この船が来てからず~っと悩まされているのがあちこちからの雨漏れ。
かなりの部分は防水対策を行ってしまいましたが残っていたのがダガーボード上げ下げワイヤーの貫通穴からの雨漏れと船尾のハルと甲板の合わせ目からの雨漏れ。
ダガーボードワイヤーの穴はやっと塞げる目途が立ちましたが最後の大物で船尾が残っています。
これは以前雨の日に船尾ロッカー内から撮った写真ですがたいした雨じゃなかったのにこんなに幾筋もの水の流れが。
強い雨が降るとびっくりするくらいのビルジが溜まります。
上側を見るとこんな状態、船尾の縁の部分でハルとデッキが合わさっていて合わせ目はシリコンで防水してあります。
(作業のため ここにくっ付いていたフェアリーダーなどは取り外して緑色のガムテープで穴を塞いであります。)
とは言うもののここには何のために開けたか判らない小さな穴も点在してるしシリコンも切れて役に立たなくなっているようです。
人が踏んずけて接合面が歪むので切れるのは仕方が無いのかもしれませんね。
ここの防水のやり直しはシリコンだけでは無理そうなので思い切ってFRPを被せてしまうことにしました。
逆U形に被せてしまえばもしはく離したとしても水が流れ込むことは無いでしょう。
ま、考えてみれば造船の段階でこの合わせ目を逆U型にして被せてあれば雨漏れもなかったんでしょうけどね。設計チョンボと言いたい。
先ずは段差部分のパテ埋め。
パテの付きを良くするために白い塗料を粗目のサンドペーパーで擦り落としてしまいFRP用のポリエステル樹脂とタルクを混ぜたパテで埋めてしまいます。
(途中経過の写真が有りません、ご勘弁を)
パテが硬化したところで整形、粗目(#40)のサンドペーパーでごしごしやってたんですがなかなか先に進みません。
松尾さん、私の作業を見かねたのかディスクグラインダーを持ってきてガーッと削ってくれました。で、これがその結果。
後はこの上にFRPの積層です。
樹脂が余分なところに流れないようにマスキングまでは準備しましたが松尾さんがダガーボードをFRP処理するところを見ていて「あ、これ自分では出来ない」と確信。
材料の切り出しとか貼り付け時のお手伝いはしましたが 結局、松尾さんに張り付け作業はお願いしてしまいました。
ダガーボードのFRP処理が終わった後に残った樹脂を使い10分ほどで終了。
樹脂が透明なので下の写真では塗ってるんだか塗ってないんだか判りませんね。
もし自分でやってたら終わる前にポリエステル樹脂が固まってしまったに違いありません。
樹脂の硬化を待って(中1日)ディスクグラインダーで粗整形。
FRPが後ろ側に行き過ぎた部分があってマスキングテープが下敷きなってしまいここの補正に時間が掛かりました。
スイミングデッキのラダー部分などガラスクロスが浮いているところを削ると下には空間がーー、
仕方が無いのでパテ埋めとなりました。
手持ちの車補修用のグラスファイバー入りのパテを使ったんですが細かい部分にはファイバーが邪魔して入ってくれないし、へらで均そうとするとファイバーに引っ張られて全部動いちゃったりと悲惨な結果となりました。
問題は予想はしていたんですがケチって手持ちを使ったのが失敗でした。
パテの硬化を待ってヤスリとサンドペーパーを使って整形、何とか「ま、いいか」のレベルまで仕上げてFRPの処理は完了です。
え、出来が悪いって、これでも一生懸命削ったんですよ。「ま、いいか」のレベルですから。
後は塗装と穴あけをして取り外したパーツの取り付けとなるんですがお天気が下り坂、塗装はお預けとなりました。
おかげで手直し完了は少し先になりましたがFRPの積層で船尾の縁はかなり頑丈になりました。
これだったら像が踏んづけても大丈夫でしょう、ただ船に乗られたら困りますけどね。
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