船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/06/26

SB2 1個のウインチを2本のジブシートに使うには? その2 取付台が出来ました

event_note6月 26, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
2本のジブシート(前方の帆を引っ張っているロープのこと)を1個のウインチで引くようにしたいと検討を始めたもののエンジントラブルのおかげで後回しになっていましたがシリンダーヘッド手直しを待ってる間にシートストッパーを取り付ける台座の図面を書いて見ました。

この図面をミキシングエルボーの改造の依頼と一緒に工作所に持って行ってこちらも製作を依頼。
ミキシングエルボーの改造と一緒に出来上がって受け取って来たのがこれ、

形は単純ですが4mm厚みのステンレスを加工するのは自力では無理、やはり餅は餅屋です。
この上にシートストッパー(下の写真のレバー付き金具)とフェアリーダー(黒いパーツ)を取り付けるんですがそのためのタップも立ててあります。

早速パーツを乗っけてねじ止めしてみました。 
シートストッパーの出口(下写真の左側です)はウインチの巻き取りローラーの高さに合わせています。

フェアリーダーは横に2個は並ばないので少しずらして取り付けです。
左右対称にしたかったので一つのフェアリーダーに対して3個のねじ穴を開けています。
左右別々の図面を書けば無駄なねじ穴は出なかったんですが「ま、いいか」ということでーー。 そのうちに何か役に立つことも有るでしょう。

これ、仮止めで様子を見て問題が無ければ一旦取り外して取付台を白色に塗装するつもりだったんですけどパーツを取り付けてしまうとステンレスの地金が見える面積もたいして大きくないしそのうちに見慣れたら地金のままでも気にならなくなるだろうということで塗装省略で「ま、いいか」にしてしまいました。

この取り付け台を作ったおかげで全部のパーツを直接甲板に取り付けた時に比べて半分の穴数で取り付けれるようになりました。
漏水の危険が半分になるのは大きなメリットです。

一体どう使うのよと思われている方もいらっしゃるでしょうからロープを通した写真を撮ってみました。
実際に船で使っているロープは綺麗なやつですが家にはないので軽トラ用の荷造りロープです。

こんなふうにロープを右から左に通してレバーを下に倒すと左側に引く方向には動きますが逆方向には動かない一方通行のロック状態になり、レバーを真上に立てればロックが解除されてどちらにも自由に動ける状態になります。
フェアリーダーは左右から来るロープの向きを変えてシートストッパーに真っすぐ導入する働きをします。

これで後は船に持って行って取り付けるだけですがこんどは私自身の修理のため身動きが出来ないので暫くお預けです。

2023/06/25

SB2 改造版ミキシングエルボー 残念吸い込みゼロとはなりませんでした

event_note6月 25, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
ヤンマー純正のミキシングエルボーだったら問題無いだろうということで購入したんですがテストの結果は期待に反してエンジン停止の過程で冷却水の吸い込みが確認されてしまいました。 排気口がびしょびしょになるほどの量ではありませんがこの量でも悪さするから今回のトラブルにつながったんでしょうね。

さて何とか吸い込みを無くしたいんですがこれといった手も思いつかず、唯一思い付くのはミキシングエルボーの隔壁の延長のみ、ということで前回中途半端な改造に終わっていたステンレス製のミキシングエルボーの改造をやり直してみることにしました。
と言っても自分では手が出ないので機械加工の業者さんにお願いすることになりますけど。

で、出来上がって来たのがこれ、と言っても外形だけでは判りませんよね。
この写真でピカピカ光っている部分は一旦カットして再度つないだ部分なんです。
改造内容を説明するために写真に線を入れてみました。

黄色い線が内部で冷却水と排気ガスを隔てている隔壁、茶色い線が以前追加した延長隔壁、残念ながら前回の改造では奥の方は溶接出来ないとのことでスカスカの状態、赤い線が今回切り取って再溶接した部分。
赤い線で示した部分を切り取って追加隔壁の奥の方もきちんと溶接したうえで溶接でくっ付け直したというものです。

