ダッシュボードの下側切り出しの前にエンジン側の側板の取り付けをやってみようということでエンジン側の側板の位置から垂直に立ち上げた位置にマーキング。
ここでもまた取り敢えずの感じで作った冶具が役に立ちます。(あ、写真撮ってない)
マーキングが終わったらこの線に沿ってエンジン側側板を受ける桟をねじ止め。(これまた、写真撮ってない)
これでやっとコクピット側とエンジン側の側板の位置が確定でき、コクピット底板の最終的な切り出しが出来るようになりました。
で、ここでまた気が変わってこの板の仕上げをやってしまうことに方針変更。
下の図の中間にある板がそうです。
コクピット側とエンジン側の側板はクロスしているので中間にあるコクピット底板は両方の出っ張ている方に合わせなきゃいけません。
で、エンジン側の側板の位置を慎重にコクピット側に転写して切断線を罫書ます。
この線V字型になるのでvの字の底の部分の仕上げが面倒くさそう。
いっそのこと直線で仕上げてしまおうかとも思いましたがそうすると側板からの出っ張りが4cmほどになる所が出来てしまうのでやはり切り込むしかなさそうです。
さてどう切り込もうかと考えましたがトリマーを使ってみることにして家に持ち帰りました。 ただこれが苦労の始まりにーー。
トリマーでの切断はガイドの板をねじ止めしてコロ付きの目地払いビットを使いました。
まずはガイドになる板を切断部分にねじ止め、
これをひっくり返してトリマーにコロ付きの目地払いビットを取り付けて切断開始。
ビットの切れ味が悪いのか結構煙が出てきます。
それでも1枚目は何とか切断終了。
今度は2枚目、切り始めたらビットの動きがなんか変になり内側に切り込んで来てしまいました。
切り口を見てみると真っ黒けでガイドの板の方もこれまた真っ黒けに焦げて凹んでしまっています。
何が起きたのかビットの状態を見てみるとガイドのコロが真っ黒け手で回してみると固着して回りません。
ベアリングがダメになって固着→ガイドの板との摩擦発生→熱を持ってガイド板焼損→内側に切れ込む、との経過のようです。
やれやれ、このビットには苦労させられます。
キャンピングトレーラーのドアを作った時にはこのコロが外れて余分なところまで切り込んでしまい手直しを余儀なくされたことがありました。
SK11のバリューセット品ですがやはり安いものはそれなりでしかないようです。
さて困ったなということでトリマーに付属していたガイドローラーとストレートビットを組みあわせて使ってみることにしました。
このガイドローラー、懐の深さに制限があるので板の縁から遠いところは切れませんが今回はなんとかセーフ。 続きを切り始めましたがまたしてもなんか変、何故か切込み高さが変化してビットがガイドローラーと接触してローラーを削ってしまっていました。
この中央のねじ、ナベねじだったんですが皿ねじみたいに削れてしまっています。
やれやれ、すんなりといってくれません。
ビット高さを再調整して再開、こんどは何とか最後まで到達してくれました。
これで一応切断は終わったものの切り口は結構凸凹で熱で焦げた部分は黒くなって虎の尾状態になってしまいました。
これだったら丸鋸で直線部分を切ってV字の底はジグソーで仕上げたほうが楽できれいに仕上がったのかもしれません。
ま、今更悔やんでも仕方がないので凸凹がひどい部分には鉋を掛け、その後#80と#240のサンドペーパーを当てて仕上げを行いました。
ビットの異常で深く切り込んでしまったところは残ってしまいましたがダッシュボードの奥で目立つ位置ではないので「ま、いいか」のレベルでしょう。
これが仕上がった2枚を重ねてみたところですが左右でこんなに形状が違います。
船って結構いい加減に作られているんですね。
苦労はしましたが一番の課題だった台形のコクピット側と長方形のエンジン側を繋ぐための板が出来上がりました。
で、今日はご苦労様で1杯。