船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/11/17

船の上からハウステンボス花火大会見物

event_note11月 17, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
ハウステンボスの花(HTB)火大会、一昨年は強風で、昨年は翌日の雨の予報で断念していましたが今年は風も穏やか雨の心配も殆ど無し、今年こそはと嫁さん同伴での花火大会見物に出かけることになりました。
朝から出かけて帆走でHTBまでと思いましたが風の予報はほぼ無風、諦めて昼から船を出しての機走とすることにしました。 お昼を済ませてスーパーマーケットでお惣菜を買い込んで船へ、当然飲み物の準備も怠っていません。
港で食料と飲み物、着替えなど積み込んで出発です。 一晩だけだし船泊まりしで風呂なしなので着たきり雀で着替えは要らないんですが海の上なので万が一びしょ濡れになって着替えが必要なときのための備えです。
港を後にしたのは午後2時過ぎ これから3時間ほどの航海。

凪状態の海の上を進みますが嫁さんが「トローリングしてみようよ」と言うので船に置いていた釣り道具を引っ張り出して準備、

準備したロッドを「ほっぽっておけばいいよ」と言うのに暇だからと手に持ってのトローリングとなりました。 大村湾ですから回遊魚はいないだろうし居たとしてもそんな直ぐには食いついてくれませんよね。

暫くしたら諦めて特等席に着席です。

私の方は今日の錨泊に備えてアンカーの準備。 この船は船首にアンカー収納場所が無いのでアンカーが必要なときには船尾ロッカーから引っ張り出さなきゃいけません。

ま、年に一度使うかどうかですからそれでもかまいませんけどね。

HTBに近づくにつれて日も低くなり綺麗な夕日も拝めました。

も落ちた後にHTB到着、規制線の少し手前でアンカーを落としました。
アンカーロープの長さ調整をやってるところに猪平さんの「Chidori」も到着声を掛けてもらいました。向こうは7名乗船と言うことで賑わうことでしょうね。
回りにも花火見物の船が集まりだしてHTB側の警戒船も忙しそうです。
きっとHTBは「見物料金も払わずただで花火見物に来る船のために規制線を表示したり海海戦を雇ったりやってられ杯よね」と思ってるに違いありません、

そうこうしている内に今度は大きな月の出、綺麗な日の入りの後に大きなそれも満月の月。 ちょっとピンぼけですが。

さて落ち着いたところで買って来た惣菜とビールで夕食開始。 残念ながら食事の写真は有りません。 お惣菜ですからね。
食事の間も他の船が動いたり監視船が動いたりで波を立ててくれるので船は結構揺れます。我々の前方にポンツーンボートが錨を降ろしましたが規制線に近すぎると言って追い出されていました。
我々の位置は風で振れ回りしても規制線と少し距離があるため何も言われることはありませんでした。
こちらは夫婦二人で静かに食事をしているのにお隣のモータークルーザーでは大きな音楽を掛けながらの焼肉パーティ、出来れば海の上では静かに楽しんでもらいたいものです。

ビールから焼酎に移行した頃に1発目の花火の音が響き花火大会が始まりました。
最初は花火の名称と工房名を紹介しながら(遠いので良く聞こえませんので多分です)大玉1発づつが間隔を開けて打ち上げられます。1発だけですが音が周囲の山にこだまして大迫力。その後は3か所の台船から連続した打ち上げとなりました。
今日は花火観賞に専念するつもりで撮影はしないと決めてたんですがちょこっとだけ動画を撮っています。 撮影するとカメラにばかり気が行って花火楽しめませんからね。
変わり種花火の部です。



スターマインのように盛大に打ち上げが行われた後シーンとなったのでこれで終わりかなと思いましたが周囲の船は動く気配が有りません。キャビンに入って嫁さんとすごかったねなんて話をしてゆっくりしていたら再びド~ンと大きな音、あら、まだ続きがあるようです。
慌てて再び外に出て見物、2部構成のようで先ほどと同じく花火を紹介しながらの大玉1発づつの打ち上げから始まり連続打ち上げ、これは先ほどよりも規模が大きくなって多いときには5か所から打ち上げられていました。
最後のフィナーレはこれでもかという数の花火が打ち上げられて視界一杯花火花火、凄いの一言です。 超満足。

