船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/04/18

屋久島と種子島 6日目(鉄砲館と種子島宇宙センター)

event_note4月 18, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum1 comment
今日は種子島に渡りますがフェリーの時刻は8:10発と早いし鹿児島では1時間半前には手続きを済ませるようにと言われていたし宿からは30分弱かかるので今日も早起き。今回の旅行は早起きの連続です。

今日も朝から雨、雨の中荷物を積み込んで宿を後にしました。
フェリーが出る宮之浦港には予定通りに6時30分には到着、フェリーターミナル内に在る窓口に行きましたがなんとまだ開いていません、窓口には7時10分にオープンしますとの掲示が。
どうやら港々で時間が異なるようです。 早起きして何だか損した気分、やれやれ。
時間になって窓口が開いたら手続き、航送車両の列に並びます。
船「はいびすかす」が入って来て着岸するやいなや荷下ろし(ほとんどJRサイズのコンテナ)と荷積みが始まります。 面白いのはフォークリフトがコンテナを持って船と岸壁の間を行き来するのではなく岸壁側でトラックの荷台にコンテナを積み込み、トラックが船に入ってここで別のフォークリフトがトラックから降ろすというやり方でやっていて、なんだか非効率的に見えるんですがこの方が効率良いんでしょうね。
ま、余談はさておき我々も乗船、種子島ですぐに下りるので一番上の甲板に誘導されました。

定刻に雨の中出港してからは2時間の船旅、またしても折り畳みの椅子でゆっくり過ごします。 種子島西之表港に着くころには雨も上がり港入り口ではロケットの形をした灯台が出迎えてくれました。

我々の車は上甲板の最前列、といっても上甲板には2台だけでしたけどね。

後ろの車は運転手無しで車だけの運送らしく無人との表示がされていました。

このフェリー乗り場の作業員の方は大型トラックも含めていろんな車種の積み下ろしを車に傷つけることなくやらなきゃいけないので大変でしょうね。

船から降りたらその足で宇宙センターに向かおうとしていましたが道路標示に鉄砲館の文字発見、先ずはこちらだよねと言うことで車をそちらに向けました。
着いて見ると建物には「種子島総合開発センター・種子島博物館」との表示があって鉄砲館との表示は在りません。この博物館部分に鉄砲に関する展示がされていました。

ここには屋久島の生い立ちなどの展示も在りますがやはりメインは鉄砲、1543年に種子島に伝わったポルトガル銃や国産第1号銃、国内外の旧式銃丁が展示されています。
残念ながら何故かこの写真を撮ってないんですよね。 嫁さんがこれどうやって打つのかしらと心配していた大筒の写真は有ります。

鉄砲の展示のほか人形劇でのポルトガル船漂着から国産銃が出来るまでのストーリーなどの紹介もあってなかなか面白いです。
種子島南端に漂着したポルトガル船は小舟十数艘に引かれて北の方にある西之表港まで来て修理されたことなどここで初めて知りました。
一通り見学した後にここの係の方から写真を撮ってもらいました。


ちなみにこの鉄砲、10㎏だそうです。

鉄砲館を出たら次は種子島宇宙センターに向かいます、途中で雄龍・雌龍の岩に立ち寄ってみたり

千座の岩屋に立ち寄ったりしながら

種子島宇宙センターに到着です。
ま~なんと綺麗なところでしょう、世界で最も美しいロケット射場だとか、青い空、広々とした芝生と青い海、キャンプしたくなりますね。

予約した見学ツアーバスに乗り込み大型ロケット発射場が見える丘に行き撮影、


岬先端の第1、第2射点に立てられている塔はロケットを支えるためのものではなくロケットを雷から守る避雷針だそうです。 知らなかった。

次はH2ロケット7号機が収められている格納庫へ、組み立てられたものの5号機の衛星軌道投入失敗、8号機の打ち上げ失敗のため打ち上げが見送られたものとのこと。
ロケットって号機順に打ち上げられるとは限らないんですね。
H2は1,2,3,4,6,5,8の順で打ち上げられたとのこと。