排気ホース接続口から中を覗いて見ると今度は奥の方もしっかり溶接されています。 よしよし。


純正のミキシングエルボーを取り外して改造したステンレス製のミキシングエルボーを取り付け数回起動停止を繰り返して排気ポートを見るという同じテストをやってみました。

途中経過は省略して水滴ゼロを期待しながら排気ポートを覗いて見ると、残念、やはり水滴が。

再確認のためにこの水滴を綺麗に拭きとってもう一度排気管を取り付けてテストしてみましたが結果はほぼ同じ量の水が残っていました。
量的には純正ミキシングエルボーの時よりは少なくなっていて感覚的には1/4~1/3くらいの感じでしょうか。

さてこうなると純正と改造版とどちらを使うかちょっと悩んでしまいます。
水の量だけ見れば改造版に軍配が上がるんですが改造版はミキシングエルボーの出口直前まで高温の排気ガスが来ることになるのでこれで耐熱温度100℃の排気ホースがやられてしまうのではないかとの懸念も。
悩んだ結果エンジンをフル稼働させたときの温度を観察することにして今日の所は改造版をそのまま使うことにしました。 
結論が出た所でテストに使っていた厚紙製の仮ガスケットに換えて正規のガスケットを使って排気管を取り付け、とりあえず修理完了です。

完了と言いながらも気持ち的にはまだモヤモヤが残っていて吸い込みゼロにするにはどうしたらいいのか考えていますがミキシングポイントをうんと先の方にしたミキシングエルボーを特注するしかないんでしょうね。
ボケ封じで酒でもなめながらゆっくり考えてみることにしましょう。






2023/06/21

SB2 排気口への冷却水吸い込み確認出来ました

event_note6月 21, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
エンジンが回ってくれるようになったので次の課題に移れます。
そもそも今回のエンジン不調の原因は排気口のバルブシートとバルブが腐食して圧縮が保てなくなったのが原因。

2023/06/19

SB2 YCエンジンやっと動いてくれました 原因はバルブのゴミ噛み?

event_note6月 19, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
3,4回爆発したもののその後全く動かなくなったエンジン、まったくもって原因が判りません。
燃料が来てて爆発しないとなれば圧縮不足しかないはずなんですがーー、手回しでクランクしてみると圧縮上死点付近では手応えを感じて止まってしまいますがその後ゆっくり力を掛けると上死点を通り過ぎてしまいます。 感覚的にはシリンダーヘッド手直し前と似たような感覚です。 でも、手直しは済んでますからね、こんなもんなんでしょうか?

バルブが正常で圧縮が無いとすると残るところはピストンリング?
でもここが原因だとすると最初っから全く爆発しないはずですからこれは無さそう。

一旦爆発してその後動かなくなったということは爆発するだけの圧縮はあると考えるとやはり燃料?
燃料噴射ノズルの直前まで来てることは確認していますがノズルから燃料が出るところまでは確認していません。 ノズルの詰まりはめったに無いとのことですが念のため外して確認してみました。 セルモーターを回すとノズルからは勢いよく燃料が飛び出してきます。
う~ん、燃料はしっかり来てるのになんで着火しない?

とにかく燃料噴射ノズルからちゃんと燃料が出てることを確認出来たので疑いは圧縮側に戻ってしまいました。
こうなるともう1度エンジン起動を試すしかありません。
で事前準備、昨日慌てて外していた排気管を元に戻す前に煙が出て来たミキシングエルボーと排気管の接続部に水道用のテフロン製シールテープを巻きました。
排気管に水道用テープと思われるかもしれませんがこのテープ優れもので230℃の耐熱温度が有ります。 ミキシングエルボーはこんな温度にはならないでしょうしジョイントしてるニップルもここまでは上がらないような気がします。

