回すのはそう簡単ではありません。
ヤンマーの取り扱い説明書にはオイルフィルターのハンドルはエンジン起動時には毎回操作しておくこととなっていますがついついエンジンルームの挿し板を取り外すのが面倒で端折ってしまうこともしばしば。



前回オイルが回らなくなった時にはこのフィルターにしっかりカーボンが詰まっていたのできっと今回もオイルフィルターがカーボンで目詰まりしかかってるんだろうなということでオイル交換とオイルフィルターの清掃をやっておくことにしました。
エンジンオイル交換は100時間毎と記載されていますが前回オイル交換をしてから3,40時間程度しか運転していないんですけどね。
毎回このハンドル回せば100時間大丈夫なんでしょうか?
ま、悩むよりもさっさとオイル交換とフィルターの清掃を済ませてしまうことにします。

オイルを抜く前にエンジン内部を出来るだけ綺麗にしておこうとフラッシングオイルを投入、

これをオイル注入口から入れるんですがそのままでは入れづらいのでペットボトルをカットした漏斗を使います。
広口の漏斗も持ってはいるんですがこちらの方が使いやすいです。


フラッシングオイルを投入したらエンジンを起動して15分ほどアイドリング運転でエンジン内清掃。
この後はオイルチェンジャーを使ってオイルを吸い上げます。


このオイルチェンジャー手動でシュポシュポとポンプを動かしてタンク内を負圧にしてオイルを吸い上げるものですが電源の接続などの必要も無く結構重宝しています。

オイルを抜いた後にオイルフィルターを取り外して清掃するんですがこれがちょっと大変、というのもオイルフィルターを取り外すとオイルフィルターチャンバーに残っていたオイルが流れ出てきてしまいエンジンルームの床を汚してしまいます。
これを防止するために下に新聞紙を敷きさらにその上にキッチンペーパーを置いて対策、オイルフィルターを取り外す際には紙コップで流れてくるオイルを受けますが新聞紙の上にも結構沢山流れ落ちてしまいます。

取り外したオイルフィルターは紙コップに突っ込んで船外に持ち出しパーツクリーナーを吹かして洗浄します。
一番上の図では洗い油で洗うように書かれていますが面倒なのでいつもパーツクリーナーを使っています。
この辺りは手がオイルで汚れていてカメラを扱えないので写真がありません、悪しからず。

綺麗になったフィルターをエンジンに戻したら今度は新しいオイルの注入、オイルは15W-40の少し固めのマリンディーゼル用オイルを使っています。
これを100均で買ったポンプを使って時折レベルゲージでオイルの量を確認しながら缶から直接エンジンへシュポシュポ。 入れ過ぎた時にはポンプを入れ替えてエンジンから缶へ戻します。

以前はオイルジャグなど使っていましたが計量してもドンピシャじゃないし後でジャグの清掃なども面倒なのでこの方式に落ち着いています。

新しいオイルの注入が終わったところで一旦エンジンを起動して暫く回して停止、オイルレベルゲージで注入量の最終確認をしてオイル交換終了です。

古いエンジンでメインテナンスのやり易さなどほとんど考慮されていない設計なのでオイル交換も結構大仕事です。
フィルターも掃除したしオイルも新しくなったし暫くは安心して動かせるでしょう。