薩摩硫黄島までのクルーズが途中取り止めになったので表題と合わなくなってしまいましたが計画時の名前を残すことで「ま、いいか」にしておきましょう。
今日は目を覚ますとマストを通過する風の音が大きく聞こえます。 やはり予報通りの強風です。
朝食を終えたらトイレ特急で武家屋敷通りに在る休憩所トイレへ、ここ綺麗に整備されていて洗浄便座も取り付けられています。 嬉しいですね。
朝の用事がすべて終わったところで自転車を折りたたんで輪行バッグに収納、ま、輪行バッグと言っても100均で買った大きなバッグですけどね。
背中にお弁当と飲み物、汗拭きにタオルなどを入れたリュックを背負い輪行バッグを持ってバス停で手打港行のバスを待ちます。今日はここからバスに乗り甑大橋の向こう側の鹿島港まで行ってそこから自転車で甑大橋を渡りかえって雇用との計画です。
時刻表ぴったりの時間にバスが来て出発、渋滞とは無縁の島のようですからよほどのことが無い限り遅れることは無さそうです。
走るバスの窓から帰りのための地形を観察しますが予想していたように里から反対側の中甑港に行くには山越えがあって結構急な上りが続きます。う~ん、やはり私の変速機無しの自転車では無理かも。
せっかくの手打港行きのバスだから終点まで行けば甑全体が見れるなと思い予定変更。
この時点で立て直した計画は手打ち港まで行き近くの食堂でお昼を済ませて次のバスで甑大橋手前で戻って降りるというもの。
バスの窓から外を眺めながら手打ち港到着、予想に反してターミナルビルも何もなく閑散としています。 1軒だけ少し前まで営業していたと思われるレストランの入った建物が在りましたがすでに閉鎖されていました。
フェリー桟橋は錆びて痛みが激しく使われていないようです。
ということで手打港での食事は諦めて乗ってきたバスで折り返すことにしました。
⋆後で調べて判ったんですが手打港は街はずれで街の方まで行けば数軒の食堂があるようです。 バスの窓からでは判りませんでした。
また以前は「ニューこしき」と言うフェリーが寄港していましたが2012年4月で寄港取り止めになったそうです。
再び同じバスに乗車して甑大橋手前の鹿島港で下車、
この港も閑散としています。
フェリー待合室が在った建物も閉鎖されていました。
中を覗くと鹿島港閉港の張り紙が、
いったいいつの3月31日よと思ってこちらも調べたら2023年となっていました。
バスの運転手さんに話を聞いたらそれ以降この桟橋も岸壁も全く使われていないとのことでヨットをつけるには良さそうですね。
ただ岸壁が高いので乗り降りと町が小さいので商店が無く買い物には苦労するかも。
閉鎖されたフェリー待合室の脇には綺麗に整備された公園があり最新の洗浄便座付きのトイレも、このトイレの外壁にはシャワーも水栓も設置されていて捻ったらちゃんと水が出ました。
さてここでお昼ご飯、上の写真のベンチに座り持ってきたあんぱんを一口、次に飲み物を一口、この瞬間に頭の上でバサバサッと大きな音がして思わず手にしていたペットボトルを落としてしまいました。頭の上の方から公園側に飛んでいくトンビの姿が見え、手の持っていたあんぱんが消えていました。 やられました!
幸い、もう1個あんぱんを持って来ていましたからお昼抜きは免れました。よかった。
残りのあんぱんも盗られたら困るので待合室建物に場所を変え、壁を背にしてあんぱんを頬張り食事終了。
さて出発と言うことで自転車を組み立てますがここで次の問題発生、何と後輪の空気が抜けています。 朝のトイレ特急の時には何の問題も無かったんで空気入れは船に残してきましたから補充が出来ません。 やれやれ困りました。
このまま次のバスを待つ手もありますが次のバスは2時間後、「え~いままよ」とくうきが抜けたまま乗っていくことにしました。 ちょっとぐにゅぐにゅして乗り辛いですが何とかなりそうです。 タイヤとチューブが痛むかもと思いましたが仕方ないですね。
鹿島港を出発したらすぐトンネル、トンネルを抜けるとすぐ甑大橋です。
空気の抜けた自転車を一生懸命漕いで中央の一番高い所まで、
ここから両端を見ると両端はトンネル、
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鹿島港川 |
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中甑島側
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甑島大橋の上からは素晴らしい景色が楽しめます。
甑大橋を渡り中甑島を走り抜けると(長いトンネルが彫られていて急な上りは少いです。)さほど大きくない「鹿の子大橋」
この先の小島を抜けると甑大明神橋
ここから対岸に中甑港が見えます。甑大明神橋を渡り中甑港に到着したところでチャリの旅は終了です。
この港から人気の観光船「かのこ」が出ていますが今日は強風のため運航中止の札が下がっていました。
何故かこの港の写真を撮っていませんがここにも手打、鹿島と同じ桟橋が在りましたがフェリーは手打港と同時に帰港取り止めになっているそうです。
この港でしばらく時間をつぶして次のバスを待ち船に戻って甑島縦断の旅終了、自転車での登り坂は汗をかきました。
さてお風呂と言うことで自転車に空気を入れようとバルブをチェックすると虫ゴムが劣化して弾力が無い状態、これで抜けちゃったんですね。
で、自転車は諦めて歩いてお風呂に行き汗を流してさっぱりしました。
この夜は各自の船で夕食、明日は6時出航です。
私たちは牛深行きに決めてますからさほど早い出港は必要ありませんが一番外側の船ですから私たちが出ないと内側の船が出れないということで同時出港です。