右奥が1段目、手前が2段目、一番奥が先端部分のフェアリングとのこと。

で、1段目エンジンと2段目エンジン大きさがかなり違います。

これが先ほどの機体の尻尾に取り付けられるとのこと。

この後打ち上げコントロール室も見学しましたが写真撮影は禁止ということで写真は有りません。

宇宙センターの後に訪ねたのは宇宙センターからさほど遠くない場所に在る門倉岬、南蛮船が漂着した場所です。

ポルトガル船の漂着を記念してポルトガル海軍が建てた記念碑などもあったり。

遠く宇宙センターが望めたり、いい景色です。

門倉岬で本日の観光は終了、これまた門倉岬からさほど遠くない民宿はぴすまチェックイン、 外観写真は撮ってなかったのでネットから拝借しました。

この宿食は2食付きで予約、こんかいの旅行で初めてのまともな夕食となりました。

夕食の後は部屋でちょこっと焼酎「屋久の島」を飲みましたが疲れも手伝って早めの就寝となりました。






2024/04/17

屋久島と種子島 5日目(待望の縄文杉へ)

event_note4月 17, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments
今日も早起き、嫁さんは今日の分のサンドイッチを作ってくれています。
今日こそはということで再び4時半に宿をでて屋久杉自然館前のバス停へ、途中、昨日見た通行止めの標識は消えていたので期待が持てそうです。
バス停に着くと昨日暗かった切符売り場にも明かりが点き乗り場には多くの人が並んでいます。 5時発のバスに乗るつもりでしたが人が多いため我々が買えたのは5時20分発の切符。
発車までの待ち時間にサンドイッチをかじって朝食を済ませます。周りではガイドの方が自分のグループの方達に荒川登山口に着いたら必ずトイレを済ませるようになんて話をしています。 年配のガイドさんに「毎日この距離歩いたら凄い距離歩くことになりますね」と声かけたら「最近は毎日はお客を取らないことにしてます」との返事が返ってきました。

この時点での我々の気がかりはちゃんと最終バスまでに荒川登山口まで戻れるかどうか、屋久杉ランドでは150分プラスアルファコースを5時間も掛かっちゃったし白谷雲水峡でも4時間コースをお弁当タイムも含んでいますが6時間もかかってしまったし、10時間が標準の今日のコース何時間かかるでしょうか。
目安としてはガイド付きのグループの速度、彼らと同じペースでついて行ければ何とかなるでしょう。

バスが来たので乗り込んだら途中まではヤクスギランドへの道と同じ、今日は荒川三又路のゲートから荒川登山口へ向かいます。
約35分で荒川登山口に到着、ここには立派な待合室とトイレが準備されてます。 


今日はトロッコ道、登山道合わせて往復21㎞の少し長いコースです。

歩き始めはここから、トロッコのレール間に敷かれた木道を通って歩きます。

ちなみにこのトロッコ道今もメインテナンスのため現役で動いているとのことで車庫の中に2台の機関車が置かれていました。


写真を撮って木道のコースに入りますが嫁さんの姿が見えません、時間を気にしたのか早いペースで先に行ってしまったようです。
追いつかなきゃとこちらもペースを上げて歩きますが途中こんなものも発見。木道を作ってる時に遊び心で開けたんでしょうね。

せっせとペースを上げたり小走りになったりでやっと嫁さんに追いつきましたがここで私に異変発生、急に激しく動いたのも影響しているのでしょうが胃切除者に現れる後遺症「低血糖症」が出て視界は狭まり意識は朦朧となってしまいました。
何時もあることなのでブドウ糖タブレット、飴玉、砂糖入りの甘い飲み物(ジンジャーエールです)は準備しているのでこれらを摂って暫し休憩、落ち着いたところで歩行再開です。やれやれ。

木道ではスティックは要らないねと言うことで背中に背負っています。嫁さん相変わらずハイペース。

最初の休憩地点は小杉谷集落跡にある休憩所ですが先を急ぐ我々はここはパス。黙々と木道を進みます。(駄洒落じゃないですよ)
ちなみにここに住んでいた人たちは全員国家公務員だったとか、林野庁の職員ですからね。


途中には川を渡る橋も在りますが木道が狭いのでちょっと気を使います。ま、落ちることは無いんでしょうけど用心するに越したことは無いでしょう。

トロッコ道を進んでいくと途中こんな場所も、使い方が良く判りませんが本線の上下につながっていますので機関車の位置を変える為かなんかでしょうね。


エンジニアの性でしょうかどうしてもこんなところに目が行ってしまうんですよね。
どうやって使うんだろうと考えてる最中も嫁さんはさっさと先に進んでしまいます。

せっせと歩いた甲斐が在って皆さんにさほど遅れることなくトロッコ道終点、大株歩道入口に到着。 ここで一休み兼トイレタイム、何故かトイレ休憩の写真1枚も撮ってないんです、ツアーガイド記事としては失格ですね。

さて登山道、大王杉、夫婦杉などを見ながら縄文杉を目指します。


縄文杉までの登山コースは木道が整備されてて歩き易いんですが長く落ちたらひどい目に遭いそうな高く手すり無しの場所も多く気を遣います。
(この写真はそうでもないですが)