ミキシングエルボーの冷却水入口はホースで蓋、エンジンが掛かるまでは冷却水は接続しないことにしたのでここから排気が漏れるのを防ぐためです。

排気管を取り付け冷却水はホースで延長してビルジ溜りに流すことにしました。

これで何度セルモーターを回しても排気口に冷却水が流れ込むことはありません。

ここまで準備したところで起動テスト、セルモーターを回しますが全くかかってくれません。 う~ん?
仕方がないのでエンジン起動剤の出番、吸気管の中に2秒ほどスプレーしてすぐにセルモーターを回します。
パン、パン、パン、ーー、パン、と軽い爆発音が8回ほど続きましたが掛かってくれません、コノヤローということでそのままセルモーターを回し続けているとドン、という力強い音、その後もドン、ドン、ドドドと続いてやっと回り始めてくれました。
やったねーということで1分ほど回しましたがミキシングエルボーに水が行ってないのでのんびりはしていられません。 排水ホースはあまり耐熱性が無いので傷んじゃいますからね。 もう一度起動してくれるかちょっと心配でしたがここでエンジン停止。
冷却水ホースをミキシングエルボーに繋ぎ再起動、今度はあっさり掛かってくれました。 よしよしちゃんと掛かったとこれで一安心。
排気管から冷却水が出てることを確認するためにエンジンを離れて船尾に行きましたがあれ出ていません?
慌てて戻ってエンジン停止。
そうなんです冷却水を止めるために冷却水フィルターの蓋を開けてることを忘れていました、危ない危ない。
蓋を閉めて再々起動、今度もあっさり回り始めました、冷却水を確認しますが今度は大丈夫。やれやれということで船尾で流れ出る冷却水を眺めながら一休みです。
この後も数回起動テストを繰り返しましたがいずれもあっさり1発で起動してくれました。

ここで思うことがあり手回しでクランキングして圧縮の確認、今度は今までにないほど強い反発を感じます。 上死点で力を掛け続けても圧縮はかなりゆっくりしか抜けず簡単には上死点を越えれなくなっています。
これが正常な圧縮なんですね。

今までの状況を整理して何故一旦爆発した後に後に回らなくなったのか推察してみました。
私なりの推論は、
  • 組立て完了後最初の起動時は十分に圧縮があり簡単に爆発
  • 4度目の爆発の後運悪くシリンダーから飛び出した異物か吸気管側から吸い込んだ異物がバルブに挟まり圧縮が無くなりエンジン停止
  • 最後にエンジン起動剤を使った時にセルモーターを回し続けたことでバルブに挟まっていた異物が外れて圧縮回復
  • 爆発起動
  • 異物が取れたのでその後は1発起動
これだったらすべてが矛盾なく説明できます。
昨夜は大量の???にうなされてよく眠れませんでしたがこれですっきり、今日は心安らかに眠れそうです。





2023/06/18

SB2 最後の組み込みと試運転 失敗ですが原因が判りません

event_note6月 18, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
冷却水通路の洗浄も終わったので今日の目標は残っているパーツの取り付けと試運転。
家を出る前にちょっとやっておくことがーー。
それが排気口仮ガスケットの製作。
ダイソーで買っていた厚紙に正規のガスケットを載せて型を取り切り抜きます。

取敢えず4枚製作、

なんでこんなもの作ったかと言うとエンジン停止時にミキシングエルボーから冷却水を排気口側に吸い込んでいないかの確認のため排気管の取付け取外しを繰り返したいからなんです。 正規のガスケットは一旦取り付けて取り外すと表面に塗ってあるパテ状の物質が剥がれ落ちて再使用が出来なくなってしまうので取り付け取外しを繰り返すと毎回新しいガスケットを使うことになりお金がいくらあっても足りないということになりますからね。
ちなみに紙の耐熱温度は450℃と言われているので厚紙製でも短時間の使用には十分でしょう。

仮ガスケットを持って船へ、取り外したままになっていた吸気管を取り付け、排気管は仮ガスケットで取り付け、冷却水ホースなども全て接続を済ませました。
最後は燃料系のエア抜き、念のため燃料噴射ノズルの所までちゃんと燃料が来てることを確認。

この高圧燃料パイプを噴射ノズルにしっかり接続して起動準備完了です。

さて起動、上手く動いてくれるでしょうか。 頭の中は2,3回のクランキングであっさり起動するイメージが出来てたんですけどね。
セルモーターを回すと2回目のクランキングくらいで最初の爆発、やったねと思ったのもつかの間、4回ほど爆発した後に止まってしまいました。 あら??
排気管とミキシングエルボーの接続部からは煙が漏れてきます。 接続が緩すぎたんでしょうか?

