ヨット先輩の猪平さんからアザレアカップレースに出るから一緒に参加しないかとのお誘い、役に立たずに足手まといになるかもしれませんが一緒に乗せてもらうことになりました。
出走艇はChidori、ヤマハの31フィートです。
最終的には艇長の猪平さん、クルー橋口さん、陣野さん、私の4名が乗り込み参加となりました。
レース前日、長与港で橋口さんと落ち合い私の軽トラはここに残して橋口さんの車で艇長をピックアップし途中のスーパーで食料を調達しながらサンセットマリーナまで向かいます。
通常であれば前夜祭があるとのことですが今回は参加艇が少なく取り止めになったとか、ただ代わりに参加艇の中の1艇「朔(さく)」のオーナーがすき焼きをふるまってくれることになったとか、わ~いラッキー。
サンセットマリーナに着いて食料手荷物などをChidoriに積み込んだら先ずはビールで乾杯、御呼ばれの時間になったところで朔に向かいました。
この船は41フィートのことで浮桟橋の上でパーティは始まっていました。
手前側は若い人たちで奥の方は若くない人たち、我々は奥の方に合流となります。
こちらがお世話になったオーナー、お世話になりました。
すき焼きとの話だったのですがサンセットマリーナまで回航の途中で1mのヒラス(ヒラマサ)とアラ(クエ)を釣ったとのことでこれも出て来て、結果的にはすき焼き、ヒラス刺身、アラ煮付け、牛焼肉、ヒラスしゃぶしゃぶ、と食べきれないほどの料理が出て来ました。作ってくれたのは朔の若いクルーの面々、大変お世話になりました。
ここがお開きになってChidoriに戻ってからもう一杯、明日は早起きということで早めにシェラフに潜り込んでお休みなさいとなりました。
さて翌日、いつもは寝坊助の私も6時半頃には起床、もっともほかのメンバーはとっくに起きて今日の予定などについて話をされていました。
艇長が目玉焼きとソーセージを焼いてくれて朝食を済ませスタート時刻8時に合わせて7時半頃に出港です。
この船は後進でも舵が良く利くから櫛形が向かい合ったバースからでも簡単に出せますが後進では全く舵が利かない私の船はどうやって出ればいいんでしょうね。 向きが変わらずに真っすぐ反対側の船に突っ込んじゃいそうです。
マリーナを出るところで珍しい船を見ました。
2本マスト、ジブ2枚、計4枚の帆を持ってるようですが雰囲気的には海外からのお客のような気がします。この大きくてややこしい船を動かすにはクルーが沢山必要と思いますがどうやってるんでしょうね?
マリーナを出てからセイルのセット、手伝いをと思うのですが初めての船なので勝手が判らずまごついてしまいました。かえって邪魔になったかも。
8時にレーススタート、早いレース艇には炭素繊維を使ったセイルが主流になってきているようで軽い、伸びないというのが特徴のようですが炭素ベースなので当然色は黒。
そのうちに青い空と海に白い帆というヨットのイメージが変わってしまうかもしれませんね。 はい、私たちの艇は従来の白い帆です。
スタートして暫くたった時にティラー(梶棒)を持ってみませんかと舵を任されましたがここで問題が、いつも自分の船はステアリングで操船していますがティラーになると操作方向が逆になるので行きたい方向と逆になってしまうことが度々、当然タイムはロスするわけで皆さん御免なさいとなってしまいます。
ディンギーではこんなこと無いので何でだろうと後で考えてみましたが舵の応答速度のせいではないかとの結論。 ディンギーでは舵を動かすと間髪を入れずに回頭するので操作が間違っていれば即修正が利きますが31フィートの大きな船では舵を動かしてから回頭までの時間遅れが長く操作の間違いに気が付きにくいんじゃないでしょうか。
暫く悩みながらも操作にやっと慣れた頃にはトイレタイムとなり神野さんに交代、いつもは舵を握っている橋口さんはブームパンチに備えたヘルメット姿でスタンバイです。
この日は風が弱く短縮コースの折り返し地点までも2~3ノットでゆっくり、折り返し地点の平瀬灯台までやって来ました。
瀬の上は釣り人がいっぱい、この瀬までは対岸の港から出前もしてくれるとのこと。
今日は風が弱くお天気だし釣りには絶好の日和なんでしょうけどヨットは走ってくれません。
ここで折り返した後は追い風、スピンネーカーの出番です、私にはこれも初めての経験、SB2はスピンネーカーなんて持ってませんからね。この操作とトリミングはなかなか難しいようで艇長自ら操作、
ここまでは黒いセイルの艇たちの後に続いて前から4番目、後から3番目だったんですけどね。
ごめんなさい、一気に書くつもりでしたが夜も更けてきたのでここまでを前編として続きは後ほど書くことにします。