休憩も含めて歩くこと5時間ちょい、やっと縄文杉とのご対面です。

ただこの縄文杉、保護のため近寄ることは出来ず20m離れたデッキの上からしか見ることが出来ません。 10年ほど前まではデッキは約10m程度離れた場所に在ったとのことなので工夫してもう少し近くまで行けるように出来ないもんでしょうか。

縄文杉との記念撮影をした後にここから種子島宇宙センターに電話。
屋久島は自然たっぷりなため携帯電話のアンテナが立たない場所が多く市街地近辺でしか通話が出来ません、特に私のキャリアは楽天なのでなおさらかもしれませんんが屋久杉自然館前バス停からず~っと電波無し。 この縄文杉観賞デッキは高台にあるためか何とか通話ができるのでここを逃したら予約が取れなくなってしまいます。
立ったアンテナは1本だけでしたが電話がつながり明日15時の予約を取ることが出来ました。

縄文杉との対面も出来たし、明日の予約も出来たしということで縄文杉から少し下ったところに在るベンチでお弁当タイムとなりました。
知らなかったのですが私たちがサンドイッチを頬張っている場所の真ん前が何やら記念撮影の場所のようでガイドの方がお客に勧めて写真を撮っています。
何だろうということで見てみたら木の根っこがマグロの頭と口のように見えるのでここに頭を突っ込んでの記念撮影でした。
で、我々も1枚、


お腹がいっぱいになったところで下山開始、木道の階段部分は上り以上に気を遣います。嫁さんこけないかどうか後ろから見てても冷や冷やもんです。 それでも無事登山道入り口近くのウィルソン株まで戻ってきました。 上り時には人が多すぎて入れなかったのですが中に入ってその大きさにびっくり、切られる前はどれだけ大きかったんでしょうね。
今となってはもったいないなとの思いも沸いてきます。

さて後はとっとと帰るのみ、大株歩道入口で用を済ませてトロッコ道をただひたすら歩きますが単調で正直退屈です。
歩き疲れた頃に小杉谷集落跡に到着、ここで一休みです。 ここに掲示されている案内板によるとこの山の中に540人が住んでいて子供も147人もいたとか。
ま、それだけ大量に屋久杉を切り倒したってことでしょうけどね。


一緒に休憩していたグループのガイドさんが「さ、最後の40分頑張りましょう」と言いながら出発したので我々も続くことにして出発。あと15分くらいかなと思っていたのでちょっとがっかりでしたが辛抱して歩いて荒川登山口まで戻ってきました。
6時に歩き始めて16時を回った頃には戻ってきたので休憩も含めて10時間ちょいで往復したことになります。 頑張りましたね。
16:30発のバスで屋久杉自然館前に戻り駐車場を後にしました。

さてその足で早めの夕食をとることにして嫁さんが目星を付けていた屋久島料理の店に行きましたが、残念、予約のみとのことでまたしても空振り。
他に探す気もしないのでいつものスーパーで総菜を調達、今日は少し豪華に?お刺身もつけました。
総菜を突きながら晩酌を楽しんでいるうちに外はまたしても雨になってしまいました、これが昼間ではなくって良かったです。
明日は種子島に渡りますが朝早いので今日も早めのお休みなさいとなりました。




2024/04/15

屋久島と種子島 3日目と4日目(雨の千尋の滝と白谷雲水峡トレッキング)

event_note4月 15, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments
3日目の朝、予報通りの雨です、嫁さんの計画は島1周ドライブで観光地巡り✙温泉。
私は昨日疲れちゃったので部屋でゴロゴロでも良かったんですがせっかく来たからと雨の中出かけることに。

2024/04/13

屋久島と種子島 1日目と2日目(移動と屋久杉ランド)

event_note4月 13, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum6 comments
ずっと前から屋久島に行きたいと言っていた嫁さんの希望を叶えようと宿とフェリーの予約を取っていましたが今日から屋久島に向けて出発です。
フェリーを使って島まで渡ることにしたのは飛行機で行って現地でレンタカーを借りるより安上がりですし返却時間なども気にせずに済むからです。この旅行に先立ち船に搭載していたポータブルの冷蔵庫を下してきました。

2024/04/08

諫早久山港で船飲み 今年最初のキャビン夜話会

event_note4月 08, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments

諫早久山港に係船しているひじゅんⅢ(山崎さん)から上架整備が終わったタイミングでキャビン夜話会のお誘い、同じメンバーで年に3,4回集まって船の中で飲んで食べて四方山話をするだけの回なんですがこれが楽しいんですよね。

