船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/01/06

SB2 エンジン試運転 やっと動いてくれました。

event_note1月 06, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
昨日空振りに終わった試運転、まずは燃料噴射ポンプのチェックからということで先ずはレギュレーターバルブを外してみました。バルブは写真には写っていませんが分解図の上側の赤丸で囲まれた部分です。

外してみるとここにはちゃんと燃料が来ています。
クランクを回すとこの油面がポコポコするのでどうやらプランジャーは動いているようですが確信はありません

次にポンプ出口のチェックバルブ部分を外してみました。
分解図で左下側の赤丸で囲んだ部分です。
ここを外すと中から燃料が流れて来たのでチェックバルブを押し開けるだけの圧力が発生していないようです。
ここでプランジャーがちゃんと動いているか確認のためちょっと荒っぽいですが針金を突っ込んでクランクを回してみるとちゃんと手ごたえあり。
プランジャー部分の組み立てをミスったかもと心配でしたがちゃんとカムで押しているようです。ほっ。

ここまでではこれといった原因が見つからず外したパーツを洗浄して再取り付け、ひょっとしたらレギュレーターバルブにゴミが付いているのかもと思いここはしっかり洗浄しておきました。
チェックバルブを取り付けた後、レギュレーターバルブを付ける前に燃料ポンプを動かして燃料を溢れさせておきましたがこの時に泡も出てきました。
パーツを組み付けた後クランクを回してみると、うん、ちょっと手ごたえが。
せっせと回すとチェックバルブから燃料が飛び出してきました、やったー、でもなんで?
さっき出てきた泡が原因だったのでしょうか?
ポンプまでの燃料ホースの中はエア抜き出来ていてもポンプの中には残ってたんでしょうかね。

ま、これで先が見えました。
高圧側燃料パイプの片側だけを接続して一生懸命クランキング、しばらくしたら反対側から燃料が出てきました。ここでもう一方を燃料噴射ノズルに接続、やっとブシュッ、ブシュッという燃料が出てくる音が聞こえてきました。

これで一安心。
もう一度ガバナーリンクを取り付けて調整、このエンジンガバナーをちゃんと接続しておかないと全力疾走してしまいます。
またしても横道にそれちゃいますがこのエンジンの制御ノズルはガバナーが動いていないときには全閉状態で燃料噴射ポンプからの燃料をすべて噴射ノズルに送ります。
回転数が上がってスロットルの設定以上になるとガバナーが動きリンクを介してこのノズルを開いてポンプからの燃料を逃がすことで回転数を調整する仕組みになっているようです。

ガバナーリンクをちゃんと調整した後で手回しでシュッ、ブシュッを確認、さていよいよセルモーターで起動です。
デコンプレバーを引いて回転数が上がったところで放します。
残念ながら1発始動とは行きませんでしたが4,5回目でカン、カン、カンといった感じでやっと動き出してくれました。
動き出したらコントロールパネルで油圧、充電警告灯が消えていることを確認、排気ホースのところで冷却水がちゃんと出てきていることを確認、これらはすべてOKのようです。

暫くエンジンを掛けたまま眺めていましたが困ったことに振動で床の上をずるずると動き回ってくれます。
仕方がないので足で押さえておきましたがさすがに水平単気筒エンジン、振動が大きいこと。記念にスマホで動画を撮ってあげました。

暫く回した後に冷却水、オイル、燃料などが漏れていないかチェック。
台板の上に水漏れらしきものを発見して一瞬ドキッとしましてがエア抜きなどで流れ出た軽油でした。
それにしても燃料配管のエア抜きの時に軽油を周りにこぼさない方法って無いんでしょうかね? 結局このYCさんも軽油まみれになっちゃったし車庫の中は軽油の臭いで臭いったらありゃしません。

ま、これでやっとエンジンオーバーホールが終了しました。
おかげで油圧警告灯は手回しクランキング程度でも消えてくれるようになって目出度し目出度し。

今度は船の方で積み込む前の準備をしなきゃいけませんがひょっとしたらエンジンを積み込む前にエンジンルームの造作をやっておいた方がやり易いのかもしれないと思い始めました。
エンジンの整備がやり易くって、しかもしっかりキャビンと仕切ってくれるエンジンルームを考えなきゃいけませんね。
まだまだ快適なキャビンにたどり着くまでには道が長そうです。