船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2020/01/19

SB2 船首補修、余分なことしなくてもよかったのかも?

event_note1月 19, 2020 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
頑張って塗装を落とした船首内側、ガラスマットを貼ることにしたのでもう少しペンキを落とす幅を広げておきます。
広げる部分はディスクグラインダーが使えるので5分ほどでこの作業は終了。
次はガラスマットを3層ほど貼り付けるのですがこれは貼り付ける場所にガラスマットを置いて樹脂を塗るのではなく予め他の場所で1層ずつ樹脂を塗り重ねて3層に重ねてしまったものを船に持ち込んでペタっと貼り付け、後は鉄ローラーでエア抜きをして完了です。
これは教わらなければ狭い場所で1枚1枚ガラスマットを置いては樹脂を塗るってなことを3度繰り返していたんでしょうね。

これは外側を削った後に撮ったんで裏側のペンキを落としたところが透けて見えます。
中央の少し色が濃くなった部分がぶつけた部分でしょう。

内側に3層のFRP処理が出来たのでこれだけでも十分かもしれませんが外側のパテ当て部分ももう少しきちんとやり直しておくことにしました。
なにせ、ゴッツンコの修理をしたのは明日から旅行という日でかなり慌ててやったのでちゃんとやれていたのか自信がありません。

パテ当てした部分をディスクグラインダーで落としていきます。
パテの接触面積を広くしておこうと少し広めに削っていきますがここで思わぬものが飛び出してきました。
ぶつけてもいない部分にガラスマットの層間がきちんとついていない部分が出てきちゃったんです。
これはどう見てもゴッツンコとは無関係な場所。
松尾さん「これ素人仕事だね、ちゃんと空気を抜いて無いよ、せっかくだからもう少し広く削ってガラスを巻いといたら、それほど時間は掛からないし」とのアドバイス。
まそれもそうだとさらに広い範囲をディスクグラインダーで削っていくともっと酷い光景が、右舷側にはマットの隙間にはパテとか船底塗料が見受けられるし、
 
左舷側もマットの層間がちゃんとくっ付いてなくて隙間がずーっと続いています。

これはなんか変ということで松尾さんに見てもらったらこれは作り方が悪いと言いながらグラインダーでガーッともっと広い範囲を削ってしまいました。
私は遠慮しながら削ってたんですが松尾さんこの出来の悪さが気に入らなかったようで即要補修と判断したようです。
松尾さんが削ったところを写真に撮ろうと思ってたら雨、塗れたら大変ということでカバーを掛けておきました。
で、これがカバーを掛けた写真。

松尾さんによると普通であれば船首部分は左右からのガラスマットを互い違いに重ねていくのに対しこれは左右別々に重ねたあと内側から別のマットを当てて繋いであるとのこと。
もし左右別々に積層して繋ぐとしても先に船首部分を積層してその内側に左右を積層するほうが剥離の心配もなく強度も高いとのこと。
分かり辛い説明なので絵にするとこんな感じです。
え、絵が汚いから余計分かり辛いって、すみません。

外側のFRP処理は自分では自信が無いので松尾さんにお願いしてしまいました。
ガラスマットを4層貼り付け、
 樹脂が硬化したところでデスクグラインダーで形を整えてゲルコート塗布。
ゲルコートが硬化したら船底塗料を塗って船首の手直し完成です。
(完成写真を撮り忘れてしまいました。)
作業を始める前は「船首部分にパッチを当てたような部分が出来たらみっともないよね」とFRPでの補強をためらってたんですが松尾さんがうまく処理をしてくれたので修理跡はほとんど目立たなくなりました。
こんな風にだんだん薄くなるようにガラスマットを貼り付けて最後にディスクグラインダーで一番外側のつなぎ目を均してあります。

考えてみれば内側にクラックが無いことを確認した時点で「ま、いいか」にしておけば「知らぬが仏」ながらも問題は発生せずにこの作業は必要なかったのかもしれませんね。

ま、結果的にはガラスマット間の接着不十分な部分もしっかりカバーできたし、船首水切り部分には内外合わせて7層ものガラスマットが追加になってかなり強度アップができたはず、もう一度ゴッツンコしても穴は開かないでしょう。
ということでこの作業は「やってて良かった」とします。
なんと言っても安心安全が一番ですからね。

これでやっと船を下ろせるようになりました。
明日の天気良いことを祈ってお酒を頂きます。