船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/12/30

X3 中古ホイール+スタッドレスタイヤ ヤフオクでゲット

event_note12月 30, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
冬を目の前にして悩んでいたのがX3用の冬タイヤ。
MLさんの時には毎冬タイヤを履き替えていたので習慣になっているのか夏タイヤのままではなんとなく不安。
長崎では滅多に雪が積もることは有りませんので無くても困ることは無いはずと自分に言い聞かせてはいましたがやはり落ち着きません。

2019/12/27

SB2 ダガーボード取り付け室内側も完了

event_note12月 27, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
年の瀬も押し迫りましたがやっとダガーボード取り付けの室内側も完了しました。
タイムラプス的なレポートですが。

ポリエステル樹脂のダガーボードケースへの注入も終わり最後に残った隙間とマスト下の立ち上がり部分の隙間のパテ埋め。
 パテ埋めだけでも十分なんでしょうが念には念を入れよで最後にこの上をFRPで巻いておくことにしました。
マストの重量を支えるパイプがダガーボードケースの上に木材を介して取り付けられていますがこれも中途半端なので一緒にFRPで巻いてしまいます。
(この木材はチャートテーブルのベースになっていたものですがダガーボードを外す際に切り取ってしまった残りです。その時の記事はこちらをクリックしてください。)

FRPを巻きやすくするためと巻いた後での見栄えを良くするために鋸と鉋で円く整形。

この後は立ち上がり部分とダガーボードケース上端にFRPを巻きやすくするためにディスクグラインダーで丸く整形。
削った粉が室内に舞い散るのは目に見えているので新聞紙で養生をしておきました。

頑張ってグラインダーで削りましたが結構削る量が多かったので室内は小麦粉の袋をぶちまけたような状態になりました。
なんとか埃防止をと思って掃除機で吸いながらやってみたんですがほとんど効果が無く掃除機自体もこのありさま。
養生はしていたんですが結局は隙間から埃が舞い込んで掃除不要とはなりませんでした。
最後にFRP3層を巻いてもらい室内側も完了です。
これで3重の安全対策が出来ました。
一番外側の5層のFRPが第一段階、次はダガーボードケース内の樹脂、この二つがダメージを受けても最後はこの内側のFRPで防水、完璧でしょう。
おかげでオリジナルに比較してぐんと安全な船になりました。

オリジナルな状態だとダガーボードをぶつけて支えているピボット部分が割れるようなことがあればここから浸水するだろうし、転覆した際にはキャビン内の空気は即ダガーボードケースから逃げてしまうだろうし、室内と海がつながっていることに良いことはありませんからね。

これで3年来の課題がやっと解決しました。
心安らかになった所でお祝いの1杯。







2019/12/26

SB2 え~、オズモーシスの子供が沢山

event_note12月 26, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
ダガーボード外側は最後の整形とゲルコート塗布が終わって外側は船底塗装が可能になりました。

キャビン側は樹脂の注入完了、FRPでのダガーボードケース上部の閉鎖の作業が残っているのでこの間に船底塗装の準備を行うことにして船底の清掃開始です。
清掃は高圧洗浄機で汚れを落としていくのですがここで気になるものを見つけました。
なんと、3年前に手当てしたオズモーシスの部分に小さな膨れが沢山。
すぐに「まめ煎餅」が頭によぎりましたがこれは食えたものではありません。
「何これ?」正直ショックです。
言うなれば親オズモーシスの周りにくっ付いた子供のオズモーシス。
他の部分を見ても修理後に小さな膨れが見られます。
何か修理に不手際があったのでしょうか?

