船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/06/30

ピルスナービール発祥の地プルゼニへ 今日もまた走りまくる羽目に

event_note6月 30, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
朝、嫁さんから「ご飯食べに行くよ」と言って起こされました。 昨日からのホテルは朝食を頼んでいたんです。
で、いきなり朝食の写真ですが注目すべきはパン、ちょっと多めです。

ビュッフェ形式の朝食でしたが私がパンコーナーに向かってる時に先に行ってた嫁さんトースターを指さして「焼いてるから持って来て「はいはい」ということでじ~っと焼けるのを待って持ち帰ると「なんでそんなに沢山持ってくるの」だって。 「へ、??」
実はこのトースター2x2の4枚が焼けるやつで入ってた4枚が全部焼けるのを待って持ってきたんで「これ全部トースターに入ってたやつだよ」と私、「私が焼いたのはこっちの2枚だけ」と嫁さん、「そんなの指さしただけじゃ分からん」なんて会話が続きましたが要約すると私が他の人が焼いてる2枚を余分に持ってきちゃったということ。
焼いてた人は「変な東洋人のおっちゃんが人のパンまで持って行ってしまった」と思ったことでしょうね。 東洋人のイメージを悪くしてごめんなさい、(-_-;)

と、失敗から始まった今日の1日、今日は朝から次の目的地プルゼニ(Plzen)へ移動です。
町の中は50km/hで走り、

郊外はいい景色を眺めながら気持ちよく90km/h、

出発が遅かったのか途中時間がかかったのか13時過ぎに今日の目的地に到着です。

この門をくぐって車を駐車場に入れるのですが「まてよ、ホテルの方が先だったほうが良かったかも」の思いが、実はここ世界的にも有名なピルスナー社のビール工場なんです。


ま、入れちゃったから仕方ないということで先ずはインフォメーションセンターと書かれたところに行って工場見学ツアーと地下道見学ツアーの申し込みを済ませました。

英語のガイド付きツアーが地下道が15時、工場見学が16時15分からとのことでしたが地下道のツアーは工場から出た市街地に在るけどゆっくり歩いても10分ほどの距離だよとのこと。 それではとまずビール、インフォメーションセンター脇ののカフェです。

嫁さんはちゃんとしたビール、私はBIRELLと書かれたノンアルコールビール飲料、これレモン味で意外と美味しかったです。

一息ついたところで地下道ツアーに向かいます。
インフォメーションセンターの係が地図に目的の場所に〇を書いてそこまでの行き方も線を引いてくれたんですが工場内のどこ通って行けばいいのか判らずまごまご、「あらこんなとこに遊歩道が」と見つけてやっと外に出ました。

地図を頼りにここらあたりだよねと言うところまで来たはずなんですが通りを進んでもそれらしい入口が見当たりません。 時間が迫っているので駆け足で入口があるはずのビルを一回りしても見つけることが出来ず、ビルコーナーで営業してるカフェに訊いてもこの上だよとの返事。 もう一度先に進んで立ち止まって周囲を見渡したら背後にやっと入り口発見。
ここ、真横からは見えないし、前へ前へと歩いて振り返ることしなかったので目に入らなかったんですね。 駆け込んだ時には皆さんヘルメットの準備まで済ませて地下道内での注意事項説明が始まろうとしてたところでした。 ま、汗かきましたがなんとか滑り込みセーフです。

この地下道、食料の貯蔵や工場、そして宗教や政治的利用を目的にしたもので4世紀にわたって掘り続けられて総延長は20㎞もあるそうです。ツアーで歩くのは800mほどだということでした。
下の図で黒い線が地下道矢印から伸びる茶色の太線がツアーコースらしいです。

歩き始めると地下道の中はひんやりしていて上着が必要になるほど。
地下道内には地上からも利用可能な井戸が沢山掘られていました。

狭く低い天井の通路を進むのでヘルメットは必需品、ちび助の私達でも頭が当たるような場所もありますからね。


こちらは地下に設置された大きな水車、川からの水を引き込んで水車を回し井戸水を高い塔の上までくみ上げて市内に水の供給をしていたとか。水道管は丸太の中心をくり抜いた木製のものが使われていたそうです。

地下道ツアーは15時から約1時間と聞いていましたが終わったのは既に16時10分頃、次に予約しているビール工場見学ツアーが16時15分の予定ですから時間がありません、またしても駆け足でビール工場インフォメーションセンターまで戻る羽目になってしまいました。
戻った頃にはツアー参加の皆さん全員揃っていてガイドの説明が始まった頃、やれやれまたもや滑り込みです。