その後はなんどセルモーターを回しても掛かってくれる気配すらありません。
なんで~????と頭の中はパニックに近い状態。 燃料が来て圧縮が在れば回るのがディーゼルエンジンなんですけどね。

燃料系統のエア抜きが不十分だったのかもと再度エア抜き、これでもダメ。
ロッカーアームと弁隙間が不十分で圧縮が無いのかもということでカバーを外して再確認、ここはOK。
そうこうするうちに排気管上部とミキシングエルボーの接続部から水が落ちてきました。
これはヤバいということで排気管を外してみると排気口が水浸し。 いつか見た光景です。
(私がパニック状態だったこともありこの辺の写真は撮っていません。)
この辺で時間切れ、せっかく手直ししたバルブとバルブシートが錆びてもらっては困るので排気口の水を綺麗に拭きとっての帰宅となりました。

家では食事の間も1杯やるときも頭の中は??の山積み状態、明日ゆっくり落ち着いて1から調べ直すことにしてお休みなさいです。 夢の中で神のお告げでもあればいいんですが。




2023/06/17

SB2 YCエンジン 冷却水通路洗浄

event_note6月 17, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
シリンダーヘッドを外した時に冷却水通路に白い結晶が溜まって詰まりかけているのが判りいつか綺麗にしなきゃねと思いながら洗浄のタイミングを考えていました。
シリンダーヘッドが付いて水は漏れなくなったしウォータージャケットの中は空っぽだし、冷却水のホースも外しているので今が一番やり易い時かも、と考え洗浄しておくことにしました。
使うのはヤンマーさんが売ってるスケール洗浄剤K-1です。 

説明書きの中に塩化水素と書かれていますから要するに希塩酸でスケールを溶かすのが基本作用、このほかに何が加えてあるのかは判りません。 これ4㎏で4,900円+税ですから決して安くはありません、希塩酸がベースであれば塩素系のトイレ洗剤サンポールでもいいんじゃないかと思いますけどね。これだったら100均でも購入出来ます。

ま、値段に対するぶちぶちはさておき作業開始。 事前準備でサーモスタットと防触亜鉛は取り外しています。 サーモスタットを取り付けたままだとウォータージャケットの中を洗浄剤が循環してくれませんし防触亜鉛は溶けてしまいますからね。

バケツと風呂ポンプを準備して風呂ポンプの出口をウォーターポンプ出口に繋がっているホースの代わりに接続、サーモスタット出口からミキシングエルボーにつながっているホースを延長してバケツに戻します。 風呂ポンプをバケツの中に突っ込んで準備完了。

バケツの中にK-1と水を入れますが、20~40%くらいの濃度で使えと記載されていたのでK-1を2㎏、水を3Lほど入れました。
ポンプのスイッチを入れて洗浄開始、凄い効果で真っ黒な水と塩酸とスケールが反応して出来た泡が出て来ます。

動画もどうぞ、ボコッボコッと言う音は大きな気泡がはじける音です。

泡が出無くなればスケールが完全に分解された意味だろうと考えて4時間ほど回しましたがいつまでも泡が出てくるので「ま、この辺でいいか」と切り上げ。
ちなみにK-1の説明には汚れ具合具合にもよりますが30分から2時間程度洗浄してくださいとあります。
洗浄液を抜いてウォータージャケットの中を覗いて見ましたが白い結晶は無くなり綺麗になっていました。

表側も白い結晶がこびりついていますがこちらはそのうちに掃除することにします。
この白い結晶は水が漏れるからと言うことでは無く亜鉛のイオンが移動してきて表面で炭酸ガスなどと反応して結晶化したものだと思っています。

洗浄が終わったらすすぎです、バケツに真水を入れて同じようにポンプで循環させます。
1回当たり5分ほど、水を4回入れ替えてすすぎを行いましたが3度目の水にはベーキングパウダーを水に溶かしたものを加えてみました。

ベーキングパウダー水溶液はアルカリ性ですから残っているK-1の塩酸を中和する目的です。
ペーハーを測れればいいんですがそんなもの持ってないし、ま、気休めです。

これで内部も綺麗になって目詰まりによるオーバーヒートは当面心配しなくて良さそうです。K-1もまだ半分残っていますから3、4年後くらいにまた洗浄すればいいでしょうね。
冷却水通路の洗浄も終わったし、今度は私自信をアルコール洗浄と言うことで1杯といきましょう。



2023/06/16

SB2 やっとシリンダーヘッドが付きました。

event_note6月 16, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments

ワッシャー1枚無くしたおかげで足踏みしていたシリンダーヘッドの取り付け、代替部品が準備できたのでやっと先に進めます。
ワッシャーとボルトを通して締め付け、整備マニュアルには締め付けトルクは13.6kgm、トルクレンチを使い3回に分けて均等に締め付けろと記載されています。 シビアーなんですね。 ガスケットが厚く潰す形になるのでシリンダーヘッドの変形を避けるためと言うよりガスケットを均等に圧縮するためというのが当たっているような気がします。