ただ眺めているだけでは解決策が見つからないのでスクレイパーでほじくってみました。
それがこの写真で前回修理した時にエポキシで貼り付けたガラスクロスの上にゲルコートを塗りましたがそのゲルコートだけが膨れているようです。
幸いその下のガラスクロスには膨れが無いので慌てて修理をする必要は無さそうです。

もう少し状況を確認したいのでディスクグラインダーで前回の修理部分を削ってみると削った部分の周囲から水が染み出てきます。
これでなんとなく「まめ煎餅」が出来た経緯が分ったような気がします。
あくまでも私の推測ですが

1、前回修理時に削った範囲が狭すぎたか水洗い乾燥が十分ではなくフタル酸などの原因物質が残ってしまった。
2、このためエポキシの上に塗ったゲルコートもしくは修理部外側のゲルコートを通して浸透圧により水分が浸入
3、内圧が上がって薄くて弱い修理部のゲルコートを膨らませた。

修理部の外周付近に子供のオズモーシスが多いのもこれだと説明がつきそうですが原因が分かったとしてもどう対処すればいいのかが問題。
前回修理した部分をすべて手直しするとなん十カ所にもなるんですごい作業量になってしまいます。

何らかの対策をしなきゃいけないんですが数が多いし、オズモーシスで沈んだ船は無いとのことなので取り敢えず様子見で今回は何もしないことにしました。
ただ、ほじくってしまった所は塞いでおかなきゃいけないので今回は手っ取り早く手持ちのグラスファイバー入りポリパテを使ってみました。
エポキシ使ってやったのにこの結果ですからポリパテでも同じかもとの判断です。
(4つの内1個だけ色が違うのは硬化剤が違うからだけです。)
さて次回の上架時にどうなってることやら。

今回はそのままにすることにしましたが対処するとしたらどうすればいいんでしょうね?
FRP内部の高濃度なフタル酸などに向かってゲルコートを透して浸透圧により水が移動して内部の圧力が上昇することで水ぶくれが出来るんですから、足にまめこさえた時と一緒で穴開けて圧力と内部物質を逃がしてしまえば水ぶくれは進行しないと思うんですけどダメなんでしょうか。
穴を開けてしまえば内圧は上がらなくなるので膨れの進行、つまり積層レイヤー間のはく離の進行は止まるはず。
おまけに内部のフタル酸などの原因物質も穴を通って海水中に拡散するので浸透圧で水が浸入することも無くなります。
こう考えると問題は無さそうな気もしますが思いつく問題としては穴を開けたために強度が落ちることと穴を通して海水が隙間に入ってしまうことによる弊害くらいなんですがーー。

穴開けだけで対処した事例がないか調べてみましたがネット上に載せられて修理方法はどれも判で押したように私がやったのと同じエポキシでの修理方法ばかり。
エポキシメーカーの回し者が記事書いてるんじゃないかと疑いたくなります。
残念ながら松尾さんもこの修理の経験はあまりないとのこと。
オズモーシスはFRP船の癌と言われるようですがエポキシでの修理は癌を切除して完治を目指すようなもの。
癌を切らずにお付き合いして延命する手も有ると思うんですがーー。

と、悩みながら船底塗装の前に船底全体をガーッとサンドペーパーで擦ったんですが子供のオズモーシスが集まった幼稚園のような場所はこの状態。
白い点々が子供のオズモーシスです。
サンドペーパーで擦ったんで膨れたゲルコートは薄くなってると思いますが内圧で破裂したらそれはそれで良しとします。

ま、がんの完治は諦めるとして私の寿命の間持ってくれるような延命策を酒でも舐めながらもう少し探してみることにします。
で、1杯。







2019/12/22

SB2 ダガーボード取り付け中間報告とその他の作業

event_note12月 22, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
ダガーボードはどうなったって思ってる人もいるでしょうから中間報告。

FRPの樹脂の完全硬化を待って既存の部分との境目とか表面が荒れている部分などをディスクグラインダーで均し、ゲルコートを塗って外側は完成です。
船尾のねじ止め手伝いに来た嫁さん、これ見て「かっこいい!」と一言。
鉄板を最初にセットした時も見てるんでこの時に比べれば格段に格好良くなりましたからね。 ま、普段は水の中で見える部分じゃないんですけどーー。
第二次大戦時のイギリスの名戦闘機スピットファイア-は美しいものは高性能だとのポリシーで設計されたそうですがこのダガーボードもそうあってほしいですね。

