マストを立てる準備が整ったので嫁さんと二人でチャレンジ。
下ろしたときの逆をやれば上がると高をくくってたのですがマストの重たいこと二人の力では持ち上がってくれません。
それではと滑車ブロックを使って力を増幅してと考えましたが使い方が悪く(このときは間違いに気がつきませんでした。)ロープを引いても持ち上げることができず、挙句の果ては手で持ち上げたマストが嫁さんの頭に落っこちてこぶをこさえてしまいました。
2時間ほどすったもんだしているところに松尾さんがやってきてこの滑車の位置じゃだめだよと言って滑車を付けてる場所を変更、力も貸してくれてやっとマストが立ちました。
後で冷静になって考えると滑車を使って力を増幅する場合は固定滑車と動滑車が必要で動かそうとする対象物に動滑車をくくりつけなきゃいけないのに両方とも固定してしまったのでマストに伝わる力は1のままどころか滑車の抵抗で1以下になってしまってたようです。
あー、エンジニアの名が泣きます。
どたばたしてたのでこの写真は撮っていません、ごめんなさい。
さて、マストも立ったのでやっと母港に帰れます。
早速エンジンをかけてしばらくアイドリング、係船したままクラッチを前進、後進に入れて動作に問題が無いことを確認します。
嫁さんに舫っていたロープの引き上げを手伝ってもらっていましたが「重くて上げれない!」の声。
行ってみたらロープに大量の海草が絡んでいました。
なんて言ったって1ヶ月近く係船したままでしたからね。
舫いを全部解いてクラッチを前進に入れてボートステーションを後にしました。 私のところに来てから初めての自走です。
それなのにこの記念すべき瞬間の写真がありません、残念。
最初はハーフスロットル、後半はフルスロットルで1時間強で母港に到着。
港が狭いので操船に気を使います。
前進、後進を切り替えながら自分の係船スペースに向きを合わせて頭から進み、さてここでブレーキといったところで後進に切り替え。
ところがその途端にプッスンとエンスト、ブレーキが掛からないまま岸壁に向かって惰性で進んで行きます。
嫁さんに「足で止めて」って言いましたが結局止めきれず岸壁にごっつんして止まりました。
本当に「あっちゃー」です。
降りて見てみたら水切り部分に傷が、船内からも確認しましたが幸い内側には異常なし、外側の修理だけで済みそうです。
初航海、初ゴッツンで少し気が重くなりました。
それにしてもエンジンのアイドリングを少し上げておかないとまた同じことをやらかしそうです。
ただアイドリング調整スクリューはすでに目いっぱい締められていてこれ以上動かないので何らかの対策が必要です。
でも初航海が初後悔になってしまいました。
酒だ!