船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/01/31

SB2 船内掃除、大仕事です。

event_note1月 31, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
エンジンルームを作る前に軽油の臭いを減らそうということで船内の掃除をしておくことにしました。
最初は単純に油が沢山こぼれているエンジンルームの床を洗うつもりだったんですがそれだけでは臭いは取れないだろうということで室内の壁と天井もきれいに掃除することにしました。

一番大物のマットレスは既に持ち出していましたが船内を空っぽにしないと作業がやり辛いので中に取り付けられていたカーステレオ、魚探、工具、などなど、全部持ち出して家に運びました。
ここまでやってしまうと室内に設えてある棚なども取り外した方が掃除が楽だよねということでねじを緩めて取り外しました。
ギャレーのシンクなどもこの際取り外そうと思いましたがこれは大事になりそうなので止めておくことにしました。
ただ作りがちゃちなのと木目調じゃないので作り直したい気もしますのでまた気が変わるかもしれません。
 
でこれが裸になったキャビン、さっぱりしました。
実は棚を外すときにトラブルが発生、左舷の棚を外すにはデッキからハルに排水を流しているホースを外さなきゃいけないんですがホースを外そうと力を入れたらパキッと言う音が「あ、やばい」と思ったんですがなんとデッキ側のスルハルが割れてしまっていました。プラスティック製は錆びないのは良いんですが古くなると脆くなるのが困りものです。幸い予備が有ったのですぐに交換できましたが修理前に雨が降ったら悲惨なことになるところでした。
教訓、プラスティック製のスルハルは予備を準備しておきましょう。
右舷側も同じようにプラスティック製スルハルとホースが使われているのでいつ壊れるか分かりません。心配なので少し値が張りますがステンレス製のスルハルを注文してしまいました。

余分な修理作業が発生しましたが一段落したので掃除開始、メタルクリーナーを入れたスプレー、家庭用洗剤スプレー、ブラシ類を準備しましたがブラシ類は100均でトイレ掃除のものを調達してきました。
まずは汚れの少ない船首側からスタート、友人が遊びに来たときに「油も臭いけどカビの臭いもするよ」と言ってたのでバウピットとかシート下の物入も綺麗に掃除。
ここは家庭用の洗剤を使いブラシでこすった後で雑巾で仕上げました。

雑巾はあっという間に真っ黒け、多分建造されたあと一度も拭き掃除なんてやられていないんでしょうね。
物入が済んだら前部キャビンの壁、ここは凸凹の吹き付け塗装をされていますがこの凸凹に埃が積もった感じに汚れています。
これも洗剤を吹き付けブラシでこすり雑巾で仕上げました。
ここでも雑巾は真っ黒になりましたが拭きあげた壁はあまり変わり映えしません。

やはり凸凹の中に入り込んだ汚れは完全には落ちないようで綺麗にするには再塗装しかなさそうです。

さて次は本命のメインキャビン、掃除は上の方からと言いますがエンジンルーム部分の汚れがひどいのでここから始めることにしました。
でないとせっかく綺麗にした他の部分をまた汚してしまいそうですからね。
ここでもまたトラブル、邪魔になるバッテリーを取り外したらホルダーの下に沢山の木の繊維が落ちています。なんとバッテリーホルダーの下の部分が腐ってぶかぶかになっています。 とりあえず近くの100均で回し引き鋸を買ってきて切り取ってしまいました。
余分な作業がまたしても飛び込んできましたが底を抜いてしまったのでこの下を洗うにはかえって好都合となりました。

箒でごみを片付けた後、先ずはメタルクリーナーとたわしでごしごし、真っ黒い汚れが浮いてきます。
これを水を含ませた洗車ブラシで洗い流しますがメタルクリーナーも濯ぎの水もビルジ
溜まりに流れていきます。
あまりに汚れがひどいのでこの作業を2度繰り返して最後は家庭用洗剤を含ませた雑巾で拭きあげました。
ビルジ溜まりにはメタルクリーナーと水が流れ込んでいますのでここを洗うには好都合、
バケツに残っていたメタルクリーナーも追加してたわしでこすって長年の汚れを落としておきました。
最後に汚れた水をポンプ(ドラム缶用の手動ポンプです)でポリタンクに吸い上げ吸い上げきれなかった分はペーパータオルに吸い込ませてビルジ溜まりも綺麗に拭きあげました。
写真を撮りましたがBeforeの写真が無いので比較は出来ません。
ま、比較しても写真ではあまり差が出ないかもしれませんけどね。