先ずはトルクレンチを4.5kgmにセットして締め付け、次は9kgm、最後に13.6kgmにセットして締め付けました。
昨日やすりで穴を広げたワッシャーは何かあった時に一番アクセスしやすい場所に2枚重ねで取り付けています。
純正のワッシャーが届いたら交換しようかと思っていましたが1本だけ緩めて交換したらバランスが壊れそうなのでこのままそ~っとしておくのが賢明なような気がします。

これでやっとシリンダーヘッドの固定が出来ました。

次はロッカーアームの取り付けですがこれが難作業、コネクティングロッドを差し込まなきゃいけませんが奥を見ることが出来ないので手探り、それらしき場所に差し込んでロッカーアームを取り付けようと手を離すと落ちてきてしまいます。 吸気排気2本ありますから同時に指で支えるのも至難の業。
何とかロッカーアームを取り付けて手回しでクランキングしてみたらゴツンと言って止まってしまいました。 どうやらコネクティングロッドが上手く収まっていないようです。
一旦ロッカーアームを取り外してコネクティングロッドが落ちてこないように枕をかませてあげました。 青い紙がその枕です。

これが功を奏してロッカーアームの取り付けが終わりました。

手回しで動作を確認してロッカーアームとバルブの隙間を0.2mmに調整。
調整ねじのピッチが大きく少しの角度回しただけで隙間が大きく変化するので苦労しました。 
この後ヘッドカバーと燃料噴射ノズルを取り付けてやっとシリンダーヘッドの取り付け完了です。 
(この辺の写真は撮っていませんでした、ごめんなさい。)
ワッシャーさえなくさなければもっと早く終わったんでしょうけどね。


2023/06/15

SB2 YCエンジン修理 ワッシャー1枚に泣かされました

event_note6月 15, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
手直しが終わって綺麗になったシリンダーヘッドを持って船へ。
上手くいけば今日のうちにシリンダーヘッド周りの取り付けが終わるかもしれません。

先ず最初にやるのはエンジンブロック側のシリンダーヘッド合わせ面の清掃。
事前にやっておく手もあるんですが清掃して脱脂するとシリンダーヘッドを待ってる間に錆びてしまいますからね。
スクレイパーで残ってるガスケットのカスを落とし、軽くサンドペーパーを掛けてきれいにしたらパーツクリーナーを使って脱脂、綺麗になりました。

今度はシリンダーヘッド合わせ面清掃の邪魔になるので取り外していたシリンダーヘッド取り付け用のスタッドボルトの取り付けダブルナットを頭に噛ませて取り付けます。
締め付けトルクは整備マニュアルに記載されていた4.5kgm、ボルトの大きさの割には小さい値のように感じます。 エンジンブロックが鋳鉄と言うのも関係してるんでしょうか? 大事なボルトなのでトルクレンチを使い締め付けです。
スタッドボルトが付いたらガスケットを通して、シリンダーヘッドを通してワッシャーとボルトで締め付けーー、のはずだったんですがどういう訳かワッシャーが1枚行方不明??
このデカいボルト用のワッシャーです。

取り外した時にはパーツごとに纏めて紙コップに仕分けしてたつもりなんですがどこ行っちゃったんでしょうね。
エンジンルームの床にはこぼれた軽油とかエンジンオイルを受けるために新聞紙とかキッチンペーパーなどを敷いているのでこれらも剥ぐってくまなく捜査。 1時間半近く探してみましたがついに発見できませんでした。
船逆さにして揺すればどこからか落っこちてくるのかもしれませんがそれは無理なんでこの日の作業はここで終了。
あまり見ない特殊なサイズのワッシャーなのでホームセンターには置いてないよねと思いながらもダメもとで覗いて見ましたが結果は「やっぱりね」ということになりました。
やはりヤンマーさんに発注するしかなさそうです。

