時々一緒に遊んでいただく末續さん。
自分の船のエンジン(YS12)が調子が悪いということで最近手に入れられたYCと換装されました。
このYS12は何度も自分で手を入れられたとのことだったのでクランクシャフトを抜いたことがあるか聞いてみたらそれはまだ無いけど陸揚げしたYS12は分解して遊べるので分解するときには連絡するから見に来ないかとのこと。
YCとYS12はマイナーチェンジだけでほとんど一緒なんです。
で連絡を受けて早速見に行って写真を撮ってきました。
私のYCは温度が上がると油圧が抜けるのでメインベアリングの摩耗が原因ではないかと思っていますがこれを何とか楽に交換する方法を探るのが目的。
ばらばらになった写真だけでは分かりづらいでしょうからまずは断面図、エンジンを真上から見たもので図の上の方がプロペラシャフト側になります。
で上の方から順番に写真を並べてみると
これは前進後進切り替えのレバー部分
次はギアボックス出力側ハウジング、内部に前進後進用の減速ギアが残っています。
これがギアボックス内部に収められている湿式クラッチユニット、最近のエンジンは車と同じように乾式の単盤クラッチになっているようです。
はいこれがギアボックスのエンジン側、赤く塗られているのがフライホイールで大きな55mmのナットで固定されています。
クランクシャフトを抜くにはこのナットを取り外す必要がありますが工具が無いため今日のところはここまでだそうです。
こちらはシリンダーライナーとピストン+コンロッド、シリンダーライナーに頭から突っ込まれているパイプらしきものはピストンを押し出すためのもの。
クランクケースの補器(ウォーターポンプ、発電機、手回しクランク、など)側
下記、サイドパネルを取り外すとこんな状態になるそうです。
サイドパネル側、ここに上に書いたようないろんな装置を動かすためのギア類が内側に外側にもプーリーなどがくっ付いていますがこれを個別に分解しなきゃいけないとなると面倒だなと思っていましたがすべて一括で外れてくれるようです。
これが分かっただけでも今回の収穫大です。
この後は時間が経つのも忘れてエンジン談義、末續さん自分のエンジンのように心配してくれて「早く降ろして整備しましょう」だって。これは心強いですね。
話に夢中になってすっかり長居をしてしまいました。
これで少し萎え気味だったエンジンオーバーホールへの闘志が少し戻ってきたようです。
さて、海に浮かべたままエンジンをシャフトから切り離す方法を考えなきゃ。
まずは前祝で乾杯、うん早すぎ?