船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2023/08/11

Tomi 右腕レストア 足にトラブルが

event_note8月 11, 2023 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
足の腱を取って腕に移植したと言いながら足について殆ど書いてなかったので特集です。

手術室から戻った時には膝部分から足首近くまで包帯がきつく巻かれていました。
腱を取った後に腫れ始めたので圧迫目的で巻かれたそうです。翌日は足首から足先まで力いっぱいむくんでいました。
術後2日間は包帯が巻かれていたので切開部は見ることが出来ませんでしたが3日目の回診時に包帯がとられて見えたのは膝下向う脛内側に長さ5㎝ほどの 傷。 
現在の治りかけの傷ですが下の丸の中です

ここから器具を入れて太もも裏側の腱を取ったそうです。
半腱様筋腱といってじん帯断裂などの場合などにもよく使われる腱とのこと。
不勉強だったので調べてみましたがこの筋肉の腱になります。

不思議なのは腱を取った太もも裏側は何ともないのに腫れて傷むのはあまり関係のないふくらはぎ内側、パンパンに膨れていて押えると痛いし、足を下して立つとこれまた痛い。
横になってじっとしているときはさほどでもないんですが足を下に下ろしたとたんに痛みが出ます。 きっと血が足の先に下って圧が加わるんでしょうね。
この状態が何日も続いて一向に改善する気配が有りません。
とにかく腫れているところの状況を見ましょうということで超音波エコー検査を受けたら血腫と小さな血栓が見られるとのこと。
先生たちもちょっぴり心配そうですがもう少し様子を見ましょうと言うことで数日、でもなかなか好転せず「先生、この辺ちょいと切ったらピュ~って出て来ませんかね」なんて冗談雑じりで話してたら7月5日の夕食が終わった頃に看護師さんがやってきて明日緊急で手術が入ったので9時以降の飲食は控えてくださいとのこと。 その後担当の先生もやってきて血腫を除去する手術を実施しますとのこと。

7月6日、9時から手術だということで車いすに乗せられて手術室へ、手術室に着いたら早速台の上に横になります。モニターの電極などくっ付けられて手術が始まりましたが今日の手術は局所麻酔とのこと、ただ仕切りで隠されて手術部位は見ることが出来ません。
麻酔をする最初の注射は痛かったんですがその後はあまり感じることも無く手術が始まりました。 ある程度何やってるか説明しながら手術は進みますが見えないので言葉から想像するだけです。
血腫を除去しますと説明を受けた時には器具で吸い出すんだろうなと思ってたら足が持ち上げて掴まれたような感覚の後に鈍いけど強烈な痛みが、ついうめき声が出てしまいました。
ふくらはぎを下側から切開部に向かって絞っているようです。局所麻酔ってこんな痛みには効果が無いんですね。
これが数回、「これで最後です」と最後の痛い思いをした後は、「今洗浄してます」「縫合してます」「お疲れさまでした」でやっと終わりました。 本当に疲れました。
写真を見せてもらいましたがどろりとした血の塊がソーセージが出来そうなくらい出ていました。
ベッドに戻りましたが今度はドレイン(血抜きのチューブ)が入れられていて圧迫包帯で再びぐるぐる巻きの状態。

2度目の手術の翌日くらいから足先のむくみが減り始めしっかり巻いてあった包帯も緩くなってきました。 「よしよしこの調子、痛い思いしたんだからご褒美が返ってこなきゃね」とこの後の順調な回復を期待していたんですけどーー。
一旦は回復の兆候が見られて喜んだものの痛みがなかなか治まらず4日目くらいからはまた腫れが大きくなって痛みも手術前より強くなってしまいました。
結局2度目のエコー検査を受けて今度も大きな血腫と2か所の血栓が確認されてしまいました。 やれやれ。
エコー検査から戻ってベッドに転がっていたら担当の先生が来て「処置室で血液を抜いて見ましょう」ということでエコーで血腫の位置を確認しながら注射器の針をブスリ、これで中に溜まった血を吸い出して20ccほどが出て来ました。
今回は前回絞り出された血腫と違ってサラサラしています。すぐに感染があるかどうか検査に回すとのこと。
それから1時間ほどしたら感染症内科の先生がベッドまでやってきて血液の中に菌が見つかったので抗生剤の投与が必要ですとのこと。 またしてもやれやれ。