外側が終わったら内側の作業、外側の5層のFRPだけでもダガーボードを支えるには十分以上なんでしょうが念のためダガーボードケース内にポリエステル樹脂を流し込んで固めてしまい、さらにダメ押しでダガーボードケース上部をFRPで塞いでしまうことにしています。これだけやっておけば万が一座礁してダガーボードが抜けても浸水することは無いでしょう。

現在はこのポリエステル樹脂を流し込んでいる段階。
これに先立ち上から吊っていたチェーンブロックを取り外し、脚立も撤去、ダガーボードを吊っていたステンレスの針金は適当に丸めてダガーボードケース内に押し込んでしまいました。

ざっとした計算ではダガーボードケースの上端まで樹脂を流し込もうとするとかなりの量(15~20ℓ)が必要です。
これを一気に混合して流し込んでしまえれば簡単なんですが問題は硬化時の発熱、熱の逃げ場がないと硬化時の発熱で温度が上がり温度上昇で反応速度が加速、更に温度が上がってと熱暴走が始まり最後には煙が出るほどの温度になってしまいます。
時間は掛かりますが安全のため2ℓ/日に小分けして時間を空けて流し込むことになり、これを8回繰り返してやっと口の部分まで近づいてきました。

あと1回で終わりそうです。

でこの間にやってたのが船尾防水、その他。
船尾防水は紹介したんでその他を紹介すると。
  1. プロペラ研磨
    2度目に着いたフジツボを落とし、ペラに残っていたペラクリーンをサンドイッチで除去、ついどこまで綺麗になるか夢中になって最後は#1000のサンドペーパーで磨き上げました。
    Before

    After
  2. マスト下ブーム受け金具製作
    SB2はマストを倒すときのためにメインブームが取り外せる構造になっていてブームのピボット部は固定されていません。
    セイルを張った時にはガフとセイルの下にぶら下がる格好になるんですがセイルを外してしまうとマストの付け根まで落っこちてしまいキャビンへの出入りの邪魔。
    で、こんなものを作ってみました。

    アルミのアングル(15x20x2t)を背中合わせにして固定しただけの物なんですが
    これをマストの溝に差し込んでマストを乗っけてハイこのとおり。


    アングルは背中合わせにした時のねじが有るのでスリットからは出て来ません。
    ガフからロープを掛けておかなくても落ちないのがいいですね。
  3. 船体登録番号シール剥がし
    実はこの船、船検を受けた時に頂いた新しい船体登録番号シールはデッキの塗りなおしをした後に貼ろうと思ってまだ貼り付けていません。
    で、いまくっ付いているのはボロボロになった古いシール。

    塗装をいつやるかは別にしてどのみち剥がさなきゃいけないので今のうちに剥がしてしまうことにしました。
    最初はスクレイパーだけで剥がそうとしましたが全く歯が立たず、ヒートガンを持ち出して熱しながらスクレイパーで剥がしました。


    これだけでは糊が残っているので超強力シール剥がしを塗って柔らかくなった糊をスクレイパーで落とし、最後にアセトンで拭きあげました。

    日焼けの差による文字の跡は残ってはいますがシールの下からつやつやした表面が出て来ました。

    建造当時は全面がつやつやしていて綺麗だったんでしょうね。
    この勢いを借りてデッキの塗装までしちゃいますか。
    ま、お天気次第ですけどね。
と、こんなことをやっていて以前からやりたかった小さな懸案事項が少しづつですが片付いています。
ただ進捗が牛歩どころかカタツムリの速度なんで年内に終われるか??です。