まだ天井とか壁が残っていますがとりあえずはここまでのレポート、これで油の臭いが減ってくれれば嬉しいんですが。
次に船内に入るときに効果が判るとは思いますがあまり期待しないでおくことにします。








2019/01/23

SB2 シートが油臭いんで洗ってみたんですがまったく効果なし

event_note1月 23, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forum1 comment
エンジンを持ち込む前に船内を綺麗にしようということで一番邪魔になるマットをすべて家に持ち帰りました。
とりあえず車庫の中に転がしておいたんですがマットに軽油の臭いが染み付いていて凄く臭います。
この臭い、何とかならないものかと洗ってみることにしました。

多分通常の洗剤では手も足も出ないだろうと思い先ずはエンジンを分解した時に使ったメタルクリーナーを使ってごしごし、結構表面が汚れていたようで泡が灰色になってしまいます。
(この洗剤メタルクリーナーの名前ですが油汚れだったらなんでもいいようで希釈割合を変えれば洗濯にも使えるとの記載があります。)
一通り擦り終えたら水拭きをして最後に家庭の掃除用洗剤で拭きあげておきました。

さて翌日、効果のほどは?
あまり期待はしていなかったんですが臭いに関してはほとんど効果なし。
車庫の中では邪魔になるので天井裏にでも放り込んでおこうかと思ったんですが嫁さん「家中臭くなるんじゃない」と心配げ。
やはりこの臭い何とか消さないと仕舞っておく場所すら有りません。

何処に仕舞うかは後で考えることにしてしばらく天日干しをしてみることにしてベランダに適当に並べておきました。
お天道様が当たって表面の温度が上がるとものすごく臭います。
雨が降らない日は毎日こうやっておいて少しは臭いが減ってくれればいいんですが、さてどうなりますか。
これでも臭いが消えなければ新調するしかないんでしょうね。
ま、マットが無くてもとりあえずは困らないので気長に天日干しを続けて見ることにします。









実の中で芽を出していた夏みかん

event_note1月 23, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
去年の10月初め頃実家の庭になったまま夏を過ごした夏みかんを剥いてみたところ実の中で発芽しているのを見つけたと義弟がラインで連絡してきました。
で、私にも頂戴と言ってもらってきたものを半分に割ってみたのがこの写真。

2019/01/21

SB2 燃料エア抜きバルブ追加しました。

event_note1月 21, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
オリジナルで付いているエア抜きスクリューではエア抜きをするたびに軽油がこぼれてしまいます。(これは燃料噴射ポンプ入り口のエア抜きスクリューです。)
こぼさないようにウェスでスクリューの周りを囲ってエア抜きをしてはいるもののなかなかうまく行きません。特に問題は燃料フィルターのエア抜き、真下にセルモーターが有るんですがこぼした軽油がモーターのブラシ部分に掛かってしまい悪さをしそうです。
もう一つの問題は今のキャビン、軽油の臭いが染み付いて臭いことこの上なし。
嫁さんから何とかしてよと言われていますがエア抜きのたびに軽油を振り撒いていたらそれもままなりません。
何とかできないもんかといろいろパーツを探してやっと使えそうなものを見つけました。
一つが小型のエア抜きバルブ、工具無しでバルブの開閉が出来ます。
もう一つは既設の6mmエア抜きスクリューのねじ穴に差し込めてエア抜きバルブと接続できる異径ニップルアダプター。これを使えば何とか取り付けできそうです。
ただ気がかりなのはニップルアダプターの6mmスクリュー側は皿ねじ仕様になっています。このまま締めてもとりあえずは問題ないとは思いますがエンジンの振動でバルブの重量が首の細い部分に掛かるので繰り返し応力で疲労破壊を起こしそうで少し心配。
と言うことで皿ねじ用のローゼットワッシャーを準備しました。
これを使えば首の部分にサポートが入るので首を振るのを少しは防止できるでしょう。

