船でテストしたらなかなか温度が上がらない岡持ち風FFヒーター、外気導入ではなく内気循環に変更したらどうなるかなと追加でダクトをAmazonで購入。
ここまでは良いんですが色々物色しているうちについ5kwの一体型もテストして見たくなってポチッとしてしまいました。
届いたので早速チェック、ぱっと見の外観は燃料タンクも組み込まれていてコンパクトにまとまっています。
ただ製造メーカー、定格などの名板類は一切ありません。
普通であれば製造メーカー名、型式名、電源電圧、消費電流の表示くらいはするもんですけどね。
裏側を見てみると燃焼用空気吸排気口が見えます、燃料ホースが干渉しそうですけど大丈夫でしょうか。
この狭いところに自作した岡持ち風FFヒーターと同じように吸気ホースと排気管を取り付けなきゃいけませんが固定用の穴などは準備されていません。足の部分に排気管を通すためと思われる穴が開いていますが吸気管用の穴は有りません。
付属品はこちら、送風ダクトは2kwのものに対して一回り大きくなっています。
2kwは直径60mm、5kwは75mm、前回の2kwテストのように像の鼻をぶら下げようとすると追加での購入が必要です。
2kwと5kwの温風吹き出しグリルの大きさを比較してみるとこれだけ違います。
付属パーツの中に吸気フィルターユニットがありますがこの大きさでは足の中には納まってくれません。吸気ホースを通す穴も無いしどこにどうやって取り付けろと言うんでしょうね。
吸気フィルターを見てたら中で黄色いスポンジのようなものが行ったり来たりしているのでカバーを外してみるとこんなふうにフィルター目的でしょうがスポンジが入れられていましたが周囲はスカスカ、
取り出してみるとこんないびつな形、本当は円形じゃないといけないんですが幼稚園生がハサミで丸く切ったような形をしています。 いや幼稚園児でももっとまともに切るかもしれません。
フィルターは何か他のものをさがして詰め込む必要がありますね。
中も見なきゃねとカバーを取り外してみます。 先ず目に入るのは絶対に強度不足だよねと思われる取付台、既に湾曲しています。
燃料タンクはというとどこにも固定されておらず中に突っ込まれているだけです。
筐体側にはタンク固定用と思われるねじ穴が在りましたが燃料ポンプが干渉して止めれそうにないです。 で、「止めなくて特に問題無いんじゃない」ということで止めちゃったんでしょうね。
燃料タンクから燃料ポンプまでのホースは何故かのの字に結ぶ形になっていました。
ループにするだけで良さそうなんですけどね。
ここもそうですが燃料配管は全てホースクランプ無し、テンポラリーなテスト用配管ならいざ知らず製品にクランプ無しではまずいでしょう。
抜けることは無いかもしれませんがビニールホースなので経時劣化で柔軟性を失って燃料が漏れることは十分考えられます。
12Vは背面のターミナル経由で供給される形になっていますがターミナルへの結線は電線被覆を剥がして巻き付けて締めただけ、しかもぼさぼさになってはみ出しています。 工業製品と考えれば電線に圧着端子をかしめて固定するのが常識。
巻き付け配線でもうちの嫁さんでももっとましな配線するでしょうね。
ということでこの製品、中華的品質の塊でした。
ま、これでも動くことは動く(まだ確認してませんが)んだと思いますがとても工業製品と呼べるようなレベルではなく素人が内職で組んだような製品でした。
さてこの素材どう料理したもんでしょうかね。