2019/12/21

SB2 船尾防水 その2

event_note12月 21, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
FRPは仕上がってお天気待ちでしたが日差しが戻ったところで塗装、
塗料はFRPとなじみが良いというニッペのFRPマリンを使いますが船体に塗られている白と合わないのは確実なので少しでも違和感が無いようにと船尾縁のRに合わせてマスキングを行いました。
刷毛目が残らないようにローラーで塗装、出来上がりに欲を言えばきりが有りませんが「ま、いいか」のレベルにはなりました。
最後に取り外していたフェアリーダーとテンダーハンガーの足をねじ止めして完了です。
フェアリーダーの穴は以前の位置にするためロッカールームの方から古い穴をガイドにして穴開けしました。
ただ狭くて深いところの穴あけなので通常のドリルは突っかかって入ってくれず、松尾さんからこんなものをお借りしました。これ、なかなか便利です。
ま、塗装前に穴が透けて見えてる間に上から穴あけしておけばなんてことなかったんですが手順を間違えました。

テンダーハンガーの足はチーク材を介して取り付けられていましたが傷みがひどいので今回はArt-Woodなるプラスティック樹脂と木粉を半々に煉り合せた合成木材を使いました。
これだったら腐ることは無いでしょうからね。
実はこれ我が家のベランダで使おうとサンプルでもらっていたもの、左右2種の色違いサンプルなのでバウスプリットの残りのペイントを塗っています。

こちらの方は少し取り付け方法を変えたので新たな位置に穴あけを行いました。

さて、問題はねじ止め。
ロッカー内と甲板側からの二人作業じゃないと不可能なので嫁さんに応援依頼。
ネジの位置が狭くって奥の方にあるし、おまけに上向きの取り付けなので狭いロッカーの中で上向きに寝てワッシャーを入れてナットを取り付けるのは想像以上に大変。
ワッシャーは落ちるはナットはなかなかネジ山に乗ってくれないし。
何個もワッシャーとナットがキールのビルジ溜まりに落ちていきました。
何とか取り付けが終わりましたがねじ10本締めるのに3時間以上かかってしまいました。
締め付けたねじの写真を撮りましたがなんとフェアリーダー取り付けねじの1本はワッシャーが有りません。ちゃんと付けたつもりだったんですがナットを取り付けようと四苦八苦しているうちに落ちちゃったようです。
シリコーンシーラントを併用してねじ止めしましたがねじ止め部からの雨漏れさえ無ければ船尾からの水漏れはもう無いでしょう。
このねじ2度と触りたくないんで「雨漏れしませんように」ってお祈りしなくっちゃ。

最後の最後にセイルブームサポートのねじ止め。
これは船を下ろした後でも取り付けは出来るんですがデッキの上で邪魔になるし 船尾からの落下防止のためにも早めに取り付けることにしました。
テンダーハンガーの足の位置が依然とずれているのは分っていたのでねじ穴が合うかなと心配はしてたんですがねじ穴どころかテンダーハンガーのフレームに差し込むスリットすら入ってくれません。片方は入りますがもう一方はずれてしまいます。
説明がへたなんでこれが以前撮った取り付け部スリットの写真です。

仕方がないので取り付け部の再加工、ブームサポート側のスリットを加工するかテンダーハンガー側の取り付けL金具の取り付け位置を変更するかの2択ですが船尾側から乗り降りでブームサポートの下をくぐり抜けるときにちょっと低く感じていたのでこの際ということでL金具の位置を上にずらすことにしました。
古い取り付け穴の上二つを再利用し上側はねじ1本だけで止めることにして加工作業節約、それでも厚いステンレスに穴を開けるのには手こずってしまいました。
やっと取り付いたのがこの写真、L金具の取り付けねじは3本に減ってしまいましたがブームサポートにぶら下がってみても問題は無さそうです。
見栄え的には宙に浮いたような感じで落ち着きませんがそのうちに見慣れてしまうでしょう。
(ブームサポートも塗装が傷んでいたのでバウスプリットと同じペイントで塗りなおししています。)