パーツが揃えば取り付けは簡単、と思ったんですがーーー。

まずは異径ニップルアダプターとバルブを組み合わせておきます、ねじ部分には軽油が漏れないようにシールテープを巻いておきます。
次に今までのエア抜きスクリューを取り外してそのねじ穴にローゼットワッシャーと一緒に組みあわせたバルブをねじ込みます。ここでも軽油が漏れないようにねじ部分にはシールテープを巻いておきます。
後はエア抜きスクリューの穴にねじ込んだら終わりだったんですがここで問題発生、ニップルアダプターのねじ部分がほとんど噛んでくれず1.5回転ほどしか出来ません。
ちょっと締めたらねじ穴がバカになってしまいました。
ニップルアダプターのねじ部分が短いのと取り付け穴の部分が1mmほどリセスされていることの複合原因。
仕方が無いのでせっかく準備したローゼットワッシャーの使用は諦めてねじ穴の方を少し皿加工して直接取り付けることにしました。
ねじ部が短くてシールテープが巻きづらかったので今度は液体パッキンを塗って取り付けることにします。
で、これが出来上がり、エア抜きバルブのホースニップルに透明の耐油ホースを取り付けておけばエア抜きをするときには出てきた軽油を容器に受けることが出来るので周囲にまき散らすことなくエア抜きが出来るようになりました。
 
ねじ上が長いのでローゼットワッシャー無しでの強度が少し気がかりだったんですがしっかり止っているようなんで心配は無用なのかもしれません。
ま、念のため取り外したエア抜きスクリューをバックアップのため予備部品の中に入れておくことにします。

これでエンジンに関しては家でやることはすべてお仕舞い。
次はエンジンルームの準備になりますがまだどう作るかのアイディアhがまとまっていません。
いつも1杯やりながら考えることにしてるんですが2杯目にすぐ行っちゃって思考能力が半減、夢の中での思考になってしまいます。困ったもんです。






2019/01/08

SB2 冷却水フィルターと逆止弁の実験

event_note1月 08, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
エンジンの試運転が落ち着いたところでちょっとやってみたかった実験を行いました。
やってみたかった実験というのはこちらのパーツ。
冷却水フィルターと逆止弁です。

フィルターはエンジンを分解した時にサーモスタットに麦藁のようなイネ科の雑草の茎が詰まっていたのを発見したことから必要性を感じてネオネットマリンさんから¥1,231+送料で購入。
ただ想像していたものよりかなり小ぶりな作りでした。ま、安かったからですね。
大きいやつは値段が10倍ほどするのでちょいと躊躇してしまいました。
逆止弁はSB2の喫水がちょうどシリンダーの中心辺りにあってエンジンを停止した後に冷却水がポンプを経由して海に戻ってしまい、ウォータージャケット内部の防蝕亜鉛は冷却水に浸からなくなってしまいます。
水に浸からなきゃ防蝕効果は無くなってしまいそうですからなんとか停止時でも水を残せないか考えてみました。
一番簡単確実なのはキングストンバルブをエンジンを止めるのと同時に閉めてしまうこと。ただこの場合の問題は次回運転するときの開け忘れ、実際何度か港の出口でハッとして慌てて開けた経験があります。
何とかキングストンバルブを触らずに済む方法はないかということで思いついたのが一方通行の逆止弁、これを取水側に入れてしまえば冷却水はエンジンの中にとどまったままになるはず。
最初は水道用で何か使えるものがないか探していましたがこれもネオネットマリンで発見して発見して¥2,360で購入しました。

