実は古い排気管を解体するときになかなか外れてくれず超大型パイプレンチでやっと緩めた経緯があります。その時の記事はこちら。
この時にパイプレンチの歯で排気エルボーに傷が入ったんですが今回の亀裂はこの傷を起点にして広がったようです。
やっと解体した時の写真と今回の亀裂の写真と並べてみると同じ位置だということが良く判ります。
分解時 |
傷を付けた時には大したこと無いよねと思っていたんですがこの上にくっついている長ニップルとかミキシングエルボーなどの重量とYCの強烈な振動で繰り返しの力が加わって破断したんでしょうね。距離も長いので加わるモーメントも大きいでしょうしね。
最初に付けた傷をやすりか何かで平らに削って応力集中を無くしておけば亀裂は生じなかったのかもしれませんが短い運転時間で割れてしまったということはかなり大きな力が排気エルボーに加わっていることは間違いありません。
実際排気エルボーから高く持ち上げた形でミキシングエルボーを取り付けた時には排気エルボーを止めているボルトが振動で破断するんじゃないかと心配になりましたから形は違え心配が現実のものとなってしまいました。
まだ新しい排気エルボーは入手していませんが修復時にはもう少しミキシングエルボーの位置を低くして排気エルボーに加わるストレスを減らしておいた方が良さそうです。
長ニップル(長さ125mm)を通常の短いニップルに戻することになると思います。
長ニップル |
通常ニップル |
実はこの通常ニップルを使った場合の形は以前に試してみたことが有って(下の写真)これよりもう少し高くした方がいいよねということで今の長ニップルを使った形になった経緯があります。
この形に戻すと排気エルボーの高さが計算上は75mmほど低くなることになりますがそれでもヤンマー推奨のウォーターロック内水面から排気エルボーの高さ250mmは何とか確保出来そうなので「ま、いいか」の範疇には出来そうです。
1、割れた部分は以前傷を付けてしまった部分、
2、高く持ち上げたミキシングエルボーとYCの振動で大きな力が排気エルボーに加わり傷の部分に応力集中が起きて破断
3,交換する排気エルボーの割れを防ぐ対策としてミキシングエルボーの位置を現状より低い位置(約75mm)に移動
4,それでも海水が排気口からエンジンまで逆流する恐れは少ないと思われる。
と言うことなんですけどね、説明が下手くそで申し訳ないです。
ま、滅多に起きないであろう後ろからの大きな波でエンジンに海水が浸入するリスクよりエンジン振動で排気エルボーが破断するリスクの方が大きいでしょうからと理想形(ミキシングエルボーの位置は海面より350mm以上)にこだわらずミキシングエルボーの位置を下げておくのが正解なんでしょうね。
さてさて、いつ排気エルボーが入手できることやら。
部品届くまで亀裂を溶接して暫定対策とはいきませんか。バイクと比べたら船舶の補保守部品対応すごいですね。JT
返信削除40年近く前の部品が今も入手出来るのはすごいです。
削除溶接も考えましたが鋳物なので難しいようですし出来たとしてもねじ部分の径が大きくなってるのでしっかり閉まらないかもしれないということで素直に部品の入着を待つことにしました。