船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/03/09

SB2 空振りのプロペラ固定遊転テスト、帰ったらエンジンに異常発見

event_note3月 09, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
プロペラ固定と遊転時の速度差を見たいのもあって船を出しました。
少し風具合が心配でしたが予報では午後は3m/s、港に着いた時点で測ってみたら3~3.5m/sの風が吹いています。 この風でテストが出来るかどうかは判りませんがお天気で暖かそうだしテストは出来なくてものんびりできるよねということで出港。

途中経過は省略して沖に出てセイリング開始、アビームで3ノットほどで走り始めました。
今回は速度が見やすいようにとタブレットに「BoatSpeedo」なるアプリをインストールしています。 エンジンルームを覗くとプロペラシャフトは遊転状態。
良しこれならテストできるということで遊転状態での速度3.1ノットをパチリ、

クラッチを後進に入れて速度差を見ます。
0.2ノットほどの低下を予想していたんですが予想に反してどんどん速度が落ちて写真を撮るタイミングが判りません、結局1ノット近くの低下、ちょっと差が大きすぎるよねということでクラッチをニュートラルに戻してみましたが速度は戻ってくれません? あらら、タイミング悪く風が落ちてしまったようです。
結局このあとは風が戻らず2.5ノット程度での走り、この速度では連れ回りは発生せずテストになりません。 テストは諦めて黒島の方に向かいながらお弁当タイムとしました。
今日のお弁当は嫁さんが作ってくれたニューヨークデリ風パストラミサンドイッチ、具だくさんです。

黒島を過ぎ二島の方向に向きを変えたところから風が無くなり完全な凪状態、あたりの景色は春霞なのかPM2.5なのか判りませんが白くもやっています。

お弁当をぱくつきながら日向ぼっこにしましたがお天道様は暑いくらいで半袖姿になってしまいました。 前回の寒の戻りの時とは大違いです。

暫くのんびりしながら風待ちをしていましたが風の気配が無くもう一つ予定していた改良版レイジージャックのテストでメインセイルを下ろしてみました。


結果は途中でレイジージャックのラインにセイルが引っかかったりして完ぺきとはいきませんでしたが前回ぶら下がってしまった後ろ半分もかろうじてですがメインブームの上に留まってくれてこれだったら何とか使い物になりそうです。

そうこうやっているうちに風が出てきたので再びメインセイルを上げましたが速度は1.5ノット程度,
暫くは風が強くなることを期待して走っていましたが時間も遅くなったのでこのままでは日が暮れてしまうということで機走での帰りとなりました。

港の着岸してエンジンルームの点検、写真は撮っていませんが今回は床に水滴が散らばっています。場所的には前回と同じでPSSのスリップリングの位置とは外れたエンジン近く。
何処から漏れるんだろうとあちこち見ているうちにエンジンの排気エルボーに亀裂が入ってるのを発見。

排気エルボーにはウォーターロックとミキシングエルボーの水位の差を大きくするために長ニップルを入れてるんですがミキシングエルボーとか合わせた重量が重たいのと重心が遠いのでYCエンジンの強烈な振動で大きな力が加わって割れたんでしょうね。
割れた原因はなんであれこれは大問題、ここが割れて排気管が外れてしまったら以前排気エルボーが外れた時と同じ状態でエンジンルームが水浸し排気ガスまみれになってしまいます。

それにしてもこの亀裂が水滴の原因なんでしょうか、基本的にはこの部分には冷却水は来ないはずなんですけどね?
もし何らかの条件でミキシングエルボーから冷却水が排気エルボーまで流れ落ちてくることが有るとすればここから排気圧で水滴が飛び散ることはありえないことではありません。

水滴の出どころの詮索はさておいてこのままでは運転を続けるわけにはいかないのでヤンマーさんに電話して排気エルボーを注文しておきました。
ただ国内在庫が無く海外からの取り寄せなので3月中に入るかどうかわからないとのこと。やれやれ暫くは船を動かせないようです。 残念!

今回は航跡紹介もあまり意味無いですが今日の航跡、
こちらは日向ぼっこ漂流状態の部分拡大
ほとんど同じ場所にうろうろしながら留まっています。

今日は残念ながら固定遊転での速度差はテストできませんでしたが次回3ノット以上で走る機会が有ればまたテストしてみます。
ま、排気エルボーが来ないと船も出せませんけどね。 早くこ~い!!



2 comments:

  1. ひじゅんⅢ2022/03/11 9:42

    今回もいい航跡作られました。素晴らしいです。また、レイジージャックも大成功でしたね。これからますます気軽に出帆できるでしょう。ところで、その水漏れ・・なぜ排気管に水がやってくるのか?ですね。もしエンジン停めた時に排気管に水が残っていたら・・まさか燃焼室へ逆流なんて・・ないですよね。私の場合はそれがあったものですから、心配になりました。ですが、構造も違うし杞憂だと思います。ひじゅんⅢでした。

    返信削除
    返信
    1. まだ排気管からの水漏れと確認できたわけではないのですが限りなく黒に近いと思っています。
      このクラックから冷却水が吹き出すと考えると水滴の散らばり方の説明がやり易いですからね。
      ただどうやって水が来るのかの説明がまだ出来ません。ウォーターロックまでの排気ホースの傾きは十分なのでウォーターロックからの水が戻ることはほとんど無さそうです。
      一番可能性が高いのがミキシングエルボーからの流れ込みですけどどんな条件で流れ込むのかまだ思いつきません。

      削除