バウ・バルクヘッドの補強を先にやってしまいましたが今度はキャビンの床張りに着手。
(いつものことで前置きが長いですがご容赦ください。)
床を張るのに考えなきゃいけないのがキャビンの真ん中にあるダガーボードケースの背中。 これが結構出っ張っているんですよね。
新しい床を平らにするにはこの上に張らなきゃいけません。
この出っ張りの一番高い部分が古い床から測ると27mmほど、この上に15mmの床材を張ると合計で42mmほど床面が上がってしまいます。
何か問題が起きないか考えてみましたがシートの座面が相対的に42mm低くなるだけなんで足の短い私には何の問題も無さそうーーー。
な~んて思っていたところで「ひじゅんⅢ」で春が来た飲み会、この席で「天井がその分低くなるからね」と別の視点でのでの指摘が、あらら、確かにこのことを考えていなかったのは迂闊でした。
確かにこの船の良いところは船体サイズの割にキャビン天井が高く、背を丸めずに立って歩けることなんでこの美点を失うのは痛いです。
部屋の中央に出っ張りを残したまま天井までの高さをキープするか、出っ張りを無くして足元を平らにして使いやすくするか?
う~ん、悩んでしまいます。
ダガーボードケースの口が開いてた部分は低めに切ったのですが元々塞がっていた部分はそのまま、結果として背中が結構波打っているのでそのまま残すとちょっとみっともないことになってしまいます。
どうするか悩んだ末に折衷案を採用することにしました。
どうするかと言うと一番上の床材は15mmを使いますがダガーボードケースの出っ張り部分は削って薄くしてしまうという作戦。
薄くした部分を6mmほど残すとすれば27+6で33mmほど高くなることになりますが
最初の案より9mm低く出来ます。
ま、小柄な私と嫁さんにはこれでも「ま、いいかの」天井高さになってくれるでしょう。
で、最初は下張りの切り出し、ロシアンバーチのアンチスリップ材です。
これを買った時にはこのノンスリップ面を床の表面にして仕上げるつもりでしたが皆さんの船にお邪魔するとどれも立派な床材で仕上げてあります。
私もこれに倣って我が家に使っている楢の床材で仕上げることにしてロシアンバーチは下張りに回ることになりました。
これ厚みが18mm有りますのでこの上に15mmの床材を張れば33mm高くなることになります。
切り出しにあたって船からいままで転がしていた構造用合板製の仮床を持ち帰ってテンプレートに使います。
ただ船底は斜めになっていて実際の床面は仮床よりも大きく出来るのでこの寸法を測ってきました。
説明が分かりづらいかもしれませんので絵を描いてみました。
新しい床材の上に今までの仮床を置いて測った寸法だけ外側に線を引いて切り出し。
今度は下側になる面を上にしてテンプレートを合わせて線を引きます。
この裏表での大きさの差を斜めに削れば船底にぴったりとなるはずです。
で、ブイーンと電動鉋で削ってしまいました、こういうアバウトに大きく削るときには電動鉋は頼もしいです。庭は削り屑だらけになってしまいました。
次は船側の準備。
この周囲と中央に残った古い床の上に新しい床を張るんですが問題は中央部分。
ダガーボードケースの両側が目で見て判るほどに高さが違います。
このままでは具合が悪いのでこの残った床は切り取ってしまい新たに支えの桟を付けることにしました。
ただ左右に残った古い床を結んだ直線と合わせなきゃいけないので何らかの治具が必要です。
ということで今日はここまで、どんな治具を作るか思案しながら1杯やることにします。