この船尾のFRPでの防水、始める前は簡単に終わると思ってたんですが予想に反してとんでもない時間が掛かかってしまいました。
でも出来上がりを見ると船尾に有ったつなぎ目が無くなり強度的にも見た目にもしっかりした感じになりました。

で、お祝い兼取り付けねじからの雨漏れが無いことを祈念して1杯。

<追記>
言い忘れていましたがマスト下のダガーボード上げ下げワイヤー穴とプーリ取り付け穴、稲毛造船が失敗して開けた穴もまとめてFRPで塞いでしまいました。塗装してないのでFRPは透明です。

これで全ての雨漏れが止まってくれれば嬉しいんですが。
もう1杯追加のお神酒。





2019/12/16

SB2 船尾雨漏れ対策 FRP処理しました

event_note12月 16, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
この船が来てからず~っと悩まされているのがあちこちからの雨漏れ。
かなりの部分は防水対策を行ってしまいましたが残っていたのがダガーボード上げ下げワイヤーの貫通穴からの雨漏れと船尾のハルと甲板の合わせ目からの雨漏れ。
ダガーボードワイヤーの穴はやっと塞げる目途が立ちましたが最後の大物で船尾が残っています。
これは以前雨の日に船尾ロッカー内から撮った写真ですがたいした雨じゃなかったのにこんなに幾筋もの水の流れが。
強い雨が降るとびっくりするくらいのビルジが溜まります。
上側を見るとこんな状態、船尾の縁の部分でハルとデッキが合わさっていて合わせ目はシリコンで防水してあります。
(作業のため ここにくっ付いていたフェアリーダーなどは取り外して緑色のガムテープで穴を塞いであります。)
とは言うもののここには何のために開けたか判らない小さな穴も点在してるしシリコンも切れて役に立たなくなっているようです。
人が踏んずけて接合面が歪むので切れるのは仕方が無いのかもしれませんね。

ここの防水のやり直しはシリコンだけでは無理そうなので思い切ってFRPを被せてしまうことにしました。
逆U形に被せてしまえばもしはく離したとしても水が流れ込むことは無いでしょう。
ま、考えてみれば造船の段階でこの合わせ目を逆U型にして被せてあれば雨漏れもなかったんでしょうけどね。設計チョンボと言いたい。

先ずは段差部分のパテ埋め。
パテの付きを良くするために白い塗料を粗目のサンドペーパーで擦り落としてしまいFRP用のポリエステル樹脂とタルクを混ぜたパテで埋めてしまいます。
(途中経過の写真が有りません、ご勘弁を)
パテが硬化したところで整形、粗目(#40)のサンドペーパーでごしごしやってたんですがなかなか先に進みません。
松尾さん、私の作業を見かねたのかディスクグラインダーを持ってきてガーッと削ってくれました。で、これがその結果。
後はこの上にFRPの積層です。

樹脂が余分なところに流れないようにマスキングまでは準備しましたが松尾さんがダガーボードをFRP処理するところを見ていて「あ、これ自分では出来ない」と確信。
材料の切り出しとか貼り付け時のお手伝いはしましたが 結局、松尾さんに張り付け作業はお願いしてしまいました。
ダガーボードのFRP処理が終わった後に残った樹脂を使い10分ほどで終了。
樹脂が透明なので下の写真では塗ってるんだか塗ってないんだか判りませんね。
もし自分でやってたら終わる前にポリエステル樹脂が固まってしまったに違いありません。

樹脂の硬化を待って(中1日)ディスクグラインダーで粗整形。
FRPが後ろ側に行き過ぎた部分があってマスキングテープが下敷きなってしまいここの補正に時間が掛かりました。
スイミングデッキのラダー部分などガラスクロスが浮いているところを削ると下には空間がーー、
仕方が無いのでパテ埋めとなりました。
手持ちの車補修用のグラスファイバー入りのパテを使ったんですが細かい部分にはファイバーが邪魔して入ってくれないし、へらで均そうとするとファイバーに引っ張られて全部動いちゃったりと悲惨な結果となりました。
問題は予想はしていたんですがケチって手持ちを使ったのが失敗でした。