今日が当日、今日明日ともほとんど風が無い予報なのではなっから帆走は諦めて100%機走の予定です。 ちょうどいい機会だから機走時の燃料消費量を調べてみることにしました。

宴会用の食料、飲み物を持って船へ、船に積み込むときにはバウスプリット(船の舳先に取り付けられたピノキオの鼻のような奴)から積み込むことになるんですがここで役に立つのが落下防止用のネット。 ここに荷物を一旦放り込んで乗り込んだ後にキャビンまで運べば安全かつ効率的です。

ネットを取り付けた時にはペリカンののど袋みたいでちょっと不格好だなと思っていましたが意外な使い道で重宝しています。

荷物を運びこんだら出発前に燃料タンクの重量測定、燃料タンクはポータブルタイプなので引っ張り出して体重計に。 17.7kgでした。



港を出たら一番気持ちよく回ってくれるところにエンジンをセット、崎野自然公園、堂崎の桜を眺めながら走ります。


両方とも盛りが過ぎて葉桜気味、前回来たときにはまだ開花していなかったのにほんと花見の期間は短いですね。
気持ちのいい回転数での速度は5.8ノット前後、6ノットまで上げると排気が黒くなってくるのでこれ以上の速度は欲張らない方が良いような気がします。


約2時間で久山港の近くまで来ましたが高回転を続けてきたので気になるのはアイドリング、ハーフスロットル程度に速度を落として少しクーリングした後にアイドリングまでスロットルレバーを戻すとピーと警報音が鳴ってエンスト、あららまた駄目ですか。
再起動して暫くニュートラルでアイドリングをした後入港して末續さんのはなみずきに横付け。 末續さんがボートフックで掴んでくれたところでまたしてもエンストしてしまいました。 
無事付けれて一安心、このままエンジンが熱い状態でアイドリング調整をしておくことにしてエンジンルームの扉を開けて調整を済ませました。
今勉強中のマイコン制御を早く完成させないと安心できませんね。

アイドリング調整をやっているうちにひじゅんⅢ(H3)の山崎さん、口之津から山本さんも到着、早速H3キャビン内での乾杯タイムとなりました。 


なんだかんだといろんな話題で盛り上がりましたが最後の話題はクロマニヨンとかホモサピエンスだとか人類の歴史、この辺りは末續さんが詳しく不勉強な私は「へ~そうなんだと}聞き役。
話はまだまだ続きそうでしたが山崎さんからストップの声が掛かって時計を見るとなんと3時を回ろうとしていました。 今までで一番遅いお開きです。


翌朝は少し重たい頭での少し遅い目覚め、取敢えずコーヒーを入れて朝食会場に持参、朝食会場ははなみずきのキャビンになりました。


朝食時の話題は末續さんも山本さんもご先祖は小豆島から島原に移住してこられたとのことで島原の歴史、島原の乱でほとんどの農民が死んで働き手が居なくなったので小豆島から送られたとのこと、はい、私はまたしても「へ~」っと聞き役です。
11時を回った頃に山本さんが午後に用事があるからと席を立たれたのをきっかけにお開きです。
私も諫早組の末續さんと山崎さんに見送ってもらい久山港を後にしました。

今日は昨日にも増して風が無くべた凪、ただ残念なことに雨になりました。

鏡のような海面なので綺麗な八の字の形の航跡が残ります。

久山港を出て暫くしたらお昼、宴会と朝食の残りのフランスパンとチータラでサンドイッチを作り、


これに泡は出るけどすぐ消えてしまう飲み物を合わせてドジャーの中から前方を見ながらもぐもぐ。

このチータラサンドイッチ結構いけましたよ。

最初から最後までべた凪の中を通って赤灯台内側まで到着、ここでアイドリングテストをしますが昨日の調整の効果でエンストまで回転数が低下することはありませんでした。
それでもエンストに気を付けながら無事着岸です。

後片付けを終わって再度燃料タンクの重量測定、12.5㎏でした。
久山港往復に使った軽油は17.7-12.5=5.2㎏となります。

C-Mapで計測した航行距離は


行き10.8海里、帰りも10.8海里、ということで計算すると1㎏で走れる距離は
10.8x2÷5.2=4.15海里
軽油は0.82㎏/1LですからLあたりに換算すると
4.15x0.82=3.4 となって3.4海里/1Lとの結果になります。

帆走は出来ませんでしたが楽しいキャビン夜話会も堪能し、いままで測ったことが無かった燃料消費率も計測できたし有意義な二日間でした。