モノマルチのピックアップ能力を試してみたく実験してみました。 船外機で実験するのが本筋でしょうが引っ張り出したり、終わった後にキャブのガソリンを使い切ったりしなきゃいけないのでまずは一番手近なスクターで実験です。
配線をつないでエンジンを掛けてアンテナを近づけてみるとLEDがピコピコと光ります。 アクセルをあおってエンジン回転数を上げるとLEDの光り方も早くなります。 かなり感度が良くてアンテナをシートの上に転がした状態でもちゃんとピックアップしてくれます。アンテナを外して基板から伸ばしているリード線を指でつまんだだけでも体がアンテナになるのかちゃんとピックアップしています。やったー、大成功と思いながら今度はテスターをつないで周波数を計ってみます。 残念、出力にテスターリードを当てるとLEDが光りっぱなしになってしまい安定しません。 自己発振モードに入ってしまうようです。ボリュームを調整して安定するところまでバイアス電圧を上げるとテスターをつないでも安定して動作するようになりました。 一番最初に感度がいまいちと感じていたセッティングでも大丈夫だったのかもしれません。バイアス電圧の再調整で感度が若干下がったようですがそれでもエンジンカバーの上からでも十分にピックアップしてくれます。
ここでテスターの周波数を呼んでみると13.98Hzと出ています。
60倍すると839rpm、ちょっと低いですね、4サイクルエンジンですから点火は2回転に1回ですから実際のエンジン回転数は倍の1,678rpmと考えるのが妥当なようです。 400CCのバイクのアイドリングが1,500~2,000rpm位と聞きますのでこの値はおかしくはありません。4サイクルエンジンでも捨て火(排気行程でも火を飛ばす)してるものもありますがこのスクーターはきちんと燃焼行程だけ飛ばしているようです。もし捨て火をしてたら周波数は倍の値の28Hz近辺になるはずです。船外機はバイクより構造が簡単ですから捨て火してるものが多いかも知れませんね。回転数を計る準備は出来たけど今は冬の真っ只中、実際に使うのはもう少し先ですね。はーるよこい、はーやくこいーーー。