船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/12/27

エンジンテストで田島まで

event_note12月 27, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum8 comments
エンジン修理後1度船を出したものの長時間の運転はやっていません。
せめて4時間くらいは連続運転して見なきゃとは思っていたんですがここんとこ雨はふらないもののどんよりした天気が続いて船を出す気にならず天気予報ばかり眺めていました。
今日の予報は晴れ、久々のお天道様です。風の予報は1mとほぼ無風、セイルを上げずにエンジンだけで走るには絶好のテスト日和です。
と言うことで今日は船を出すことに決定、一人で4時間も機走したら退屈そうなので嫁さん誘ったら「年末はやることが多くて忙しいの、でもサンドイッチは作ってあげる」との返事。ま、この時期ですからもっともです。

久久に作ってもらったサンドイッチと飲み物を準備して船へ、どうせ風が無く機走だけのつもりですからさっさと舫を解いて出港です。おっと出港前にアイドリング回転数計測のためエンジン音録音

港の中ではハーフスロットル、赤灯台を出た所で黒煙があまり気にならないところまでスロットルを開けて走ります。 速度は6ノット前後、ここでも録音。
いつも風の目安にするごみ焼却場の煙(水蒸気かな)も御覧の通り真っすぐに上っています。

べた凪の中を黒島の方に向かって走ります。

今日の目的地は大村湾に浮かぶ無人島キャンプ場「田島」、昨日広島TVがやってる西村キャンプ場という番組で紹介されていました。
ここ行ったこと無いし距離的にも片道2時間程度とエンジンテストには最適ということで行ってみることに。

黒島を過ぎたあたりでお弁当タイム、波も無いしエンジンは快調に回っているしで舵はオートパイロットに任せて嫁さんが作ってくれたサンドイッチと飲み物を引っ張り出しました。
今回も泡は出るけど酔わないビールです。
ハムサンドにフランクフルトソーセージサンド

人が何喰ったかなんて興味ないでしょうけど私の記録なので悪しからず。

お弁当が終わったところで順調に回っているエンジンを動画で撮影してみました。 これくらいの回転数だとそれほど振動も無く快適です。

この回転数を音響解析で算出したら2,012RPMでした、速度は6ノット近辺。

そうこうしてるうちに田島到着、


この島は今は無人島ですが以前は人が住んでいた築100年の古民家が残されていてキャンプ場の施設として使われているとのこと。
ドラム缶の風呂などもあるとのことで海岸に2個並べられていました。
孫たちを遊ばせるには良さそうですね。

島の桟橋近くで船足を止めるためにスロットルを絞ったらピーと警報音とともにエンジンが止まりそう、慌ててクラッチをニュートラルにして少しスロットルを開けてエンスト回避です。
アイドリングが落ち着いたところでこれも動画を撮ってみました

この状態ではニュートラルで落ち着いていますがクラッチをつなぐと回転が落ちてエンストしそうになります。 回転数は757RPM、出港時の回転数を計算してみると900RPMなので150回転近くアイドリング回転数が落ちたことになります。 本当に困ったもんです。

桟橋に船止めて上がってみようかとも思いましたが客らしい人影も見えるし勝手に上がっていいものか思案している最中に管理用と思われるボートが来たので上陸は止めておました。

ここからハウステンボスが近くに見えるので足を延ばしてみようとの誘惑にかられましたが「ちょいと待てよ」ということでC-Mapで所要時間を調べてみると片道で1時間近くかかります。 この船、足が遅いですからね。
往復で2時間近く追加となると帰港する頃は暗くなってしまうので今日は諦め、さっさと戻ることにしました。

田島をぐるっと1回りして帰りも6ノット近辺です。
帰り道もしっかり凪、海面は鏡のようです。 出港時にセイルを準備せずに正解でした。

田島から真っすぐに時津まで帰って来て港に着いたのは4時少し前、着岸前にアイドリングでクラッチ入り切りのテストを行いますが無負荷でのアイドリングは何とか持っているものの前進に入れたとたんにエンストしてしまいます。
これでは着岸出来ないということでしばらく港の中でアイドリング状態でぷかぷかとエンジンが冷えるのを待ちます。やれやれ。
もういいかなとスロットルを少し引き気味にして着岸、少し離れたところで船足を落として惰性で着岸しようとしましたが桟橋までもう少しというところで止まってしまいました。仕方が無いので一瞬だけ前進に入れて直ぐにニュートラルに入れましたがここでエンスト。
幸い微速だったので無事着岸出来ました。
本日の全行程、田島でのぷかぷかタイムを入れて5時間弱です。
着岸後のアイドリング回転数を計測したらなんと697RPM、出港時に比べて200RPMも低くなっています。
エンジン内部のガバナー機構の摩耗が進むなどしてオイル粘度などの影響を受けやすくなってるのかもしれません、パーツ交換しようにも在庫は無いでしょうね。
何かエンストだけでも避ける手立てを考えないと安心して入港できません、いい知恵がありましたらご教示ください。
マイコン使って電子制御のガバナーでも作ってみますか。

片付けを終わって少し時間が有ったので前回メインセイルを取り外そうとしたときにフットの後端にあるスライダーがブームの溝に引っ掛かって動かなかったトラブル対策を行っておくことにしました。
ノギスでブームの溝幅を測ってみると4.25mm、一方スライダーの厚みは5.0mm、これでは引っ掛からないほうがおかしいですよね。


対策は地道に小さなやすりでスライダーを削るだけ、思うようには薄くなってくれずに時間ばかり食ってしまいます。

何とか頑張って4.3mmの所までは薄くしましたがここで力尽くて様子を見てみることにしました。 ほんの少しであれば溝側が開いてくれるでしょう、駄目だったらもう一度元気なときに削ります。

本日はこれで終了、エンジンは往復5時間近く順調に動いてくれてオイル漏れ冷却水漏れなど大きな問題は無し。
これだったら遠出しても大丈夫なような気はしますが問題はアイドリング、何とかエンストを避ける手を考えなきゃいけませんね。