フィナーレが終わった後には周りの船が一斉に帰り始めました。
我々は酒も入ってるし、夜間航行は避けたいし、帰ったとしても帰着が遅くなるのでそのまま沖泊まりです。 モーターボートであれば1時間もかからずに帰れるんでしょうけど私の船では3時間かかりますからね。
暫く他の船の引き波で揺れていましたが揺れが収まった頃には残っているのは我々1艇だけとなりました。
静かになった後のHTB夜景、

キャビンの中で少し飲み直して嫁さんは9時頃、私は11時頃に寝袋に入ってお休みなさいとなりました。

翌朝はいつもより早く寝たのと前夜しっかり飲んだ水分に起こされていつもより早い目覚めです。 嫁さんが準備していた朝食を済まして外に出て見てびっくり、デッキの上は花火の屑がいっぱい、長与の花火大会と違ってこんどは距離があったので大丈夫だろうと思っていたんですが予想外でした。 やれやれ帰ったらデッキ掃除です。

帰途に就くために錨を上げたのは8時を少し回った頃。
錨を上げる時に今回は立ち位置と引き上げ方向を変えてみました。
今までは船体デッキ側からアンカーロープを引いていましたが今日はバウスプリットの上に立って引き上げてみます。 手作りのパルピットに取り付けたアンカーローラーが上手く働いてくれてこれでもさほど苦労なくロープを引くことが出来ます。




この方法の良い所は引き上げたアンカーロープをそのままバウスプリット下の安全ネットに収納してしまえるところです。これだったら濡れたロープからの水も下に落ちてくれます。
アンカーチェーンも突っ込んでしまいました。
安全のために張ったネットですがいろいろ活躍してくれます。

アンカーロープの収納が上手くいって気を良くしたところでエンジンを掛けて出発しようとしますがピーという警報音が響いて油圧警告灯が消えてくれません。 オイルフィルターのレバーは毎回ぐるぐる回したあとにエンジン起動を行っているんですけどね。
回し方が足りなかったのかしらとこれでもかとしっかり回して再起動、こんどはちゃんと油圧警告灯が消えてくれました。

今日は風具合が良ければ帆走で帰るつもりだったんですが生憎午後3時頃からは強風の予報。帆走だと午前中に帰り着くのは無理なのでとっとと機走で帰ります。
HTを後にした直後はさほど波も立ってませんでしたが中間地点の琵琶の首を過ぎたあたりから5ノットで走っていても後ろからの風を感じるようになってきました。3m/sくらいの風なんでしょうね。

順調にエンジンも回ってくれて11時過ぎに帰港、スロットルを戻すとこのYCエンジンの悪癖でアイドリング回転数が低くなってしまいピヨピヨピヨピヨと警報音が鳴り響きます。
ピヨピヨピヨピヨと言うのはエンストはしないまでも油圧警告灯が点滅するからなんです。
低回転ではやっとオイルが回ってるってことになるんでしょうね。
ピヨピヨ言いながらも無事接岸、荷物だけまとめていったん帰宅して昼食後に出直すことになりました。 嫁さんの花火見物クルージングはこれで終了です。

私にはまだ続きがあって家でお昼を済ませちょっとだけゆっくりした後には再び船へ、デッキ洗いのためゴム長持参です。
帰りの風でデッキ上の花火の屑はかなり少なくなってはいましたがまだ結構残っています。


デッキもこの花火の屑に限らずばい煙やら苔などで汚れていたのでこれを機に綺麗にすることにして海水を流しながらデッキブラシでごしごし、頑張った甲斐があって前から後ろまでデッキが綺麗になりましたがとっても疲れました。
デッキ掃除を始めたくらいには風が強くなってきて終わる頃には強風、早めに帰って来て良かったです。

デッキ掃除に続いてキャビンの中も片づけを終わり、ちょっと気になっていたエンジンのご機嫌伺い、エンジンを掛けてみますが油圧警告灯が消えてくれません。
オイルフィルターのレバーをこれでどうだと思えるくらい何度も回してみましたがやはり結果は同じ、やれやれまた何らかの対策が必要なようです。
油圧に関しては今日は何もできないのでここで諦め宿題となりました。

油圧の宿題が残ってしまいましたが花火大会に関してはしっかり満足、3年目の正直となりました。