この二つを買ってはみたものの気になるのが逆止弁での圧力損失、バルブが開くのは0.1気圧と書いてあります。
冷却水ポンプの吐き出し側に入れれば問題ないんでしょうが吸い込み側に入れた時にちゃんと吸い上げてくれるのか心配ということで実験して確認することにしました。
いつものように前書きが長くなってしまいましたが実際にやったのは実験と呼ぶにはちょっと恥ずかしいような内容。

エンジン試運転時の取水ホースの中間にこの二つを取り付けて何も付けない時と取水量がどう変わるかを見るだけですが、その方法は塗料容器の中に水を入れてこれを吸い上げてしまう時間をストップウォッチで測るだけ。

この写真の水を何秒で吸い上げるのか測ってみると
1、何も付けない時:23秒
2、逆止弁とストレーナーを取り付けた時:25秒
ということで取水量が92%になるだけでほとんど影響しないことが判りました。
これだったら心配せずに取水側(キングストンバルブとウォータポンプの間)に取り付け出来そうです。
プラスアルファでいいのはフィルターのカバーが透明なので冷却水の流れが確認できること。何かと役に立つでしょう。

こんどエンジンを船に戻したときにはこの二つを取り付けてみたいと思っていますがフィルターサイズが小さくてすぐに目詰まりを起こさないかが少し気がかりです。
ま、その時は大きめのやつに交換すればいいだけですがしばらくはしっかり見張っておく必要がありそうです。

と、時間にして準備まで入れても15分ほどの実験でした、長い文章の割にはあまり中身のない話でごめんなさい。







2019/01/06

SB2 エンジン試運転 やっと動いてくれました。

event_note1月 06, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
昨日空振りに終わった試運転、まずは燃料噴射ポンプのチェックからということで先ずはレギュレーターバルブを外してみました。バルブは写真には写っていませんが分解図の上側の赤丸で囲まれた部分です。

外してみるとここにはちゃんと燃料が来ています。
クランクを回すとこの油面がポコポコするのでどうやらプランジャーは動いているようですが確信はありません

次にポンプ出口のチェックバルブ部分を外してみました。
分解図で左下側の赤丸で囲んだ部分です。
ここを外すと中から燃料が流れて来たのでチェックバルブを押し開けるだけの圧力が発生していないようです。
ここでプランジャーがちゃんと動いているか確認のためちょっと荒っぽいですが針金を突っ込んでクランクを回してみるとちゃんと手ごたえあり。
プランジャー部分の組み立てをミスったかもと心配でしたがちゃんとカムで押しているようです。ほっ。

ここまでではこれといった原因が見つからず外したパーツを洗浄して再取り付け、ひょっとしたらレギュレーターバルブにゴミが付いているのかもと思いここはしっかり洗浄しておきました。
チェックバルブを取り付けた後、レギュレーターバルブを付ける前に燃料ポンプを動かして燃料を溢れさせておきましたがこの時に泡も出てきました。
パーツを組み付けた後クランクを回してみると、うん、ちょっと手ごたえが。
せっせと回すとチェックバルブから燃料が飛び出してきました、やったー、でもなんで?
さっき出てきた泡が原因だったのでしょうか?
ポンプまでの燃料ホースの中はエア抜き出来ていてもポンプの中には残ってたんでしょうかね。

ま、これで先が見えました。
高圧側燃料パイプの片側だけを接続して一生懸命クランキング、しばらくしたら反対側から燃料が出てきました。ここでもう一方を燃料噴射ノズルに接続、やっとブシュッ、ブシュッという燃料が出てくる音が聞こえてきました。

これで一安心。
もう一度ガバナーリンクを取り付けて調整、このエンジンガバナーをちゃんと接続しておかないと全力疾走してしまいます。
またしても横道にそれちゃいますがこのエンジンの制御ノズルはガバナーが動いていないときには全閉状態で燃料噴射ポンプからの燃料をすべて噴射ノズルに送ります。
回転数が上がってスロットルの設定以上になるとガバナーが動きリンクを介してこのノズルを開いてポンプからの燃料を逃がすことで回転数を調整する仕組みになっているようです。