翌朝、ヤンマーさんに電話してパーツの在庫を確認すると帰っってきた答は「生憎欠品していて1か月ほど先にならないと入荷できません」とショッキングな」答え。
え~、そんな~、ひと月もまてないよ~と言うことで再びホームセンターに行き物色、現物と比較しながら一番サイズ的に近いW1/2インチねじ用のワッシャーとスプリングワッシャーを買って船へ。
これで先に進めると思いながらボルトに通そうとしますが微妙に穴サイズが小さいようで入ってくれません、残念。
あらためてスタッドボルトのサイズを測ってみると14mm、滅多に見ないサイズです。
ホームセンターにはワッシャーも含めて14mm関連は何も置いてないので諦めてW1/2用のワッシャーの穴をやすりで広げることにしました。
船にはやすりは持ってきていないのでこの日も船での作業は諦めて我が屋へ。

削り落としたい分を赤くマークして、
左が純正右はW1/2ワッシャー
ワークベンチにこんなふうに挟み込んで半丸やすりでごしごし、たまたまR14と思われる半丸やすりを持っていたので好都合でした。

純正ワッシャーの厚みが約4mm、W1/2ワッシャー厚みが2mmなので2枚重ねにすることにして2個製作。 これでやっと先に進めます。

ワッシャー1枚無くしたおかげでとんだ回り道をしてしまいました。
でもどこいちゃったんでしょうね、すべての作業が終わって後片付けやってる頃にひょっこり出て来そうな気がしてなりません。



2023/06/13

SB2 手直しが終わったエンジンヘッドが返ってきました。

event_note6月 13, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
ピンポーン、宅急便です、と言って待っていたエンジンヘッドが返ってきました。
ミキシングエルボーで悩んでいましたがこれなしではエンジンの修理が終わりませんからね。

早速開封、美しい、素晴らしい出来です。素材を打ち込んだ後に綺麗に成形されたバルブシートを見るとホッとしますね。

ちなみにこちらが手直し前、排気側(小さい方です)のバルブシートは欠けてぼろぼろ。

ついでにと言うことでバルブガイドも交換してもらいました。
新しいバルブガイドは脱落防止用の鍔が付いています。 古いエンジンですが交換用パーツは進化してるんですね。

すぐにでも船に持って行きたいところですがその前にやることが二つ。
先ずは塗装、佐賀ボーリングさんで綺麗に清掃していただいていましたがその時に古い塗装が落ちたようなので手直ししておきます。
必要なところをマスキングしてヤンマーの純正カラーで塗装、幸い以前に使ったものがまだ残っていました。

塗装が乾いたところで今度はバルブとバルブスプリングの組付け、取り外した時と同じように末續さんの所まで持って行ってお手製の工具で取り付けてもらいました。有難うございます、お世話になりました。

さてこれで船に持ち込んで取り付ける準備が整いました。
ミキシングエルボーからの冷却水を吸い込む問題を無視してさっさと元に戻してしまえば今週中にはエンジン再起動出来そうです。

ここまで良いことばかり書きましたがちょっぴり気になることも、
エンジンを受け取って眺めてる時に冷却水通路に錆が浮いてるのを発見、やすりの先で突いて見たら大きな塊がぼろぼろと落ちてきました。


鉄は錆びると2.5倍くらいに体積が増えると聞いていますからこの厚みほどは薄くはなっていないと思いますがいつまで持ってくれるんでしょうね?
ま、心配してもしょうがないか、さっさと取り付けることにしましょう。


2023/06/10

SB2 ヤンマー純正ミキシングエルボー買ってみたけど

event_note6月 10, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
今まで使っていたステンレス製のミキシングエルボーが悪いのかもと思いヤンマー純正のミキシングエルボーを買ってきました。
今まで使っていたものと比較と取り換えのため排気管から外そうとしますが外れてくれません。 こんなふうにワークベンチで挟んでパイプレンチでニップルを回そうとしますがびくともしません。
さて困ったということでボートステーション琴海の松尾さんとこに出向いて工具を使わせてもらいました。
その工具がこれ、以前撮った写真ですが大きさが良く分かると思います。
大型万力で咥えて渾身の力で回してやっと取れてくれました。
締める時には船内で小さなパイプレンチで締めただけなんですが焼きつくんでしょうか。
船の中ではとてもじゃないけど緩めること出来ませんね。

やっと外れてくれたので家に帰って純正と社外品の比較、外形はほとんど同じです。
言わなくても判るとは思いますが左が純正、右が社外品のステンレス製です。

内部の水と排気の隔壁の長さが違うのではないかと予想していましたがこちらも同じ、排気ホース側の口から60mmの所まで来ています。

ノギスで測ってもその差0.5mmと計測誤差の内。 
あまりに違いが少なく純正だったら大丈夫と思える違いを見つけることが出来ません。
純正買った意味あるんでしょうかね?

