船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2016/02/29

ヨット 行って来い係船

event_note2月 29, 2016 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
久々にヨットねた。
ヨットを譲ってもらってから一度も舫いを解いたことがなくずーっと繋いだままです。
ただ桟橋から少し離れた場所に繋いである船に行くには梯子の上にベニヤ板を乗せた渡し板で渡るしかありません。
毎回はしごを持って行くのも面倒なので行って来い係船にすることにしました。
これ、沖のアンカーに滑車をつけておいてロープで船を沖に出したり桟橋に寄せたりする方法です。


それで準備したものがこの2つ、一つは滑車にロープをと浮きを付けたもの。
滑車は錆びないようにプラスティック製の物を使いました。
ロープの先はブイの部分に簡単に接続できるように大きな輪にしています。 これをチチワにして結び付けようとのもくろみ。

もう一つがスプリングフックに浮きを付けたもの。 これは滑車から桟橋まで戻るロープを船べりから吊るそうとの魂胆です。
浮きは金具が直接船体に当たらないようにクッションの役目でつけてみました。 左右の前後に必要かなと思い4個準備。

で、お天気も良く暖かいので嫁さんに応援を依頼し、
軽トラの荷台にはSpring Beauty(自作のディンギー)を積み込んで出発。
と言うのもヨットはデッキが海面から高く、ブイに手が届かないのでSpring Beautyを浮かべて作業するつもりだったんですがーー。
港に着いたところで、Spring Beautyを出すのが面倒に感じたのでまずはブイを引き上げてみることに、岸壁からブイに伸びてるロープを外し端を持ってヨットに渡りロープを引き上げていきます。
長年海に浸かったままなのでいろんな生き物がくっついていてぬるぬるしたり、チクチクしたり。
特に牡蠣と藤壺は手を切るので厚手のゴム手袋が必須です。
引き上げていくとロープの途中に他のロープが団子になってたりして訳が判りません。
ブイのそばまで近づき渾身の力でロープを引き上げてやっとブイに手が届きました。
目の前に上げてみたらロープの先に牡蠣と藤壺の団子になっていますが何やら滑車らしきものがくっついています。
どうやら、このヨットを係船する前にこの桟橋を使っていた人が行って来いにしていたようです。
でも、あまりに汚いので新しく持ってきた滑車を括り付けて新しいロープを通して桟橋に戻りロープを引いてみます。

確かにこれで船は前後に移動できるようになったのですがもともと船首から2本のアンカーに繋がれていたものを1本にしてしまったため、風で横に流れる量が多くなってお隣さんの場所まで行ってしまいます。
スリムな若い娘のようなボートであればすり寄って行ってもよしよしと許してもらえるかもしれませんが年配の太ったおばさんのようなこのヨットに伸し掛かられては嫌がられること請け合い。
やはりもう1本のアンカーも使ったほうがよさそうです。

と、いうことで発見した古い滑車と新しく準備した滑車の2本立てにすることにしました。
せっかくつけた新しい滑車を取り外し、藤壺団子の滑車をドライバーでつついて綺麗にしてあげました。
幸い滑車の車輪には藤壺などの付着が無く軽く回ってくれます。
ロープも藤壺などを外しながら他のロープと団子になっていたところを解してみたら
なんとここがロープの先端でさつま(小さな輪っか)になっています。
一緒にステンレス製のスプリングフックも出てきました。
このさつまを船にかけて使われていたようです。
今回はここに係船ロープを結び付けておきました。

さて今度は反対側のブイを同じようにして引き上げます。
ただこちら側は用途不明のロープがたくさんくっついていて途中までしか上がってくれませんでした。
ボートフックも動員して何とかチチワにして接続、滑車にロープを通してやっとこさ左右2本の往って来いが出来上がりました。
毎回2本のロープを操作しなければいけないので少し面倒ですが風流れに対しての安定は格段に良くなりました。
 
これが出来上がりの図面と写真。



 
結果的に行って来いが左右2本になったこともあり今日の時点では準備したフックは使いませんでした。
漁船などでは行って来いのロープを船べりのフックに通して横流れを防いでいるようですが
ヨットの場合は船べりが直線ではなくまた安全索などもあって簡単に通せません。
その対策にと準備したのですがこのまま使わずに済むのかもしれません。
暫く様子を見てみることにします。

これで渡し板を使わずとも船にいけるようになりました。
ただうっかりすると尻尾が岸壁にガリガリするので岸壁側に古タイヤをぶら下げておいたほうがいいかもしれません。

それにしても力仕事で疲れました。
写真を撮っておけば良かったのですが舫いを解いた途端に風で流されて焦っちゃうし、海藻のぬるぬると藤壺の殻がくっついたゴム手袋では撮る気もせずまともな写真はありません。
今考えると、藤壺の団子になった滑車なんていい写真素材だったんですけどね。

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