この会社の歴史などについて一通り説明があって

バスで最新鋭の瓶詰め工場へ、ここにはリターナブル瓶(回収して再利用)、ワンウェイ瓶(使い捨て)、缶の3本のラインがあるそうでどれもすごい勢いで流れていました。
ここでの興味は瓶の自動検査装置、ビールを詰める前に王冠をつける口の部分に割れや欠けがないか調べる装置です。私も1985年頃に某飲料水メーカー向けに瓶の自動検査創著を開発したことがあるので興味津々。 当時は検出精度向上に苦労しましたが今はカメラも画像認識の技術も相当に向上してるでしょうから検査制度、検査速度ともに高いんでしょうね。
下の動画でピカピカ点滅してる部分が検査装置です。


次は醸造工程の説明で先ずは原料、麦芽、ホップなどを手に取って臭いを嗅いでみたり、

次は発酵タンク、最新の大型の醸造工場は別にあるとのことでしたがここもまだ一部は使ってるとのことで、銅製の醸造タンクの中を覗いて見たりすることが出来ました。

こちらは現役の発酵タンク

一通り製造方法の説明が終わったら今度は創業当時から使っているという地下道へ、ここも中はひんやりです。

中に入ると昔ながらの製法で作ってるという大きな樽、表面には発酵で出来た泡が浮かんでいます。

写真では大きさが判りませんが何人か一緒に入れるジャグジーくらいのおおきさがあります。 誰、ここでおぼれたら本望なんて言ってるのは。

最後はお待ちかねの試飲の時間、この手作りビールの熟成用の大樽から直接グラスに注いでくれます。

嫁さんは上手そうに飲んでますが私は運転が控えているので可哀そうにこれだけ、でも確かにうまいです。


この地下道しっかり冷えていますが天井には冷水のパイプが設置されていました。
冷凍機が発達するまでは地下道の一角に家一軒入るほどの大きな氷室があって冬の間に氷を積み上げて夏の間地下道を冷やしていたとのこと。

この試飲で見学ツアーは終わりですが日本のビール工場見学と違い2時間たっぷりの見学でした。

外に展示されてたのが昔鉄道輸送に使っていたというビール専用の貨車、壁が2重になっていて夏は氷、冬は温水を入れてビールの温度を一定に保つ工夫をしてたとか、うまいビールのためには苦労はいとわなかったんですね。

でこちらは馬車、今でも週2回昔ながらに馬で引いて先ほど試飲したビールを市内の限られたパブに配達してるとのこと。

工場見学を楽しんだ後はホテルに向かいますが駐車場でナビの設定をすると車で3分、歩きでも7分の表示が、あちゃ~、こんなに近い近いんだったらホテルに車置いて歩いて来るべきでした。そうすりゃ試飲もしっかり楽しめたのに大失敗です。

今日のホテルはここ、町の中心部のホテルですが川の脇の公園に面したさほど大きくないホテルです。 写真撮ってなかったのでホテルのサイトから流用。

平屋に見えたんですが屋根裏部屋のある2階建て、我々の部屋はこの2階でした。
屋根裏部屋なので天窓で外は見えませんがなかなかいい部屋で安い割にはアメニティもアメリカのホテル並みに充実していました。 唯一の欠点は2回までのリフトが無いこと、大きな荷物を持ってると階段で上がるのはちょっと大変。
チェックインを済ませてレストランも併設しているようだったのでここで済まそうと思いましたがやってないとのこと。 残念。
Googlemapで近くのレストランを調べて歩いていったら何とサッカースタジアムに併設されているスポーツバーみたいなレストランでした。 ゲームが無い日も営業しているようです。
我々が入った時には数人のグループがスクリーンに映ったゲームを見ながらはしゃいでいましたがゲーム終了後はおとなしくなってそのうちに帰ってしまいました。
我々はスペアリブと山羊のチーズ乗せというサラダを注文。 リーズナブルな値段の割には大きな料理が出て来てナイフを入れた後ですが山羊のチーズはカマンベールチーズのようなものが丸ごと1個乗っかってるしスペアリブも二人で食べきれないほど。ちゃんとフィンガーボールも出て来ました。
ちょっと変わっていたのはスペアリブにキュウリのピクルスとホースラディッシュ(ワサビみたいな味がします)の千切りが添えられていたこと。 これは初体験でした。

このお店味付けも良く美味しく満腹になって今日1日が終わりました。
食べ過ぎて苦しい。