取り付けに際してはせっかくFRP処理をした内部に水が浸入しないようにゴムパッキンとシーラントを併用してしっかり防水しています。
穴はこのバウスプリットを作った時にエポキシ樹脂でしっかり処理をしているので穴から腐ることは無いと思いますが念のためしっかり防水しておきました。
あと取り付けに際してバウスプリットを下側に引っ張っているステー(ボブステート呼ぶそうです)のターンバックルの位置をワイヤー下側から上側に変えています。
ま、ワイヤーを逆さに取り付けなおしただけですけど。
Befor |
After |
船が来た時からこのターンバックルは下に付いていましたが何故上にしなかったんでしょうね?
今度FRP処理をしたバウスプリットは多分最終版になるでしょうから今までの遍歴をちょいと紹介。
1,船が来た時にくっついていたオリジナルのバウスプリット、表面は何とか使えそうに見えましたが裏面は御覧のように腐ってしまってずぶずぶの状態、おかげで船内への水漏れも酷くってバウスプリット下のピットにはしっかり水が溜まっていました。
ここまで腐ってしまうと手直しのしようもなく新しく作ることになりました。
で、新しく作ったのがバーチ合板を積層したバウスプリット、何故かこの時には欅とか樫などの硬い木の無垢材で作ることは考えませんでした。
こういった木で作っていたらその後の展開もまた変わっていたんでしょうけどね。
12mmのバーチ合板を積層して |
成形穴開け |
グラスファイバークロスとエポキシでコーティング |
クリアーのウレタンニスで仕上げ |
これを船に取り付けた時にはとっても綺麗だったんですけどね。
残念ながら2年経ったらぼろぼろの状態になってしまいました。
で、補修作業
エポキシは紫外線に弱いのでクリアー塗装がいけなかったに違いないと切れてしまったグラスファイバークロスを新しいものに張り替え、今度は紫外線除けの酸化チタンを使った白色のウレタンペイントで塗り、その上に茶色のウレタンペイントを塗りました。
今度はペイントの表面はまだ奇麗なので紫外線にやられてこうなったのではなさそうです。
このままにしておくと水が溜まって合板を腐らせてしまうことになるので今回の補修になった次第。
こうなると困ったときには松尾さんということで泣きついてFRP処理をしてもらいました。
最終版(きっと)は同じ色に塗ったので2作目と見た目は同じですが約5mm厚みのFRPで巻いてもらっているので強度アップ、防水性アップを実現、多少表面の塗装が傷んだとしてもしっかりFRPで守られているのでバーチ合板も腐ることは無いでしょう。
船が来てからず~っとバウスプリットには泣かされてきましたが今度こそ安心していることが出来そうです。
多分私の精霊船になるまで取り外さなくて済むんじゃないかと思いながら一人で乾杯。
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