ガバナーリンクをちゃんと調整した後で手回しでシュッ、ブシュッを確認、さていよいよセルモーターで起動です。
デコンプレバーを引いて回転数が上がったところで放します。
残念ながら1発始動とは行きませんでしたが4,5回目でカン、カン、カンといった感じでやっと動き出してくれました。
動き出したらコントロールパネルで油圧、充電警告灯が消えていることを確認、排気ホースのところで冷却水がちゃんと出てきていることを確認、これらはすべてOKのようです。

暫くエンジンを掛けたまま眺めていましたが困ったことに振動で床の上をずるずると動き回ってくれます。
仕方がないので足で押さえておきましたがさすがに水平単気筒エンジン、振動が大きいこと。記念にスマホで動画を撮ってあげました。

暫く回した後に冷却水、オイル、燃料などが漏れていないかチェック。
台板の上に水漏れらしきものを発見して一瞬ドキッとしましてがエア抜きなどで流れ出た軽油でした。
それにしても燃料配管のエア抜きの時に軽油を周りにこぼさない方法って無いんでしょうかね? 結局このYCさんも軽油まみれになっちゃったし車庫の中は軽油の臭いで臭いったらありゃしません。

ま、これでやっとエンジンオーバーホールが終了しました。
おかげで油圧警告灯は手回しクランキング程度でも消えてくれるようになって目出度し目出度し。

今度は船の方で積み込む前の準備をしなきゃいけませんがひょっとしたらエンジンを積み込む前にエンジンルームの造作をやっておいた方がやり易いのかもしれないと思い始めました。
エンジンの整備がやり易くって、しかもしっかりキャビンと仕切ってくれるエンジンルームを考えなきゃいけませんね。
まだまだ快適なキャビンにたどり着くまでには道が長そうです。






2019/01/05

SB2 エンジン試運転 見事に失敗しました

event_note1月 05, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
軽トラの荷台に積んで試運転をやろうと思っていましたが修理に時間が掛かりそうなんで手押し車に載せてテスト出来ないかチェーンブロックを使って乗っけて庭に持ち出そうとしましたがさすがに150kg近くのエンジンは重たくちょっとした段差を超えるのに難渋してしまいました。おまけに不安定なんで台車の上は諦めて車庫の中でやることにしました。
冷却水排水とか排気ガスの処理が難しそうだったんでやりたくなかったんですが仕方がありません。

余り気乗りがしないままセッティングを始めましたが冷却水取水ホースも排気ホースも裏ドアまで届いてくれてうまく準備出来ました。

燃料は船から燃料タンクを下ろしてきてテスト用のホースで接続、
実はこのテスト用ホース燃料タンク側は船外機と同じようなワンタッチカップリングでエンジン側はボールジョイントでエンジンに接続するようになっていますがこの二つのホースニップルのサイズがタンク側は6mmエンジン側は8mmと異なるので内径サイズが違うゴムホースの途中にサイズ変換ニップルを入れて繋いでいます。
テストのためとはいえ手間とお金がかかりました。


排気系は新しいステンレス製のミキシングエルボーと排気エルボーの間にソケットと長ニップルを挿入して以前よりも高くしています。
前回記事の考察では喫水上35cmとしていますが手配したニップルが短くて実測では32cmとなってしまいました。
でこの高くなったミキシングエルボーに直接ゴムホースを接続してその先を頂いたウォーターロックに接続、ホースがちょいと短かったので斜めに浮いてしまいましたがドンマイ、出口にも新しく購入した排気ホースを接続してクランプでしっかり締めておきました。
このホースの出口は裏ドアから側溝まで届いてくれました(よしよし)。

冷却水は散水用のホースを引っ張ってきてコンテナボックスに水を張りここにウォータポンプからのゴムホースを突っ込んでおきました。

電気周りはコントロールパネルを接続しバッテリーはMLさんにジャンパーケーブルで接続して準備完了。

さてテスト開始です。

先ずは燃料タンクのカプラーを外して電源ON, 電磁式の燃料ポンプがカタカタと動くのを確認、OK。

次はセルモーターの確認、デコンプレバーを針金で引っ張って固定し圧縮が掛からない状態にしてセルモーターを回します。
ジャンパーケーブルでの電圧降下が少し大きいのかちょっと元気無さそうに回りますが一応回ってくれてOK.

