船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2021/05/20

SB2 バウスプリット手直し その2 (一部訂正と追記あり 2021-05-27)

event_note5月 20, 2021 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
文章の一部に松尾さんの所(ボートステーション琴海)の作業が悪いと誤解受けそうな記載がありましたので訂正と追記を記載しています。
ここでのいろいろな失敗は私のせいでボートステーションさんには何の落ち度もありませんので誤解なきようにお願いします。
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松尾さんの所(ボートステーション琴海)に頼んでおいたバウスプリットのFRP処理、今は出来ないよと言われたのに時間は掛かってもいいから無理をお願いして頼んでいたこともありなかなか連絡が来なかったんですがやっと連絡が有って最後のゲルコート処理の前まで終わったとのこと、FRP処理後のサイズの確認とボルト穴の加工をゲルコート処理の前にやっておきたいので出向いて受け取ってきました。 (これ10日ほど前の話です)
ゲルコート処理前であればサイズが大きくなりすぎりたりしたときには削り足せるし、取り付け穴の加工も今開いている穴がFRPを透して見えるのでやり易いですからね。
ゲルコートを先に塗ってしまうと不透明なので穴位置が分からなくなって困ったことになってしまいます。

受け取ったらその足で船へ、舳先に置いてサイズ確認、


以前より幾分スリムになったようで隙間は十分すぎるほど。 FRPが厚くなるのを心配して少し削りすぎたようです。
大きくなりすぎて船に付かないよりはましなので「ま、いいか」にしておきましょう。

サイズが確認できたので家に持ち帰り取り付け穴の加工。本体にはもともと開けていた穴がありますがFRPで塞がってしまったので同じ位置に穴あけが必要です。
FRPは表面をサンダーで加工して平らにしてあるので表面はすりガラス状態、そのままでも穴位置は判りますが表面を水で濡らすともっとはっきり判るようになります。

元の穴とぴったりに合わせるためにいきなり穴と同じサイズのドリルビットで開けるのではなく少し小さめのドリルビットで穴を開けてテーパーリーマーで穴を広げることにしました。
これだったらずれ具合を見ながら削る方向の調整が出来ますからね。

使ったのは高校時代に小遣いを貯めて買ったテーパーリーマー、今まで穴あけのいろんな場面で活躍してくれています。
作戦が功を奏して元の穴としっかり合ってくれました。

穴あけが済んだので再び松尾さんの所に持って行ってゲルコート処理をお願いしてきました。

それから数日、まだ「出来たよ」の連絡が来ません、どうなってるんだろうと思っていたらやっと電話が来て「色を付けたらゲルコートが固まらんけん白ば塗ってよかですか? 色は自分で塗ってくれんですか?」とのこと、あらら まだ出来上がっていませんでした。
最初は理解できなかったんですがどうやらトナーを混ぜたらちゃんと固まらないのでちゃんと固まる白のゲルコートを塗っておくとのこと。二日ほどで出来上がりの連絡が来たので受け取ってきました。(全部の面を一度には塗れないので時間がかかるそうです。)
受け取るときに詳しい説明を聞きましたが私が渡していた色サンプルに合わせようとするとトナーの量が多くなりすぎて悪さをするとのこと、調色に半日近く掛けてもらい硬化の様子見に3日を掛けたとのことでご苦労を掛けていたんですね。 申し訳ない。