ま、首を捻っていても仕方ないので排気管に取り付けて水道からのホースをつなぎテストしてみます。

先ずは静止状態、これは蛇口をいっぱい開いても問題無し、当然かな。
次はエンジン停止時の排気の逆流を模擬した「よいしょよいしょテスト」、ひょっとしたらとの期待もあったんですが10回ほど上下に動かしたところで排気口側に水が流れてきました。 やっぱりね、がっかりです。

今回の実験結果といろんな人の話をまとめてみるとやはりエンジン停止時に冷却水を吸い込んでいるのは確実なように思えてきました。
ボートステーション松尾さん、 工具を使わせてもらいに行ったときに「エンジンを止める時に吸い込むとやもんね」。
ヤンマーさん、「圧縮がちゃんとしてたら停止するときは戻りますもんね」。
船仲間の末續さん同じYCエンジン「止まる時には3回転くらい逆回りするもんね」。

せっかく純正のミキシングエルボーを買ってみたもののこれで解決とは思えなくなってしまいました。 さて、どう対処したもんでしょうね?
停止時の吸い込みを止めるために停止前に取水バルブを閉じるとかすれば良さそうな気はしますが現実的ではないし、やはり思い付くのは隔壁の延長のみ。
取敢えず純正のミキシングエルボーを取り付けて様子を見ながらステンレス製の出来の悪い延長隔壁隙間を埋める手立てを考えるしかないようにも思えます。
何か他にいいアイディアありましたらご教示ください。




2023/06/07

SB2 ミキシングエルボー改造 出来がいまいち

event_note6月 07, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
「出来ましたよー」との連絡を受けて改造されたミキシングエルボーを受け取ってきました。手前の方はイメージどおりなんですが奥の方は隙間だらけ。ちゃんと目的を説明してはいたんですが奥の方の溶接が難しくこうなってしまったようです。

2023/06/06

泉水でのキャンプと涌蓋山登山 2,3日目

event_note6月 06, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
 朝8時に出発と言うので昨夜は目覚ましを6時50分にセットして就寝。
朝目を覚まして時間を見るとなんと6時、凄い! ま、早起きというより昨日飲み過ぎたのでトイレに起こされてしまっただけですけどね。
2度寝しようとも思ったけど私の顔を見た廣ちゃん(久留米の義弟)が目玉焼きを焼き始めたのでそのまま起きておくことにしました。
教訓:早起きしたいときには前日にはたっぷり飲みましょうーー、そんなことないか。

食事が終わったらいつも山でのお腹の具合に苦労するのでしっかり持ち物の確認、携帯トイレにトイレットペーパー、おしりふき、OK 備えあれば患いなしといいますからね。
スティックの石突ゴムの予備、開聞岳登山の時には予備を車に残してしまっていたので予備の用をなさず失敗、今回はちゃんとリュックに入れました。
あとは雨対策、汗対策、弁当、飲み物など、OK準備万端。

私が早起きした効果もあって目標としていた8時少し前にはキャンプ場をあとに出来ました。
おっとと、目的の山を言ってませんでしたね。
昨日飲みながら廣ちゃんがミヤマキリシマの咲き具合と駐車場の込み具合を考慮して(今年も虫🐛にやられて花が無い山が多いんです)大崩の辻と涌蓋山(わいたさん)の二つの案を提示してくれました。
私も工場長(博多の義弟)もいつも泉水のキャンプ場から眺めながら登ったことが無い涌蓋山を選択。
キャンプ場からさほど距離も無いので登山口近くの駐車場に到着です。

さて登山開始、入口には1目さんに涌蓋山を目指せなんて書いてあります。
うそです、1目山は「ひとめやま」と呼ばれているようですが国土地理院では「いちもくざん」となってるとのこと。
今回は雨の心配も有ったので1目山には登らずふもとを迂回、涌蓋山を目指します。
1目山に限らず涌蓋山(わいたさん)も予備知識が無いと読めませんよね。

歩きだして暫くするとぼちぼちとミヤマキリシマが目に入るようになってきます。


九重連山平治岳のように1面ピンクのじゅうたんのような群落ではありませんが目を楽しませてくれます。なお平治岳のミヤマキリシマは今年も虫にやられてほぼ全滅の状態だそうです。

