途中経過の写真が有りませんがピストンとコンロッドをピストンピンで接続した後にシリンダーに挿入。
ピストンピンは以前書いたように温めないでもすんなり入ってしまい簡単でした。
簡単じゃなかったのはピストンリングをシリンダーに押し込むこと、ひとつづつ指で押さえれば何とかなるかもと思っていましたがとんだ思い違い。
比較的に柔らかい一番下のオイルリングは何とか入ってくれましたが次のリングは指では押え切れずに相当頑張りましたがアイアンクローのような超強力な指じゃないと無理だということが判りました。
大昔に2スト250cc2気筒エンジンをいじった時には指で押さえて何とかなったんですけどね。ま、こちらは1気筒あたり125cc、リングのサイズもずーっと小さかったからだいじょうぶだったんでしょうけどーー。
ピストンリングコンプレッサーなる工具が有るのは知っていましたが当然我が家には有りません。
じゃ何か代わりになる道具をと思って最初は大きめの結束バンドで縛ろうとしましたがこれはうまくリングを掴んでくれずに失敗。
ここで目に付いたのが取り外したウォーターロックに使われていたホースバンド、ピストンに使うには小さいので2個を繋いで大きな輪にして使います。
ただ4本全部のピストンを押さえるには幅が狭いし凸凹も多いのでこれだけではすんなりピストンリングが滑ってくれそうにありません。
薄い真鍮の板なんかが有ればいいのにと思っていたところで思いついたのが飲み物なんかでの汚れ防止のためサイドボード天板の上に敷いていた100均で買ったプラスティックの板、これだったら厚みも有って柔軟性もあるし柔らかいのでリングを傷めることもなく正にぴったりの材料。
これを短冊形に切ってホースバンドと組みあわせてこんな道具が出来上がりました。
これにオイルをたっぷり塗ってリングを締め付けます。
あ、リングは圧縮漏れを防ぐため合わせ口を図のようにずらしてセットしました。
しっかり締めつけたところで押し込みますが指で押しても動い
てくれないのでピストンの頭をゴムハンマーで叩いて押し込みました。
写真は2本のリングが入ったあたりだと思います、この後もすんなりすべてのリングが入ってくれました。
どうだ凄いだろと自慢して紹介したかったのですが後でネットを見てみると同じような道具を自作されている方もおられて自慢できなくなりました。
同じようなことを思いつく人は多いんですね。
ま、自慢は出来なくても出費ゼロで工具は出来たし作業もうまく行ったしで自分的には大満足。
美味しく1杯を頂きます。