我が家に持ち帰ったバウスプリットを見て嫁さん「あ、綺麗、このまま取り付けたら」と一言、確かにこの白いゲルコートのまま取り付けてしまう手もあるんですが白いバウスプリットってなんとなくピンときません やはり一手間かけて元の色に塗っておくことにしました。
ただこのゲルコートはパラフィン入りのためそのまま塗装をしても密着してくれずはがれやすいとのことで対策は表面をサンドペーパーで削ってパラフィンを削り落とすしかないとのこと。
面倒だなと何かいい下塗り材がないか調べてみましたが魔法のサーフェーサーは無いようです。
仕方ないので電動サンダーで耐水ペーパーを使って削り始めました。
ここでふと「塗装前提だったら何もゲルコート仕上げせずにいきなりFRPに塗装しておくだけでよかったんじゃない?」との疑問がーー、一瞬手が止まりましたが「今思い悩んでも仕方が無い、最後まで削るしかない」と気を取り直してせっせとペーパー掛けをやりました。 
(後で調べてみましたがFRPのガラス繊維の凸凹は塗料だけではカバー出来ず綺麗に仕上げるためにはゲルコートが必要だそうです。)
確実に表面を削ってしまおうと#150の目の荒いサンドペーパーでこれでもかと削りましたが一部は下のFRP面が出てしまいました。頑張って削りすぎたようで、目の粗いサンドペーパーを使ったのとコーナー部分はサンドペーパーが強く当たるので削りすぎちゃったんですね。 失敗!
「ま、上にペイント塗るからいいか」でドンマイとしました。

さて最後は塗装、前回は水性塗料で塗りましたが塗膜が柔らかいので今回は同じ色の油性ウレタンペイントを使ってみることにしました。
全面を一度に塗りたいので車庫の梁にぶら下げてペイント、何だか釣り上げられたカジキマグロ風です。

2度塗りをしましたが1度目を塗ってから2度目までは気温20度以上でも丸一日待たなきゃいけないと記載されています。 油性ペイントは水性に比べて乾燥時間が長いんですね。
1度目の塗装の乾燥を待ってる間に九州は梅雨入りしてしまい、例年より27日も早いとのことで一番いい時期のセーリングは雨に流されてしまいました。 残念。
2度目の塗装をしてから3日経ち塗装もしっかり乾燥したようですが今日も雨、取り付けはもう少し先になりそうです。
てるてる坊主ぶら下げて一緒に酒でも飲みましょうかね。

<追記>

1,FRP処理に時間がかかったのは松尾さんが足を怪我されて退院したばっかりで松葉杖の不自由な体、おまけにボートステーション再開待ちだった船が一時に陸揚げとなって忙しいさなか「今は出来ないよ」と言われたのに時間はかかってもいいからと無理にお願いしたためでそんな中でもなんとか頑張って作業してもらったのが実情です。

2,ゲルコートが固まらなかったのは私が渡していた色サンプルに合わせて調色するとトナーの量が多くなりすぎて悪さをするのが原因とのこと。
調色と硬化確認にかなりの時間を掛けてもらったとのことで忙しい中申し訳なかったです。

3,以前の文章で「ゲルコートが思ったより薄かったみたい」と書いていましたが私がゲルコートの厚みはガンガンサンドペーパーを掛けれるくらいに厚い(1㎜程度)と勝手に思っていたのより薄いという意味で書いたんですがボートステーションで塗った厚みが薄いと誤解を招く表現になっていました。
実際にはボルト穴に残ったゲルコートは0.5mmほどありますので標準の厚さで塗られています。
ちなみにゲルコートメーカーでは0.3~0.5mmの厚みにすること、厚すぎるとクラックが発生しやすくなると記載しています。
私がこのことをサンドペーパーを掛ける前に知ってればもっと細かい目のサンドペーパーで慎重に削ったんですけど、不勉強でした。
ということでFRPの下地が出ちゃった原因はすべて私にありますので誤解なきようお願いします。

4,さいごにもう一言
本文内には書かなかったんですがFRPで巻く作業をするときには既存のボルト穴に樹脂が流れ込まないようにバックアップ材を詰めて作業してもらったり、ファイバークロスの合わせ目はバウスプリットがしなってもストレスが少ない上の面に取ってもらったり、また一部だけが厚くならないようにと手間のかかる突き合わせを場所をずらしてやったりと細かい心遣いと丁寧な作業をやってもらっています。 
ありがとうございました。












2 comments:

  1. まさにFRPの春巻きですね。JT

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  2. たしかに、特に色塗り前の中が透けてるところは余計にそう見えますね、生春巻き。色を塗ったやつは揚げ春巻きかな。

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