パテの硬化を待ってヤスリとサンドペーパーを使って整形、何とか「ま、いいか」のレベルまで仕上げてFRPの処理は完了です。
え、出来が悪いって、これでも一生懸命削ったんですよ。「ま、いいか」のレベルですから。

後は塗装と穴あけをして取り外したパーツの取り付けとなるんですがお天気が下り坂、塗装はお預けとなりました。
おかげで手直し完了は少し先になりましたがFRPの積層で船尾の縁はかなり頑丈になりました。
これだったら像が踏んづけても大丈夫でしょう、ただ船に乗られたら困りますけどね。






2019/12/10

SB2 ダガーボード取り付け FRP処理まで終わりました

event_note12月 10, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
セットが終わっていたダガーボード、松尾さんにお任せだったんですが外側のFRPクロス貼りまで終わりました。
自分でやったわけではないのでDIYのタイトルに反しますけどお手伝いはしたので小文字のdiyくらいにはなるかと。

最初はセットしたダガーボードと船体の間のつながりを良くするためにパテ付け。
形状が複雑になる船首側にはたっぷりとパテが塗られています。
ダガーボードには船体の重量が掛かった時にこれを受ける鍔が溶接されていましたがちょっぴり長すぎたようでポコッと出っ張っています。
船尾側のスリットが有った部分はプラスティックのバックアップ材を押し込んだ後にパテ埋め、つながり部分もパテを盛ってあります。
パテが固まったらディスクグラインダーで整形、ダガーボードに付けていた鍔が長すぎたかなと思っていましたがこれも一緒に削ってもらい良い感じになりました。

ここできたらガラスクロス貼り
作業中の写真を撮っておけば良かったんですが松尾さんの手際に見とれて忘れてしまいました。
ストランドマット(織っていないやつ)をまず2層、次にクロス(織ったやつ)を1層、その上に再びストランドマットを2層、計5層を手際よくあっという間に貼り付けてしまいました。 さすが職人技、私にはまねできません。
気になっていた船首側のつながりもすっきり出来上がりました。

船尾側もしっかり塞がりダガーボードからのつながりもスムーズです。

この後の作業は
外側はグラインダーで新旧の境界部分を均してゲルコートを塗り最後に船底塗料を塗って仕上げとなります。
船内側はダガーボードケース内にポリエステル樹脂を流し込んでダガーボードの接着固定と万が一の時のためにダガーボードケース上部をFRPで塞ぐ作業が残っています。

ま、まだ先は長そうですがこれで初めて上架した時からず~っと懸案になっていたダガーボードの処理にやっと目途が付きました。
心も軽くなったところで一人で乾杯です。






2019/12/09

SB2 スルハル交換 壊れる寸前でした

event_note12月 09, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
デッキとコクピットには雨水排出用のスルハルが4個付いています。
排出側も含めれば8個になるんですが、3年前の上架時にはデッキからの排水出口のスルハルが割れていたので交換、エンジンルームを作っているときに室内に出ている排水ホースを触った時にたいした力も掛けていないのにデッキ側スルハルがポキッと破断。
幸いこの時は船内で予備のスルハルを見つけて直ぐに対処は出来たんですがプラスティックが紫外線と経年変化で劣化しているのは確か。
全開の上架時にはキッチンシンクからの排水スルハルも割れて交換しましたからね。
きっと他のスルハルもかなり傷んでいるに違いないということで全部のスルハルを新しいものに交換することにしました。

