で、振動が少なくなるところまで回転数を上げてみました。こちらもエンジン音から算出して740RPM、ま、いいところでしょう。
これはアイドリング設定スクリューを回すだけなので簡単に調整も終わり振動も少なくなって「よしよし」と思ってる状態でクラッチを繋ぐと回転が不安定になってしまいます。あら? ダダダッダー、ダダダッダー、といった感じでハンチング状態、これはよろしくありません。ダーのところでクラッチレバーを操作したらエンストしそうです。
「おまえの擬音じゃよう判らん」との言葉も聞こえて来そうなので動画を撮りました。
こういったハンチングの原因は回転数制御ループの何処かに問題が有るんですがそれらしきものはこのレギュレータスプリングの共振。
YCは古いエンジンなのでレギュレータスプリングと重りに働く遠心力を使った原始的なガバナーしか持っていません。
下の図はYCの物ではありませんがほぼ一緒の構成です。
この図で調整ハンドルと書かれたものがスロットルレバーでこの先にレギュレータスプリングを介してガバナーレバーが繋がっています。
スロットルを引くとレバーが動いて回転数が上がり、ガバナーウェイトに加わる遠心力とレギュレータスプリングをスロットルレバーが引く力が拮抗してところで回転が落ち着きます。(もっと詳しい説明はこちら)またしても余分な説明をしてしまいましたがこの大事なレギュレータスプリングが共振を起こしたらちゃんとした制御が出来なくなるのは当たり前。
実はこのエンジン低速域だけではなく中速域にも強烈な共振を起こす場所があってここに入るとめちゃくちゃエンジンが振動します。
ハンチング対策になるかどうかの確証は有りませんがまずはこの共振を抑えてみることにしました。
ばねの働きを妨げず横方向の振動を抑えるものとしてスポンジのようなものを巻いてみようということでホームセンターでゴム材を物色、嬉しいことにこんなものを見つけました。
筒状のスポンジゴムで内寸もばねのサイズと同じ18mm、上の大きい方です。
ギュッと締め付ける必要が有るかもとのことで内径15mmの物も念のために購入。
船に戻ったら早速取り付け、まずは18mmの大きい方を長さを調整して被せました。レギュレータスプリングの一方を外して被せています。
さて効果のほどはと思いながらエンジンを起動、アイドリング回転数に影響はでていません。よしよし。
クラッチを繋ぐとーー、
このスポンジゴムを被せた効果は大きく今まで強烈な共振が起きていた中速域でもおとなしくしていてくれます。
効果が確認できたので被せたスポンジゴムが動かないように両端をロックタイで縛って完了。 結局内径15mmの物は出番なしとなりました。
費用対効果は抜群、こんなことなら早くやっておけばよかったとちょっぴり反省しながら1杯。 でも今日の反省のお酒は美味しいです。
\(^o^)/よかったですねー♪
返信削除その後どんでん返しが有りました、(;´д`)トホホ
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