ここで燃料タンクにカプラーを接続して燃料配管のエア抜きです。
燃料フィルターのチェックバルブを緩めて燃料が出てくるのを待ちますがなかなか出てきてくれません。電動ポンプが付いてるから簡単に出てくるだろうと思っていたんですが吸い出してくれないようなので燃料タンクを少し高い位置に持ち上げてあげたらやっと出てきてくれました。
燃料フィルターまでは来たので今度は燃料噴射ポンプ入り口のチェックバルブを緩めて燃料フィルターから噴射ポンプまでのエアを抜きます。
これは難なく終了。
後は燃料噴射ポンプから噴射ノズルまでの配管ですがここは燃料噴射ポンプを動かすと自然にエアは抜けて噴射ノズルから燃料が噴射されエンジンが掛かるはず。

ということでまずは手回しでクランキング、せっせと回しますが燃料が噴射される音が聞こえてきません。
手も疲れてきたので「えい、このやろー」とデコンプを引いたままセルモーターで回してみますがやはりだめ。
え~、そんな~。
考えていても仕方がないので燃料噴射ポンプからノズルへ行く配管を外してみました。
本当だったらここから軽油が流れてこなきゃいけないのに乾いたま。
燃料噴射ポンプから燃料が送られてきていないようです。
念のため配管を外したままクランキングしてみましたが燃料噴射ポンプ出口からは1滴の軽油も出てきませんでした。

さて困りました何か燃料噴射ポンプの取り付けかガバナーの取り付けでミスが有ったんでしょうか?
手直しとなるとまたエンジンを分解しなきゃいけなくなりますが これだけは勘弁願いたいです。
う~ん、と唸ってるところに嫁さんから晩飯タイムの連絡、今日の1杯は成功の美酒ではなく失敗の苦い酒となりました。
おまけに何度もクランクを回したんで左手の親指が痛くて動かせません。 😢
え~い、やけ酒だもう一杯。









2019/01/02

SB2 ウォーターロックについての考察

event_note1月 02, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
Onan製のMarine Mufflerを頂いたんでこの製品について少し調べてみました。
この会社は基本的には発電機セットのメーカーで船用のディーゼル発電機などを製作販売しているようです。
このマフラーも舶用ディーゼル発電機の排気に使われていたものだと思われますがこの会社が製作したものではなく舶用排気システムを専門にやっているCENTEK MARINEのOEMらしいことが判りました。
この形のものは水を排気圧で押し上げるため一般的にはLift Mufflerと呼ばれ使い方は下図のように示されていました。

正直、これを頂いた時には出口側が真上に向いているのを見てホースが繋ぎにくいんじゃないかと思いましたがこの図で納得、基本的には真上に押し上げる考え方のようです。
でも、書きたかったのは頂いたウォーターロックの素性ではなく素性を調べてる最中に見つけた排気システムに関する面白い情報でSEABOARD MARINEなる会社のウェッブサイトに載っていました。(詳しくはこちらをクリックしてください)

この会社のエンジニアによると一般的に信じられている排気システム(下図)は迷信の様なもので問題だらけとのこと。
彼が問題点を図の中に朱書きしています。
正直私はこのようなシステムで本当にちゃんと冷却水が出て行ってくれるんだろうか、絶対に排気系に水が残っちゃうよねと疑問に思っていました。
彼の意見ではこの出て行ってくれない水が問題で最悪の場合エンジンが掛からずに(つまり排気の圧力が十分ではない)セルモーターを回し続けると排気系が水浸しにり最終的にはエンジンの排気バルブに戻ってきてしまったり、また船を上架するときに船尾が高くなると排気系に残っていた水がエンジンに流れ込んでてしまう可能性も大きいとのこと。
やっぱりねー。

