船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/06/17

SB2 YCエンジン 冷却水通路洗浄

event_note6月 17, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
シリンダーヘッドを外した時に冷却水通路に白い結晶が溜まって詰まりかけているのが判りいつか綺麗にしなきゃねと思いながら洗浄のタイミングを考えていました。
シリンダーヘッドが付いて水は漏れなくなったしウォータージャケットの中は空っぽだし、冷却水のホースも外しているので今が一番やり易い時かも、と考え洗浄しておくことにしました。
使うのはヤンマーさんが売ってるスケール洗浄剤K-1です。 

説明書きの中に塩化水素と書かれていますから要するに希塩酸でスケールを溶かすのが基本作用、このほかに何が加えてあるのかは判りません。 これ4㎏で4,900円+税ですから決して安くはありません、希塩酸がベースであれば塩素系のトイレ洗剤サンポールでもいいんじゃないかと思いますけどね。これだったら100均でも購入出来ます。

ま、値段に対するぶちぶちはさておき作業開始。 事前準備でサーモスタットと防触亜鉛は取り外しています。 サーモスタットを取り付けたままだとウォータージャケットの中を洗浄剤が循環してくれませんし防触亜鉛は溶けてしまいますからね。

バケツと風呂ポンプを準備して風呂ポンプの出口をウォーターポンプ出口に繋がっているホースの代わりに接続、サーモスタット出口からミキシングエルボーにつながっているホースを延長してバケツに戻します。 風呂ポンプをバケツの中に突っ込んで準備完了。

バケツの中にK-1と水を入れますが、20~40%くらいの濃度で使えと記載されていたのでK-1を2㎏、水を3Lほど入れました。
ポンプのスイッチを入れて洗浄開始、凄い効果で真っ黒な水と塩酸とスケールが反応して出来た泡が出て来ます。

動画もどうぞ、ボコッボコッと言う音は大きな気泡がはじける音です。

泡が出無くなればスケールが完全に分解された意味だろうと考えて4時間ほど回しましたがいつまでも泡が出てくるので「ま、この辺でいいか」と切り上げ。
ちなみにK-1の説明には汚れ具合具合にもよりますが30分から2時間程度洗浄してくださいとあります。
洗浄液を抜いてウォータージャケットの中を覗いて見ましたが白い結晶は無くなり綺麗になっていました。

表側も白い結晶がこびりついていますがこちらはそのうちに掃除することにします。
この白い結晶は水が漏れるからと言うことでは無く亜鉛のイオンが移動してきて表面で炭酸ガスなどと反応して結晶化したものだと思っています。

洗浄が終わったらすすぎです、バケツに真水を入れて同じようにポンプで循環させます。
1回当たり5分ほど、水を4回入れ替えてすすぎを行いましたが3度目の水にはベーキングパウダーを水に溶かしたものを加えてみました。

ベーキングパウダー水溶液はアルカリ性ですから残っているK-1の塩酸を中和する目的です。
ペーハーを測れればいいんですがそんなもの持ってないし、ま、気休めです。

これで内部も綺麗になって目詰まりによるオーバーヒートは当面心配しなくて良さそうです。K-1もまだ半分残っていますから3、4年後くらいにまた洗浄すればいいでしょうね。
冷却水通路の洗浄も終わったし、今度は私自信をアルコール洗浄と言うことで1杯といきましょう。