船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2025/05/07

硫黄島までクルージング 11日目 小浜から野母崎まで 野母崎では8~9mの風、流れ藻巻き込みも経験

event_note5月 07, 2025 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
今日は久々にゆっくり8時起床、ロールパンとゆで卵にコーヒーの簡単な朝食を済ませて9時半少し前に山本さんは帰宅、我々も朝の用事を済ませますが私が船を留守にしている間に市の職員が来られて末續さんが対応してくださったとのこと、聞いた話を再現すると
「ここ使用禁止なんですよね」「すみません知りませんんでした、今出るところです」「事前に連絡してもらわないと」「連絡したけど休みで連絡つきませんでした」「そうですね、次回は少し早めに連絡お願い致します」「はい、わかりました」なんて受け答えが在ったみたいです。
早く修理が済んで皆さんが停泊できるようになるといいですね」。

離岸の時から結構強い風が吹いていて奥の国道側に流されたらちょっと困るけどなんて思いながら離岸、思ったよりすんなりと港を出ることが出来ました。
港を出て直ぐにメインセイルを上げますが2m台の風の予報に反して結構強め、4~5m程度の感じです。 ちょっと強そうだなと言うことで2ポイントリーフでセイルを上げました。

走り始めると最初こそアビームでしたがそのうちに追い風に変わりクローズリーチでの走りとなりました。 エンジンをニュートラルにして帆走だけの状態にしても5ノット近くで走るのでエンジン停止、静かでいいです。
ただ結構強い追い風と追い波で進路が安定せずオートパイロットは全く役に立ちません。
船の揺れと波に合わせてステアリングを右に左にと気が抜けずおまけに立ちっぱなし。
皆さんのティラー(梶棒)のオートパイロットはこんな時もちゃんと働いてくれるんでしょうか? 交代でステアリングを握りますが末續さんも真剣な顔して操船です。

沿岸5マイル仕様の船だと橘湾の真ん中に航行できない海域があります。
これが嫌で長崎母港の限定沿海12マイルと沿岸5マイルの登録していたんですが薩摩硫黄島まで行くために出発前に母港を鹿児島県三島村に変更してしまったので今日はここは走れません。 そんな訳で律儀にここを通らないコースを設定していたんですが真追っ手を避けて走っていたら自動的にここを外れてしまいました。
正直なところ誰も見ていなそうな広い海の上で航行区域を守っていると広い砂漠の真ん中にある交差点で地平線まで車が見えない状態で赤信号で信号待ちしている気分になりますね。

帆走で茂木と為石の中間点の沖合まで来たところで風が弱くなってしまったので2ポイントリーチから1ポイントリーチに代えてみましたがそれでも速度が出ないので機帆走再開、またうるさくなりましたが追い波が弱くなった分オートパイロットに任せれるようになりました。

樺島灯台沖を野母崎側に回り込むと真正面からの風に変ってしまい、ここで帆を下ろしてしまいました。 結果的にはこれ大正解だったようです。

野母崎に近づくにつれ風が強まり船は真正面からの波にどったんばったん、さらに野母崎を回り込むと今度は横風、横からの波でローリングも加わります。
真横からの波は勘弁と言うことで斜めに上って出来るだけ真っすぐに野母崎港に入ることにしました。港口に入り波が無くなったところでほっと一息、正直怖かったです。

のもん湯のある港に船を入れてフェンダーなどの準備を済ませて船を動かそうとしますがーー、あら、なんか変です、エンジンが空回りしているような感じでエンジンは軽く吹きあがりますが船は動きません。 え、クラッチが壊れた?
前進に入れたり後進に入れたりガチャガチャと切り替えていたら船尾に藻(ホンダワラ)がもわっと出て来てエンジンに負荷がかかるようになってくれました。

港口から港までの水路に沢山流れ藻が浮いてたのでこれを巻き込んでしまったようです。
流れ藻の巻き込みはこれが初体験、フジツボ団子が付いたペラよりも推力が弱くなるというか全く推力が無い状態になるんですね。
それにしてもこの巻き込みが大波の中で起きなくて良かったです。
桟橋に船を着けて落ち着いたところで海天気の風情報を見てみたら野母崎辺りは8~9mとなっていました。 

船で一息ついた後にすぐ傍の「のもん湯」へ、なかなかいいお風呂です。
その後は併設されている食堂で夕食、私はここでお気に入りのアジのなめろう定食、末續さんはちゃんぽん。
ここで仲居さんに桟橋の使用状況について質問してみました、「まだ1度も軍艦島クルーズ船を見たことが無いんだけど」と聞くと「連休などはお客が並んで受付が出ることもあるけど普段は予約が在った時だけのようですね、私も3度ほど見ただけです」とのこと。
クルーズ船発着には使われていないのではと疑っていましたが毎日では無いにせよ使われていることは間違いないようです。 やはり停泊させてもらうのは左側だけに止めておく必要が有りますね。

船に戻ったらお疲れモードの末續さんは早々に寝袋に潜り込んでしまいました。
私は食事の時に我慢したビールに代えて焼酎を舐めながらパソコンタイム、それでも明日早いので早めのお休みなさいとしました。

本日のコース、



2 comments:

  1. 航跡では、野母崎の立神灯台付近から野母港に入るまでが、陸岸に近寄り過ぎているようにみえます。ここでは、座礁事故が少なくありません。海底には、尖った暗礁が幾つも屹立し、前に通って問題なかった航路の真上のつもりでも、数メートル外れただけでオンザロックする、そんな海域です。レースでもない限り、たっぷりと陸岸との距離を取ることをお薦めします。

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    1. そうなんです、ちょっと気を抜いた時に岸に寄り過ぎてしまい慌てて進路変更しました。
      ここは隠れ瀬が多いのでもっと用心しなくっちゃと反省しているところです。

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