手始めに一番傷んでいそうで交換作業もやり易いデッキのスルハルから。
ホースを外して内側のナットを回そうとしたら回す前にいとも簡単に折れてしまいました。

破断面を見てみると既に汚れが付いていて綺麗な部分はほんの僅か、かなり前からクラックが入って残りの部分でかろうじて繋がっていたようです。
外側フランジの部分にも大量に汚れが付いていたのでシリコンもはく離してしまっていたようです。
交換を決心して正解でした。

デッキからの排水は排水ホースがキャビン内を経由しているので人がぶつかることもしょっちゅうありそう、石頭をぶつけても大丈夫なように今回はステンレス製のものにすべて交換することにしました。
ホースとクランプもこの際ということで新しいものに交換です。
ステンレス製は見栄えもいいし、石頭の方がも負けそうな丈夫そうな感じがいいですね。

さてコクピット排水のスルハル。
材料は準備していたものの作業は狭い船尾ロッカーの中だし船尾の出口スルハルはさらにロッカーの床下。
じーっと眺めて大変そうだから先延ばししようと思っていたんですが、松尾さんから「傷んでいるのは確実だから今換えておいたほうがいいよ」と尻を叩かれてしまいました。
う~ん、どうしようと思いましたがダガーボード取り付け完了まではまだ時間が有るのでもうひと頑張りすることにしました。

そうは言うものの見れば見るほど大変そうに思えてきて決心が鈍ります。
出来れば先延ばししたいと思いで、もう一度現状を詳しくチェックすることにして船尾の排水出口スルハルをしっかり観察。ここは機走時には水に浸かるので壊れると大変なことになります。
よくよく見ると片方にクラックの様なものが見つかりました。

あらら残念、先延ばしは出来ないようです。

ということで躊躇していたコクピットスルハルの取り外しにかかります。
先ずはロッカーの床板取り外しから、この床板はデッキを乗せる前に組み付けられたらしくロッカー入り口からは出てくれません。
仕方が無いので細かく切り分けて取り外しました。
床板を外してホースにアクセスできるようになりましたが なんと、スルハルのナットが半分ほどは船尾の補強材に潜り込むような形で取り付けられてちゃんと工具が掛かってくれず回すことが出来ません。
どうせ交換しちゃうから壊してしまうことにして外側を鑿を使ってはつってしまうことにしました。
じゃ、クラックらしき部分からと鑿を当てると最初の一撃でいとも簡単に半分ほどが割れてしまいました。
割れたところを見ると汚れが浸み込んでいるのでクラックが入ってたようです。
残りのフランジ部分も鑿で簡単に割れていきます。やはり経年劣化で脆くなっているんですね。 頑張ってやることにして正解でした。
左右2個ともさほど時間もかからずに取り外すことが出来ました。

今度はコクピット側、これは簡単に手が届くので取り外しは簡単です。

実はこのコクピット側のフランジサイズは70mm、購入するときに一生懸命このさいずを探したんですが売られているものは76mmばかり、仕方なく「ま、削ればいいか」と76mmの物を買った経緯が有ります。
取り外してみて仕掛けが判りました。
フランジ面を削って小さく、しかも皿型に加工してあります。
コクピットに水が残らないようにスルハルの高さを床面より低くしたかったんでしょうね。
この写真のフランジ、取り外した時にはちゃんとした形だったんですが作業台から転がり落ちてぽろっと欠けてしまいました。 かなり脆くなってるんですね。

これを参考にして私も同じようにグラインダーで削りました。
ちょっと出来が悪いですが「ま、いいか」にします。
首の所に巻いてるのはマスキングテープでグラインダーが当たった時にネジ山が潰れるのを防止するためのものです。
穴に合わせてみたらいい感じで収まってくれました。
最後は取り付けるだけなんですが一人では取り付けが出来ないので嫁さんに応援を依頼して船の内外で締め付け、あ、ちゃんとシリコン塗ってますよ、やっと全部のスルハルの交換が終わりました。
こちらのホースも新しいものを取り付けています。


これで他はさておきスルハルに関しては枕を高くして寝ることが出来るようになりました。
で、寝る前の1杯。