困ったもんだと思っていたら看護師さんがやってきて「明日緊急で手術です、先生が説明するのでインフォメーションルームまで来てください」とのこと、自力では歩けないので車いすです。
部屋に行って「足切るなんて言わないでくださいね」と言ったら「そうならないように処置しましょう」だって。
血栓の部位を直接切開して洗浄消毒するとのこと、「どうせやるんだったら5cmでも10cmでも同じだから遠慮せず切ってください」とお願いしておきました。
今度は全身麻酔で行うとのことでまだちゃんと動かない右手で同意書にサインして明日の手術待ちとなりました。 孫が書いたような字になったけど自書には間違いありません。

さて当日(6月13日)、手術時間は午後3時半頃とのこと、朝6時からは絶飲食とのことで待ち時間が長いです。この間に手術が終わったら個室に移るとの説明を受けていたので嫁さんが引っ越しの準備をしてくれました。
結局前の手術が長引いたのかお呼びがかかったのは4時を回ったくらいの時間でした。

で、手術室のことは飛ばして、病室で意識がはっきりした時には足は圧迫包帯でぐるぐる巻き今回は2本のドレイン(血抜きのチューブ)が膝側から下へ足首側から上へと差し込まれています。
翌日尿道カテーテルが外れた後は車椅子でトイレに行くことになりますがこれが前にもまして面倒、首から右腕を三角巾で吊るしさらにドレインを受ける容器を2個ぶら下げて、足は下ろすなということで車いすにはベッドからお尻をずらして移動、このあと足を車椅子の足載せに乗せてやっと出発。腰かけた状態で右足だけ前に投げ出した形になります。
トイレでも片足を伸ばしたままなので力が入らないんですよね。

2日後くらいにドレインの様子を見ながら血栓を溶かすため抗凝固薬(血液サラサラの薬)の服用が始まりました。 これ、飲めばすぐに血栓が消えるのかと思っていましたが3か月ほど飲み続けなきゃいけないそうです。
5日目くらいに1本のドレインを抜いてもらい 翌日2本目を抜いて包帯も取ってもらいました。
ふくらはぎ横の長い傷が今回の手術の後でジッパーがくっついたみたいですね。

これで「もう足も下していいでしょう」ということで歩行器付きですがやっと自分の足で歩けるようになり、包帯も取れたのでシャワーも浴びれるようになりました。

思わぬトラブル発生でここまで長かったけど落ち着いてくれて良かったです。
ここでお祝いに1杯といきたいところですが病院の中ではそうもいきませんね。



2 comments:

  1. 上も下も大変でしたね。血腫と血栓ですが、血腫は腱を切り取ったところ、もしくは腱をとるために切開した部分での出血による血溜まりで血管の外で発生し、血栓は血管の中の塊りとすると血栓と手術の因果関係が解らないのですが。血腫が切開部分の血管からしみ出た血漿成分で、血漿が漏れ出て血管にに残った血液成分のリンパ球や赤血球が血栓を作った?JT

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    1. 血腫は腱を取った部分からの出血が皮下に溜まったもので、血栓は足を動かさないために静脈内の血流が滞り固まってしまったものと思います。(エコノミークラス症候群がこれ)
      手術後は血栓防止のため空気圧でふくらはぎをマッサージする機会を装着しますが私の場合は手術を受けた右足には装着されていませんでした。
      血栓が出来た場所は血腫の位置に近いので血腫が静脈を圧迫して血流が悪くなり血栓が出来たのではないかと思っています。

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