船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/11/17

SB2 シリンダーヘッドが帰って来たんですがそこで見たものは

event_note11月 17, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum9 comments
先週、佐賀ボーリングさんに私のYCに付いていたものと末續さんから頂いた2つのシリンダーヘッドを持ち込みどちらもきちんと整備してくださいとお願いして帰って来ました。
復旧に必要だからと言うことで先ずは頂いたシリンダーヘッドを完璧なものに仕上げてもらい昨日入着。
バルブガイドとバルブは新しいものに交換、それに伴いバルブシートの削り出しとバルブとのすり合わせ、シリンダー側との合わせ面の凸凹修正をやってもらいました。
合わせ面はかなり荒れてたようで0.4mmも削る必要が有ったとのこと。 結構凸凹してたんですね。
そんなに削ったら圧縮比が変わりそうなんですが佐賀ボーリングさん曰く「ディーゼルエンジンの場合は燃焼室が平面だからヘッド削っても圧縮比は変わらないんですよね」とのこと。 確かに言われてみればそうですね。
細かいこと言えば多少の変化はあるんでしょうけど大勢に影響なしと言うことでしょうか。

戻ってきたシリンダーヘッドにはバルブを組付けなきゃいけませんが毎回末續さんの手を煩わせるのも気が引けるので今回は自分でやることにして工具を作りました。
ま、工具と言ってもたいしたものではなく倉庫の端っこに眠っていた厚板に12mmの長ねじを立てただけです。 長ねじの尻尾はちゃんとナットで止まっていますよ念のため。

この道具の肝は水道管用の接続ニップルで作ったスプリング圧縮用のコマ、エンジンをオーバーホールした時に作ったものですが捨てずに取っておいて良かったです。
この長ねじに12mmのナットがすっぽ抜けないサイズの眼鏡レンチを通してナットを上からねじ込みストッパーにします。 ナットの位置を適当なとこに調整しながらバルブスプリングの上に先ほどのコマを置いてレンチを押し下げてスプリングを圧縮する仕掛けです。
バルブを固定する楔形のストッパーはコマに開けた開口から差し込みます。

この仕掛け思った以上に上手く働いてくれてすんなりとバルブの取り付けが出来ました。
バルブが付いたシリンダーヘッッド面、美しい。 

そうこうしているところに佐賀ボーリングさんから電話、私のヘッドもクラックは在るものの末續さんのYS12の短時間運転には使えるようにと整備をお願いしていたんですがーー。
「排気ポートのカーボンなのか錆なのか良く判らないものを綺麗に取り除いていたら冷却水通路と排気ポートが繋がってしまって使えないことが判明、作業を続けても意味が無いので返送します」とのこと。
翌日到着、早速荷解きをしてみてみると予想してた以上の凄い穴です。

末續さんと4つの目で見てもこんなに大きな穴が在るなんて見つけきれなかったんですけど、錆の上のカーボンに騙されたんでしょうね。
シリンダーヘッドを取り外すたびに大きな錆の塊が落ちてくるのでその内に穴が開くんじゃないかと危惧していましたが現実になってしまいました。(錆を書いた記事はこちら)
確信は持てませんがこれが5月からの一連のトラブルの原因に違いありません。
そうであればさんざん悩んだミキシングエルボーからの冷却水吸い込みは真の原因ではなかったということですね。 ま、無いに越したことはないのは確実ですけど。

困ってしまうのは末續さんが持っているYS12が全く動かせなくなること。小さなひびが在るシリンダーヘッドと交換してもらうのも気が引けてたのに本当に困ってしまいます。
「さて困ったな~」と思いながらも末續さんの所に2つのシリンダーヘッドを持って行って結果報告。 末續さん「あら、凄い穴、これが原因ばい、私のヘッドは冨松さんのとこに行く運命だったんでしょうね使ってください」となんとも嬉しい言葉。 お礼のしようがありません。 

このあと暫く雑多なことを話した後にSB2のダメになったヘッドは末續さんの所に残し、使わせてもらうことになったヘッドを持って家に戻りました。
今後はYS12かYCのシリンダーヘッドの出品が無いかオークションをちょこちょこ覗いて見ることにします。



9 comments:

  1. 原因究明されてスッキリですね。YS12ヘッドでの年内復活を期待しています。JT

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    1. 頂いたヘッドで何とか今月中には復帰できそうです。
      今回のトラブルは9割方はこの割れが原因ではないかと思っていますが他からの漏れがないか暫くはウォッチの必要が有りそうです。

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  2. 3年前にヘッド交換したので
    古いのでよければ差し上げます
    良いか悪いか分かりませんが

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  3. 飛び上がるほど嬉しいお申し出有難うございます。 地獄で仏、暗闇の中の一筋の光とはこのことですね。 ぜひ使わせていただきたいのですが受取はどうやればよろしいでしょうか。
    ブログの右上にある「詳細プロファイルを表示」をクリックしていただければなかに「メール」の項目があってこれをクリックしていただければメールアドレスが出てきますのでご指示いただければ有難いです。

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  4. メールしました。バルブ着いたままなので、細部まで点検出来ませんが再利用出来るかと思われます。

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    1. いや~本当にうれしいです。
      このヘッドをお持ちと言うことは同じYCのお仲間なんですね、同じエンジンを積んだ船が居ること心強く思います。 今後ともよろしくお願いいたします。

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  5. コンパニオンウェイの所に置きました。使わず放置してたヘッドなのでお役にたてて良かったです。私は、ヤマハ30Cの初期型のフォクスルにエンジン据わってる30年前の艇に乗ってます。土井の浦に沖泊です。ひじゅんの山崎さんにはお会いした事無いんですが同級生の西田さんも先輩です。西田さんも同じ泊地です。水夫の足が船名です。笑

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  6. 昨日長崎の戻り今日船に行って持ち帰りました。 手入れをして使わせていただきます。
    本当にありがとうございました。
    直接お会いできなかったのが残念ですが機会がありましたら宴会仕様のSB2でいろいろとお話を伺いたいですね。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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    1. 最初の頃から進化していくSB2を楽しみに見させてもらってます。僕も、このエンジンには泣かされて今はなんとか付き合っています。

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