目的の涌蓋山まではみそこぶし山と女岳を越えて行かなければいけませんが大きな岩場も無く歩き易いです。
奥から涌蓋山、女岳、みそこぶし山
みそこぶし山への途中では阿蘇の山々さらに遠くには雲仙普賢岳なども望むことが出来ます。

回りの眺望を楽しみながらみそこぶし山に到着、うっすらとピンク色の部分が有る大崩の辻が正面に見えます。

ここで一息ついたら一旦は下り、広いクマザサの原っぱを歩き女岳を目指します。
ここ歩くのはなかなか気持ち良かったです。

笹原を気持ちよく歩いた後は暫く樹林帯、樹林帯の中に入ってしまうとどの山も同じですよね。
樹林帯を抜けたところで女岳到着、奥に見える涌蓋山まではもう一息です。

最後はこの斜面を登り、

はい到着です、最初は首に巻いていたタオルはいつの間にやら頭に移動していつもの土方スタイルになっていました。 汗止めにはこれが一番。

時間的には10:30を回った頃でしたが”山頂=お弁当”の方程式に従って少し早いお弁当タイムです。
写真を撮っていませんが工場長はいつものようにリュックからストーブを取り出してお湯を沸かしてカップ麺を作っていました。私には真似できません。
お弁当も終わり少しゆっくり周りを見渡していると「ここにはよくこられるんですか?」と訊ねてこられた方が、なんでも東京からの方で雲仙を皮切りにミヤマキリシマを追いかけてるとのこと、ここからはくじゅう連山が一望できるのでピンクに色づいた場所を指さしながらそこへの行き方についての質問が続きます。一番九重に詳しい廣ちゃんが答えていましたが一番綺麗に色づいた星生山の斜面には行くルートが無いと聞くと残念そうな顔をされていました。 写真ではピンク色がちょっと判り辛いですね。

最後の質問は「お勧めの温泉は?」と来たので「星生温泉、泉源が5つほどあって楽しめますよ」と返事したんですが今思うと法華院温泉も紹介しておけば良かったとちょっと後悔。
そんな会話も含めて少しゆっくりした後はさっさと下山、1時半頃にはキャンプ場に戻りました。

登山の後始末をごそごそとトレーラーの中でやっているうちに雨がぱらついたからとテーブル類は東屋の中に移動させられていました。 
温泉に浸かって汗を流した後は冷たいビールを1杯、

落ち着いたところで工場長は鶏のトマト煮の準備、廣ちゃんはアスパラガスと牛肉をバターで炒めてくれました。
私は何もせず眺めてるだけ、ごめんなさい。


2人の料理が出来上がるとともに大いに早い宴会タイムに突入です。


お腹が落ち着いた頃にやはり雨対策で東屋にテントとテーブルを持ち込んでおられた二人組に声を掛けて合流、何でも工場長と同業他社さんしかも職種が同じとかで話が盛り上げっていました。

夜も更けたころ合いで解散、皆さん自分の寝床に戻り私は寝る前のひと風呂を浴びて2日目が終わりました。

今日は登ってみたかった涌蓋山でミヤマキリシマも見たし、阿蘇の山々、一望したことが無かった九重の山々も眺めることは出来たしで大満足の1日となりました。

翌朝は雨、やはり前日しっかり飲んだ影響でトイレを急かされて早めの起床となりました。
廣ちゃんは既に起きて朝食の準備中、2度寝するつもりでしたが申し訳ないのでトレーラーに戻りコーヒーを淹れました。
コーヒーを持って行ったらなんとも立派なオムレツそれとも玉子焼き?
ま、中がトロトロだったからオムレツかな。
これ、3人で分けるのかと思ったら1人前で玉子3個分だとか、このほかハム、レタス、トマト等も準備してくれていて完璧な朝食となりました。感謝!

我々が朝食をとっている間に昨夜ご一緒したお二人は片づけを済まされて出発、「ご縁がありましたらまたどこかで」と言うことでお別れです。

朝食が済んだらいつもは昼食までのんびり過ごすんですが今日は雨のためさっさと後片付け、雨の中トレーラーを接続して「また次回」と言いながら解散。
我が家には12時半には到着、出発前日までどうしようか悩みましたがなかなか素敵なキャンプ&登山となりました。