で、一番基本的な排気方法はミキシングエルボーへの冷却水入り口の高さを喫水から最低でも12インチ(30cmほど)高くして排気口までは下り配管にして自然に流してしまう方法。
この12インチの出所が不明ですが排気口から波などで戻ってくる水に対して必ず守らなけばいけない高さのようです。

ただこれでは大波などで突発的に大量に排気口から戻ってくる水に対処できないのでバッファーとしてリフトマフラー(ウォーターロック)が必要になり この場合の本質的に安全な形は次の図で示されるそうです。
要約すると
冷却水のミキシング点は喫水から最低でも30cm以上高いこと
ウオーターロック出口のホース高さは冷却水ミキシング点より低いこと
船尾の排気口までは水が自然に流れる勾配が有ること
だそうです。
確かにこれだったらエンジンが掛からないときでもセルモーターで排気系が水浸しになることは避けることが出来ます。
水は必ず高いところから低いところに流れるのでエンジンルームに余裕があるれば冷却水ミキシング点を可能な限り高くすることが安全な排気システムを構築する要だと記載されていました。
たしかにミキシング点がマストの天辺(極端すぎるかな)にあれば転覆でもしない限り絶対にエンジンまで逆流することは無いでしょうしね。

う~ん、これって説得性がありますよね。
私もこれだったらすんなり納得できます。
なんと言ってもウオーターロックから出た水がどこにも溜まらないのがいいですね。
で私なりに情報を整理してみました。
1、ウオーターロックから出口までは下り勾配
2、ウオーターロック出口の高さは波で戻る水がウオーターロックに出来るだけ入らないように喫水上30cm以上
3、ミキシング点からウオーターロック入り口は必ず下り勾配、それも急なほうが望ましい
4、船が揺れた時でも万が一満杯(ウオーターロック出口高さまで)になった水がエンジンに戻らないようにある程度の差をつける。数センチ?とりあえず5cmにしておきますか。

ここでちょっとだけ気になるのがグースネック、
余談ですがグースネックではなくスワンネックと呼ぶこともあるようです。ま、ガチョウの白いのが白鳥でしょうから首の形状はおなじですよね。
話を戻して船尾に波対策でグースネックを取り付けたほうが好ましいとあちこちに書かれています、ヤンマーのマニュアルにも下の図のような記載があるそうです。
ヤンマーではネックの高さを350mmと記載していますが上記の12インチがそれにあたるんでしょうか?
こういった高くなった部分が船尾に有るのとエンジン側に有るのでどんな違いが有るんでしょう? 流体力学に不勉強な私にはその差がよく分かりません。
ただあちこちググってみましたがウォーターロック(リフトマフラー)の出口で高く上げた排気システムでは船尾にグースネックを取り付けたものがほとんど見られないので同じ働きをしてくれてるんだろうと解釈していいような気もします。
ま、このヤンマーの推奨も迷信システムと同じで排気系にはたっぷり水が残るみたいなんで私的にはあまり使いたくないシステムですけど。
実際 他のサイトでは排気はほとんど出口に向かって下り勾配にすることを推奨していました。

で私なりの考えを絵にまとめてみたらこんな形いで良いんじゃないかということになりました。
ま、多少間違った部分が有るとしても今までの排気システムに比べれば格段に安全でしょう。
ちなみに下の絵が今までの排気システムです。

今までのものはウオーターロックの出口高さは喫水上5cm程度、きちんと測ったわけではないのでもう少し高いのかもしれませんがミキシングエルボーの高さが15cm(こちらはちゃんと測りました)なのでこれよりも低いのは確実です。
実際、いままでの排気システムでも40年近く無事に動いていたようですからこれより悪くなることは考えられません。

ま、考察はさて置き年も明けたことだし早くエンジンの試運転やらないと先に進みませんが、軽トラいつ戻ってきてくれるんやら。やれやれ。

<追記>
FRPで自作を試みていたウォーターロックは諦めて頂いたやつを使うことにしました。
根性無しですが、こちらの方が安全そうだし、なんと言ってもガラス繊維のチクチクに悩まなくて済みそうなんで。